旅カナ-BLOG-

旅が好き!アジアが好き!海が好き!イラスト・ダイビングログブックと旅日記。

神戸観光Ver.2 住吉山手・旧乾邸

2006-11-27 01:40:15 | Weblog
神戸に住んでいながら意外と神戸のことを知らない。

ということを、こんな場所を訪れたときに思う。
今日は、住吉山手の白鶴美術館の近くにある「旧乾邸」の見学に行った。
ヨーロッパと耽美的なものが大好きな、お友だちのS子さんの誘いである。

この建物は1936年、今からちょうど70年前に建築家・渡辺節の設計により、海運業で名を馳せた乾新兵衛の邸宅として建てられたもの。
渡辺節と言えば、元町・旧居留地の商船三井ビルなどを設計した昭和初期の有名な建築家。
この乾邸もモダンで優美で、かつ重厚な、贅を尽くした神戸の洋館建築のひとつとして知られている(ということを今日知った)。

乾家の人々がこれを手放した今は、芦屋のNPO法人・アメニティ2000協会が保存運動をしており、こういった内覧会を月に一度くらい開いて、認知度を上げる活動をしているもよう。

では早速行ってみましょう。



雨が降っていたけど、庭の紅葉がとても美しい。左に見えるのは水泉。



列柱が並ぶエントランスホール。ヨーロピアンな雰囲気。



豪華なシャンデリアが輝く客間。天井高く、大きなガラス窓からはいっぱいに光が差し込み、暖炉は格調高い。壁や床の装飾もヨーロッパの色々な時代の様式をミックスしてデザインされている。



暖炉に施されたぶどうの彫刻。マントルピースの上には小磯良平の絵がかかっていたという。



これは客間の中にある階段。ここから主人が「よくいらっしゃいました」とか言いながら降りて来たらしい。オペラチックな演出だ。



海運業なだけに、ガラスの模様が波。



玄関ガラス扉横の鉄の装飾。玄関のタイルはイスラミックタイルをわざわざ海外から取り寄せたのだそう。施工は竹中工務店だと言っていた。



玄関入るとひと際目を引く2階へ続く階段。この写真ではよく見えませんが、総チーク材の透かし彫りを施した重厚な手摺りは、これだけでマンションが2軒くらい買える値段するそう。
3階のサンルームからは神戸の海まで見渡せた。素晴らしい。お見事!


建物自体は大変美しく設計・施工されていて、建築史的に見て非常に価値が高いのは間違いない。だが、主のいないがらんとした家はどこか寂しく、“時の流れ”とか“栄枯盛衰”とか、そういう言葉を思い出さずにはいられなかった。
震災前までは実際に人が住んでいたということで、その頃の雑誌(多分「家庭画報」か「太陽」か「サライ」)に取り上げられた写真を見たのだが、いい家具が置いてあっていい絨毯が引いてあって、暖炉の上には確かに小磯良平の絵がかかっていて、それはそれは「おっ金持ちぃ~」でハイソな生活の雰囲気が漂っていた。その写真からは、確かにこの家の“人の暮らしぶり”が伝わって来て、私はむしろそちらの写真の方にとても惹き付けられた。(その頃招待されて来たかった。で、「エエお宅ですなぁ~」って言ってみたかったw)

もちろん、この住吉山手界隈は豪邸が立ち並ぶ高級住宅街で、しかもこういう家に住んでる人なので、私たちには想像もつかない暮らしぶりだったに違いないが、どんな暮らしであっても「個人の暮らし」が感じられるから「家」および「建築」というのは面白いのであって、使われなくなった建築物というものを、使わないまま保存する、ということには、いささか私は疑問を感じてしまう。

もしも私が超お金持ちだったら、ささっと3億ぐらい払って国から長期リースでこの家を借り受け、部屋を改装して“歴史的建造物を再生した洋館ホテル”として経営する。そして超VIP待遇なサービスを提供して、「神戸で一度は泊まってみたいホテル」としてフィガロで取り上げられて話題になってみせるのに・・・そしたらこの家の良さを存分に生かせるのに・・・と思ったりしてみた。←ちょっと妄想入ってます(笑)

ああ、もったいないもったいない。

神戸観光

2006-11-08 01:49:45 | Weblog
Tomさん&Gemmaさん、それに彼らの友人のドイツ人夫妻ロバートとアネさん、そしてくりくりの金髪が天使のようにかわいい、でも丸きりおさるなやんちゃ娘のヨーコ(3)とアヤカ(1)、みんな揃ってステップワゴンで六甲山へGo!

まずは神戸市立森林植物園へ。
あら素敵、もう紅葉が始まっているのね。メタセコイアの大きな木がある、自然がいっぱいの気持ちのいい場所です。おこさまたちは走り回って転げ回って元気いっぱい! 2人はめちゃめちゃかわいいのでみんなの注目の的☆ ドイツ人ってこどもが結構危険な遊びをしていても(例えば池の柵に登って池を覗き込む)何も言わないのね。日本人ならすぐ「ダメ!」とか「やめなさい!」と親が制止すると思うんだけど、こどもだってちゃんと考えている、ということを尊重しているように見えた。そしてこけたり落ちたりして始めて「加減」というものを学習していくということを、子育てのポリシーにしているように見えたなぁ。

さて、お昼はハーバーランド・モザイクのシーフードバイキングレストラン Fisherman's Marketへ。アネさんいわく「こどもたちがどんなにむちゃくちゃにしても誰も私たちのこと構わないでしょ?」その通り! 食べ散らかしても机の下に潜っても、髪の毛がチョコレートフォンデュになっても(!)オッケーオッケー!! テラス席から見えるポートタワーと港の風景は、いかにも神戸!だしね。

さて、お次は北野の神戸異人館へ。
おこさまたちはお外で暴れている方がハッピーらしく、私たちだけで萌黄の館、そして写真の風見鶏の館へ入る。ひっさしぶりに入ったなあ、異人館の中なんて。地元に住んでると意外とこういう観光地は行かないもんである。結構新鮮。中も綺麗で、何となく撮影に使えそうだなあと思ってアングル考えてたり。(笑)
他も入ろうかとしたけど、閉館までもうあと少ししかなかったので外から見るだけに。

街をぐるぐるしていて気が付いたのだけど、こうやって公開している異人館の他にも、北野には結構沢山の異人館が残っていて、一応「伝統的建造物」のマークが付いてるんだけど非公開、つまり人が普通に住んでいるという家が割とある。一体どんな人がどんなインテリアでどんな暮らしをしているのか、非常に興味があるところ。

もう薄暗くなって来たので、ご一家はこどもを連れて先に引き上げることに。
バイバイ!ヨーコ、また一緒に絵を描いて遊ぼうね。ライオンでもイルカでも恐竜でも何でも描いてあげる(笑) 別れ際にアネさんが「いつでもセットで貸し出すわよ!(They're for rent !)」とちびっこ怪獣たちを半ば真顔で指差してたのが印象的。(笑) 子育ては戦争、そして体力である。頑張れ!ママさん☆

さてさて、ここからは大人の時間。
Gemmaさんが「地元のものが食べたい」と言うので、神戸南京町を目指す。
正確には「地元の市場に行きたい」って言ったんだったか。でもねえ、三宮辺りで市場ってないですよねえ?誰か知ってます?明石なら魚の棚とか、あるいは新開地商店街とか、あるんだけどな。。

とりあえず東門街から私の庭・トアウエストを抜けて南京町に到着。大勢の観光客で賑わっている。
屋台でみんなが買い食いしているものにGemmaさんは興味津々。買い食いがルールとして許されない東京の窮屈な雰囲気と比べて、地元フィリピンに近いものを感じたのかも知れない。
ここで私のオススメの
元祖「ぎょうざ苑」にお連れする。昔ながらの実直な味のするここの餃子は格別だと思う。並んで待つのも味のうち(笑)あ~ビールと合うねえ。

次なるリクエストは「たこやき」。でもここは神戸。ぜひとも「玉子焼き(明石焼き)」を食べていただきましょう! ということで
「蛸の壺」へごあんな~い♪
ランチの時は何となく薄暗い店という印象が強いけど、夜入るとこんなにムードのある店だったんだ。古民家風の内装と見知らぬ人と囲む大きな木のテーブルがいい感じ。久しぶりに食べた五目焼きはおいしかったね♪

本当はもうひとつ「うどん」というのもあったんだけど、もうこれ以上食べられません、ということで、〆のバーへ。私のお気に入り、音系のバーと言えばgospel。まだ時間が早いせいか人は少ない。(gospelに行ってると言えばMeets派だとバレバレですね(笑)まあいいや。)音は大きいがなぜか喋りやすく、なごめるのに上質な空気感が漂っているこの店が好き。TomさんGemmaさんも気に入ってくれた様子。

こうして神戸の夜は更けて行ったのであった。楽しかったね。また来てね☆

神戸1日観光“こどもから大人まで、山から海まで”フルコース、おしまい。

座間味ダイビングで果たせなかったこと…それは

2006-11-07 00:50:40 | Weblog
今回の沖縄ブログのテーマが「座間味に行けなかった1日」なので、一応座間味に行けたところでこの話はおしまい(笑)。「続きはどうなったのだぁ?!」という人は、以下のリンクから「kanaのアジア旅日記『座間味・ダイビングログ』」で海の様子などをお楽しみください♪
(飛べなかった人は、旅カナtopより辿ってください。)
おまけで座間味の夕陽写真をつけときます♪




さて、10月の座間味ダイビングで果たせなかったことと言えば、それはパラオで知り合った、もともとのこの座間味企画の仕掛人、Tomさん&Gemmaさん夫妻と遊べなかったこと。
もちろん彼らのおかげで私は「直接は知らなくてもみんなが知り合いみたいなの」(ちゅーやんの手紙にそう書いてあった)の輪の中に入れてもらって、すごく楽しい時間が過ごせたわけで、とっても感謝している。
でも当のご本人たちと会えなかったのは、やっぱりちょっぴり残念だった。

と思っていたところへ、「11/3~5大阪に行きます」と連絡があったのが先月なかば。
そして関西にやって来た彼らと、3日の夜は大阪で、4日は丸一日神戸で遊んじゃいました!
一緒に行ったのは、普段は行かない観光地と、私の普段使いの店と、両方楽しかったな♪ 
神戸の街はコンパクトだから好きさ。

つづく