農文館2

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ネットからすぐ消される遠藤誉教授の論考とその内実

2023-06-20 12:49:35 | 日記
「嫌なことは聞きたくない。」 戦前戦後を問わず、「似非右翼」のか弱い体質です。勝った勝ったで原爆を落とされ、厳しい現実に耳を塞いできた結果が敗戦でした。ウクライナ問題もその例に漏れないのでしょうが、ことは最も身近な米中関係おいても、同じようなことが繰り返されようとしています。
中国問題の権威の一人、遠藤教授は、かねてから、日本の対中観と米国の対中観との違いを指摘しながら、かつて日本の頭越しに進められた米中対話、いわゆるニクソンショックの轍を踏まないよう、「好き嫌い」の感情論を超えて理性的な学者の眼で論評してきましたが、今回、と言うより今朝拝読した、ブリンケン国務長官の訪中をめぐり、誰にでもわかる言葉で解説した両国の思惑についての教授の論考も、含蓄あるものでした(こういう意見が日頃聞けないだけに)。

ところが、いつもの通り、小生が拝読してから数時間もたたないうちにネットから消えていたのです。いまのマスコミすべてが「似非右翼」と断ずることはできないのでしょうが、「見たくない聞きたくない、反対おや」の見解を封じ込めようとするなら、どこかの国と同じではないか、と思うことしきりです。と言って、遠藤教授の論評は事実を取り上げているのであって、どちらの側にもつく内容ではないことは一読すればお分かりいただけるでしょう。

開いた口が塞がらない、国際政治学者?

2023-06-19 11:19:57 | 日記
体調不良もあって最近は、ブログ入力も叶いませんが、戦争がどういうものか、体験も含めて多少は知っているので、さすがこの途方もない無責任な発言に目を瞑ることができず、キーをたたいた次第です。
発言の主は、著名大学の国際政治学者を肩書とする広瀬教授です。教授いわく。「ロシアはウクライナと同様に日本も主権国家として見ておらず、日本がウクライナの代わりに攻められた可能性も否定できない。長く続く戦争を風化させず、国際秩序の改善に向けて努力を続ける必要がある。」
教授の講演内容を全部目にしたわけではありませんが、天下の読売新聞が要約したに違いないこの一文が、燎原の火のごとく読者やネットを開いている人たちに届いたことは確かです。
わかったようでわからないこの文章に接して、小生が「開いた口が塞がらなかった」のはこの箇所です。「日本がウクライナの代わりに攻められた可能性も否定できない。」 どうしても、これがまともな国際政治学者の責任ある言説、というよりか「扇動」としか思えなかったのです。しかし、教授がオオカミ少年でないだけに、時節柄、これをまともに受け止める人たちが多いことも避けられないでしょう。少なくもこの問題については、これまで学者としての王道を外すことなく真摯に発言してきた、保守の論客かつ本物の国際政治学者・舛添要一氏の言説を、教授も含めてその賛同者も、再読してほしいと願うばかりです。
戦争は、時の流れに右顧左眄する学者の活字言葉合わせの道具ではないのです。広瀬教授が国際政治学者を名乗っている三浦なにがし女史の後塵を拝さないよう、老婆心ながら祈っています。