農文館2

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

台風の余波と社会的費用の増大

2019-10-21 08:57:08 | 日記
 昨日曜日、晴れであったならば、今日午後には脱穀をする予定でした。残念ながら昨日は晴れは束の間、終日曇り空で夜になっては雨でした。そしてあくる日の今日、朝9時の段階で厚い雲が空を覆っています。予報によれば夕方から降り出す雨は明日一日続くそうです。稲刈り・はざ掛けが終えたのは10月1日でした。普通であれば、先週の今頃脱穀が終了し、新米を食味していてもいいのですが、周知の台風19号の直下、脱穀は到底叶いませんでした。加えてその後も雨続き、はざ掛けのお米も乾く暇もありません、というより茎の部分は黒ずんでしまっています。一日ぐらいの晴れ天気では乾きそうにない状態です。そんなわけで脱穀はまた日延べを余儀なくされましたが、こんなことでお米の方は大丈夫か、と気にかかっています。ちなみにわが田んぼより一、二週間 田植えの早かった周辺の田んぼは既に脱穀も終え、はざ掛けの残っているところは皆無です。

 ところで19号台風が直撃した12日当日、豪雨警戒情報5が発令され、役場からも避難するよう連絡がありました。貴重品をザックに入れ避難準備だけはしましたが、幸い自宅待機でも事なきを得ました。上述の通り、その代り余波ははざ掛けのお米さんにかかってしまったというわけです。とはいえ連日報道されている数多の犠牲者と甚大な被害状況に比べれば、ご報告するのも恥ずかしいくらいですが。

 それ以上に気にかかるのは、地震、台風、集中豪雨などによる甚大な被害が毎年のように続いていることです。今回は東京や神奈川県にもかなりの被害が及びましたが、いつもは過疎地域、地方の被害が一層目につきます。わが身に振り返えてっも、首都圏に若者を奪われ、地方に残された高齢の被害者たちの先行きの不安は想像するに余りあります。これも言ってみれば、東京一極集中の弊害です。政府は災害費用として5000億円投ずるとしていますが、ゼロ成長下の借金と赤字財政が続く中、これからも続くであろうこの膨大な「社会的費用」に対応できるのか? 防災省の設置云々のまえに、まずは東京一極集中の是正と経済システムの抜本的改革に取り組まない限り、そのつけは膨らむばかりになるでしょう。この社会的費用の増大も、言ってみれば強欲資本主義が生み出した異常気象によるなせる業、浸水家屋から廃棄されたゴミ?の山を見た人たちのどれほどが気付いたか、その懸念も膨らみます。