早くも5日目。最終回ですっ。今回は合計12本潜りました(予定では14本だった)。よく遊んでいただきました。
石垣島でダイビングするなら「Breeze石垣島」 へ
新石垣空港の開港と、LCC(Peach, Skymark)の就航で、石垣島は空前の観光ブームに沸いている。
日経新聞電子版に依ると、2013年7月の沖縄方面への観光客数は昨年対比6.1%増,関西方面だけに限るとなんと17.9%増。石垣市観光局の統計に依ると、2013年6月の石垣市への観光入域客数は、前年同月対比130%。単純計算すると、年間70万人だった観光客が90万人に増える計算だ。今後もアジア直行便の乗り入れ増加に伴って、劇的に増えることが予想される。
東日本大震災直後の観光の冷え込みや、宮古島にほとんどの客を取られていた昨年までとは打って変わっての盛況ぶり。
それは経済的にはとても結構なことだし、私も行きやすくなったし安くなったし、大変嬉しい。
だけど、それだけの観光客を受け入れるインフラ整備が、まだ充分追い付いてないのが島の現状ではないだろうか?
先の下水処理施設の話ひとつにしてもそう。それだけ訪れる人が増えて使う水が増えて排水が増えれば、当然海への環境負荷は高くなる。それに対応する策を、観光客誘致とセットで自治体や企業が持っているか?という話だ。
百歩譲って今はまだ完璧でなくてもいい。でも、環境と経済を両立させる将来ビジョンが、政治の或いは企業のリーダーにあるか?という点が重要だと思う。
こういうとき思い出すのはブータンの話。ブータンは農業国で、水力発電による売電事業以外さしたる国の産業はない。強いて言うなら観光産業だが、“経済発展よりも自然環境保護と人々の幸福が大事”という国王のビジョンに則って、観光客は簡単には入れないことになっている。旅行者には1日の公定料金というものが定められ、$200~$290/日を支払わなければならない。もうそれだけで「ちょっと行ってみっか~」的なワカモノは埒外である。そして必ずガイドを同行させなければならない。その他、タバコ持ち込み禁止、ビニール袋禁止、中古車輸入禁止、ヒマラヤ登山禁止、などなど、「ホンマに観光立国めざしてる?!」と言いたくなるような規制が随所にある。
でもそれは、リーダーに確固たるビジョンがあるからだ。経済成長を優先させて、他の大切なものを壊してきた先進国の轍は絶対に踏まないという明確な意思があるからだ。
石垣島でもそれは同じじゃないだろうか?経済発展ばかりに目を奪われていると、いちばんの観光資源であるはずの海や自然がパァになっていた、なんてことになりかねない。もっと言えば、人心についても同じことが言えると思う。石垣島はじめ、八重山の本当のいちばんの観光資源は、大らかで人懐っこく、面倒見が良くて情に厚い人々なのだ。ネーネーズの歌に「黄金(こがね)の花」という歌がある。お金儲けに一生懸命になって、島の人たちの笑顔や瞳の輝きが失われないことを願ってる。
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新石垣空港の開港と、LCC(Peach, Skymark)の就航で、石垣島は空前の観光ブームに沸いている。
日経新聞電子版に依ると、2013年7月の沖縄方面への観光客数は昨年対比6.1%増,関西方面だけに限るとなんと17.9%増。石垣市観光局の統計に依ると、2013年6月の石垣市への観光入域客数は、前年同月対比130%。単純計算すると、年間70万人だった観光客が90万人に増える計算だ。今後もアジア直行便の乗り入れ増加に伴って、劇的に増えることが予想される。
東日本大震災直後の観光の冷え込みや、宮古島にほとんどの客を取られていた昨年までとは打って変わっての盛況ぶり。
それは経済的にはとても結構なことだし、私も行きやすくなったし安くなったし、大変嬉しい。
だけど、それだけの観光客を受け入れるインフラ整備が、まだ充分追い付いてないのが島の現状ではないだろうか?
先の下水処理施設の話ひとつにしてもそう。それだけ訪れる人が増えて使う水が増えて排水が増えれば、当然海への環境負荷は高くなる。それに対応する策を、観光客誘致とセットで自治体や企業が持っているか?という話だ。
百歩譲って今はまだ完璧でなくてもいい。でも、環境と経済を両立させる将来ビジョンが、政治の或いは企業のリーダーにあるか?という点が重要だと思う。
こういうとき思い出すのはブータンの話。ブータンは農業国で、水力発電による売電事業以外さしたる国の産業はない。強いて言うなら観光産業だが、“経済発展よりも自然環境保護と人々の幸福が大事”という国王のビジョンに則って、観光客は簡単には入れないことになっている。旅行者には1日の公定料金というものが定められ、$200~$290/日を支払わなければならない。もうそれだけで「ちょっと行ってみっか~」的なワカモノは埒外である。そして必ずガイドを同行させなければならない。その他、タバコ持ち込み禁止、ビニール袋禁止、中古車輸入禁止、ヒマラヤ登山禁止、などなど、「ホンマに観光立国めざしてる?!」と言いたくなるような規制が随所にある。
でもそれは、リーダーに確固たるビジョンがあるからだ。経済成長を優先させて、他の大切なものを壊してきた先進国の轍は絶対に踏まないという明確な意思があるからだ。
石垣島でもそれは同じじゃないだろうか?経済発展ばかりに目を奪われていると、いちばんの観光資源であるはずの海や自然がパァになっていた、なんてことになりかねない。もっと言えば、人心についても同じことが言えると思う。石垣島はじめ、八重山の本当のいちばんの観光資源は、大らかで人懐っこく、面倒見が良くて情に厚い人々なのだ。ネーネーズの歌に「黄金(こがね)の花」という歌がある。お金儲けに一生懸命になって、島の人たちの笑顔や瞳の輝きが失われないことを願ってる。