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お勉強blog!

中高一貫考

2017-05-07 | 日記
以下に感じたことは全統中への参加経験やそこで知った方々の姿勢を通して
僕が僕なりに感じてきたことに過ぎず、真理や答えなどでは毛頭ない。

大学入試のために100のやるべきことがあるとすれば
中学受験のための入試対策というのはその100をはみ出しているものも多いと思う。
しかし大学入試云々とは別に中学入試には見方によってはメリットもある。
早慶の付属校に合格できればのちの苦労なくエスカレーターでそれらの大学に進学できるとか
(事実、僕の友人は子供にはそれらの付属校に通って大学ブランドをキープしといて
学生生活をエンジョイしつつ勉強以外の才能をおおいに発掘して磨いて欲しいと願っている)
東大を狙う子供の密度がやたら高い学校で学べるとか。
前者はコスパの問題やはたして子供にそんな楽をさせていいのかといった問題があるかと思うが、
後者の方は筑駒や開成、桜蔭に入ることができれば東大進学への期待もぐっと高まるだろうし
子供も努力という試練を経験して、その経験による成長も期待できるだろう。

しかし、後者の中高とて全員が東大への合格を手にできるわけではない。
最難関の中高一貫校のなかで子供達の明暗を分けるものとはいったいなんなのか。
それは本人が大学入試のためにやるべきことをきっちりとやったのかどうかに尽きると思う。
一流の中高一貫校に通わせれば自動的に学校がそれらのことをやってくれるという認識は誤りだ。
つまり学校が与えてくれるものだと発想している時点でもはや勝負がついているのである。
大学入試の成否はどこの中学校、高校に行っていたかではなく、何をやってきたかがすべてであり
どこの学校で学ぼうと大切なことは自らがやるべきことをやるという姿勢そのものに違いない。
そういう意味では難解なパズル技術を競わせるやや無駄に思える中学受験を避けて
努力のリソースを大学入試のためにやるべきことをやることに集中しつつ
日比谷や西、等に普通に進学して東大を目指すという道も大いにあるのではなかろうか。
繰り返しとなるが大学入試のためにやるべきことを100とした時に
本番の入試までに本人が課題と真正面から向き合って
いったい何%の完成度までもっていけたのかがすべての答えになるのである。
それは決して中高がすべてお膳立てしてくれることなどではない。