旅カナ-BLOG-

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タンカ絵師に出会う

2011-02-28 00:03:20 | Weblog
今日は大阪で風の旅行社主催のセミナー「タンカ絵師 ウゲン ナムゲン チベットの仏教美術 《タンカ》の世界」に行って来ました。



これがナムゲンさんの絵。「白ターラ菩薩像」です。

11歳の頃から修行を積んでタンカを描いて来たチベット人絵師のナムゲンさん。2004年に来日し、日本人の奥さんと結婚されて日本に住まわれています。ユーモアもあってとても可愛らしい人でした。約1時間半と短い時間でしたが、タンカの歴史とかタンカを描く工程が詳しく分かって面白かったです。ありがとうございました。特にキャンバスを張るところから始まる制作工程のDVDに見入ってしまいました。

鉱物をすりつぶした岩絵具を使うところや、下地に胡粉の代わりの白い土に膠(にかわ)を混ぜて塗るところなど、ほとんど日本画と一緒の世界なんですね。違うのは仏さまを描く時の身体比率(ティクツァという)が決められているなど、儀軌が厳格に決まっていること。基準線を入れてから木炭と鉛筆で2重に下描きをしたうえに、さらに面相筆で墨で下描きをし、何度も塗り重ねながら色をおいて行く。目が痛くなるほど細かい模様も1本1本筆で描いて行く。これを修行、もしくは瞑想と呼ばずして何と呼ぼう?

この方がウゲン・ナムゲンさん。


興味のある方は彼のHP「タンカの庵」を訪ねてみて下さい。

ちなみに、三宮のカルチャーセンターでもナムゲンさんがお教室を開かれていて、タンカを習うことが出来るそうな。ふうん、人気あるんだ、こういうの。行ってみる?!
「癒しの仏様を描く チベット仏画(タンカ)の技法」(KCC 神戸新聞文化センター)

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