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定点観測

2018-05-25 | 日記
先行学習の利点は挙げ始めればキリがないが今回は定点観測について考えてみたい。
センター試験、そして2次試験は国立大学を目指すなら必ず通らなければいけない道であり
長女も小さな頃からそのゲートを見据えてコツコツと準備を進めている。
長女は小学6年生の段階で数学Ⅰと英語はセンターレベルの学習を終え
以来、センター本番の問題や全国統一高校生テストを通して
かれこれ5年間に渡って自分の力を定点観測してきている。
さらに数学Ⅱも国語もこれで4年間の定点観測を行なっている。
大多数の学生が高2〜3年になってようやく取り掛かり
伸びない点数の不安と戦いながらギリギリの通過を目指してやっていることを
何年も前から余裕を持って取り組んでいるわけである。

定点観測は月単位でやっていても正確なデータを見い出すことはできない。
近すぎる標本ではあまりにも誤差が大きく正確な実力をはかることはできないからだ。
しかし年単位となるとその結果は面白いくらいに時間と比例しながら確実に上昇の道を辿る。
年単位の努力は決して裏切ることなくきっちりと結果に反映されていくわけである。
その実感は本人にとっては無常の喜びとなるばかりか
テストの結果もブレ幅を最小限にとどめるようになっていくのである。

加えて、人間の持つ時間は24時間とみな平等であるから
実力伸長のグラフの傾き(変化率)は究極的なところでは個人差はゼロに収束していく。
では最後のゴールにできてくる合否を分ける個人差とは一体なんなのかということになるが
お分かりの通りスタート地点でのY切片こそがその正体である。
先行学習により年単位の定点観測をしていくという作業は
Y切片を出来るだけ高いプラスに持っていくための作業そのものなのである。

さて、長女が高校に入ってまず助言したことは
2次試験に対する定点観測を始めよ!ということだった。
具体的には「難関大本番レベル記述模試」や「東大本番レベル模試」
それに加えて「全国統一高校生テスト 決勝問題」等を1年生から受けていくということである。
(テストはすべて近所にある東進さんに頼りっきり)
それらの結果が3年間を通してどう変化していくかを追いかけることが
自然、2次試験でのY切片を極大化させていく作業となっていく。
昨日はその中の中間テスト前日に受けた「難関大学本番レベル記述模試」が帰ってきた。
英語 偏差値 65.5 → 78.4
数学 偏差値 62.0 → 70.6
という事で、現高3生を相手に英数で上位0.5%にはいる見事な伸びを見せてくれた。
国語のほうは偏差値 58.3 → 59.5
とわずかな伸びにとどまり中でも漢文は偏差値44と手も足も出ていない結果に終わった。
漢文もセンターレベルでは点数は取れるも記述問題ではまだまだ準備不足ということ。
しかし、英語の伸びには眼を見張るものがあった。
僕とのお勉強は英検1級を区切りに終わっていて今は全部学校任せだが
学校の授業とはいえ進学校の英語指導のレベルの高さに驚かされる。
この伸びはすべて高校の授業のプログラムによるのだから学校も決して侮れない。
数学は厳選大学入試問題集 文系、理系をやった分だけ伸びたのだろう。
来年までにまだまだ伸びていけるように課題を持って頑張れ。
定点観測がロングスパンとなれば軌道修正だって簡単にできてしまう。
これをやらないてはないだろう。