1日1時間の贈り物

お勉強blog!

散らかる机は物語る

2017-06-30 | 日記
梅雨の季節もあと20日ほどだろうか。
梅雨の断末魔は各地でどう猛な雨を降らせ
大地にたっぷりの水を撒き散らし
それが最後の抵抗であったかのように
突然に青い夏がやってくる。
雨よりも晴れが好きだという気持ちは否めない。
今年も本番の夏の到来を今か今かと待ち焦がれる。

長女は期末テスト2日目、今日は数学は確率と現代文。
テスト中の長女が登校したあとの彼女の部屋はまるで嵐が過ぎたあとのように
あらゆる参考書はうずたかく無秩序に積み上げられ
無数のプリントが風速70mの風に舞い狂ったあとのように散乱している。
机上の左右に積み上がる本はわずかに残る猫の額ほどのワークスペースをすり鉢の底に
深く危なげな渓谷を形成しながら微妙なバランスを保っている。
何がどのような過程を経てこんな風になるのかを考えてみるのだが
凡人の僕にそれら散乱した紙や本がどのような因果で
そんな状態になってしまったのかを推し量ることはできない。

15歳にもなった娘にあまりにも過干渉ではないかとも思うのだが
僕はそんな長女の部屋を帰ったらスムーズに勉強を始められるようにと
みずから現状の復旧作業をかって出ている。
長女には何度か父親に部屋をかたずけられるなど嫌ではないか?と尋ねたのだが
なかなか整理整頓ができない自分を申し訳なさそうに謝りながら
綺麗にしてもらって感謝していると毎回の答えが返る。
だから僕は散乱した国語、数学、英語、の教科書や参考書を
元いたあるべき場所に毎日毎日せっせと戻してやる。
教科書たちは気持ちよさそうに元の場所にそれぞれ行儀よく収まっていく。
部屋は秩序と静寂を取り戻し禅寺のように凛とした清涼感を湛える。

さて、部屋の散らかり方は日々多様で、そのときどきに長女の考えていることを如実に物語る。
今日、机上には「赤チャート」「大学への数学」「サクシード」「はっと目覚める確率」
「やさしい理系数学」「理系数学良問プラチカ」が散らばっていた。
たかが定期テストのために東京大学の2次試験対策の準備のような体制である。
やはり長女はすごいなと改めて思う。
どんな獲物(テスト) に対しても決して手を抜かない。
極限まで爪を研ぎ澄まし、一気に襲いかかるその瞬間まで全力を尽くす。
「確率は言われた瞬間に気がつくようなところでミスをするから油断できない」
とは、長女の今朝の言葉。
アスリートの世界は深いなあと感心せざるをえない。