2022年は値上げのラッシュ！・・・

　日の出時刻が毎日１分ずつ早くなって、朝５時半すぎると夜が白みはじめるよ。

　2022年は値上げのラッシュだ。すでに値上げされたものもあるが、おおよそ以下のようである。
　●公共料金の値上げ（電気・ガス）
　●医療・保険の値上げ（医療費の自己負担額・火災保険）
　●交通費の値上げ（新幹線・特急の指定席料金）　
　●食品の値上げ（パン・カップラーメン・小麦粉・食用油・冷凍食品・コーヒー・ハムなど）
　昨年より原油価格の高騰や円安進行でガソリンの値上がりが続いている。その影響はガソリンだけでなく、鉄鋼製品や木材、小麦粉や大豆といった食料品にも値上がりが広がる。さらに石油由来のプラスチック製品や衣料品などにも価格転嫁される恐れがあるという。
　４月からトイレットペーパーなどの家庭用紙製品が値上げされると聞いて、昭和48年に起きた第１次オイルショックの時を思い出した。「トイレットペーパーがなくなる」という噂があっというまに広まり、日本各地で「買占め騒動」が起きた。当時、弟家族が神戸に住んでおり、心配した母は何十個入りかの大きな箱を送ったのを覚えている。最近ではそんな心配は無用のようだが…。
　物価の上昇は今後も続くという。入ってくるお金が減り、出ていくお金が増える状況が続くと、低所得者層の生活環境はより悪化するだろう。子どもの貧困問題も深刻化するだろう。そう思うと、少額でも決まったお金が入ってくる年金生活者のババはまだ幸せだ。

　政府は一定の所得のある後期高齢者の医療費の自己負担割合を、10月から２割に引き上げると決定した。低所得のババは該当しないから言えるのかもしれないが、現役世代の負担軽減のためと思えば致し方ないことだと思う。
　また厚生労働省は、年金支給額を2022年４月から０.４%引き下げると発表した。国民年金（満額）は月額65,075円から259円減額、夫婦２人の厚生年金（国民年金を含む）は、モデル世帯（平均的な給与で40年間働いた会社員夫と専業主婦という世帯）で220,496円から903円減額される。年額にすると国民年金の場合は年間3,108円、厚生年金の場合は年間10,836円減る。
　コロナ禍は２年余、感染拡大予防対策に要した費用は想像をはるかに超えた金額になっただろう。だがコロナ禍はますます猛威を振るい続けており、終息する気配は一向に見えない。債務超過は拡大する一方で、危機的な財政状況にあることは衆目の知るところである。これも現役世代の負担軽減のためだ。節約すれば何とかなる金額だと思うことにした。

　ところで今、ある話で炎上寸前状態らしい。安倍元首相の主導で政府が400億円以上をかけて調達した布製の「アベノマスク」、一昨年４月から配布したが、今なお約8300万枚が倉庫で眠ったまま、その保管費は昨年３月までで約６億円だとか。
　そこで政府は昨年末、希望する自治体や個人に配ることを決めた。が、希望者に送るのに10億円の送料が必要だと。配らずに焼却すれば約6000万円で済むそうだが、まったく馬鹿げている。
　岸田首相はとんだ「負の遺産」を受け継いだものだ。どういう選択をすれば国民が納得するか、首相に対する評価に関わることだけに、いやはや頭の痛いことだろう。