コロナ「第４波」の始まりか？・・・

坂道にある家の紅木蓮が咲き始めた。私は白色の方が好きだけど…。

空き地にヒメノツルニチニチソウがいっぱい！
　

　厚生労働省は31日、感染性が高いとされる新型コロナウイルス変異株の感染者が、30日までに34都道府県で確認されたと発表した。最も多いのは兵庫県で181人、次いで大阪府で130人だった。当地は兵庫県との県境に位置する小さな町で、岡山市へ出るより阪神方面へ出かける方が便利だ。だからコロナ感染状況も岡山県より兵庫県の方が気になる。

　みんなどうかしている。緊急事態宣言が解除されたとたん安心して気が緩むらしい。繁華街では人出が急激に増え、陽性者が急増、リバウンド状態を招いている。いよいよコロナ「第４波」の始まりか、そんな声も聞こえてくる。
　政府は新型コロナウイルス対応の「まん延防止等重点措置」を宮城、大阪、兵庫の1府2県に適用を決めた。どれほどの効果があるだろうか。今さらながらだが、国民一人一人の行動、自覚に頼るしかないのだが、もはや何を言っても「馬の耳に念仏」だ。自分がコロナに罹って苦しい思いしたら分かるのだろうネ。

　先日、わが購読紙一面のコラム『滴一滴』にこんなことが書かれていた。
　―前略―。このところ頻繁に耳にするマンボウは、もちろん魚のことではなく「まん延防止等重点措置」の略称である。マンジュウと略してもよさそうだが、政治家や官僚の間でいつしかマンボウが定着したらしい。―中略―。
　それでなくてもマンボウという響きに脱力しがちなのに、感染対策の先頭にたつべき官僚たちの大宴会にはあきれ、力が抜けた。厚生労働省の職員23人が送別会の名目で深夜まで宴会をしていたという。
　政府が国民に対して大人数での宴会の自粛を求め、東京都が午後9時までの閉店要請を続ける中である。遅くまで開いている飲食店を選んで予約したというから驚く。
　上司が発案したとしても、「止めた方がいい」と止める職員はいなかったのか。物言えぬ空気がまん延しているのなら、マンボウが必要なのは霞が関だろう。
　政治家や霞が関役人のタガが緩みっぱなし、まったく統制がとれていない。ということは菅政権、いや総理自身が舐められているいうことだ。
　文中の「マンジュウと略してもよさそうだが」というところで、あることを思い出して独り笑いした。時代劇に出てくるあの話である。悪徳商人が悪代官への手土産に箱入りのまんじゅうを持参。そのまんじゅうの下には小判がぎっしり敷き詰めてある。そこで出てくるのはあのセリフ、「越後屋、お主も悪よのう！」である。
　ひねくれ者のババは、まんじゅうと聞いてすぐにこの話を思い出した。昔は「賄賂」といえば箱入りのまんじゅうが定番だったらしい。穿った見方をすれば「マンジュウ」から賄賂の「まんじゅう」を連想されては困る、そう思って「マンボウ」にしたのか、と。それにしても魚のマンボウにはいい迷惑だろう！

　基本的対処方針分科会の尾身茂会長は記者会見で、４月から開始が予定されている高齢者へのワクチン接種が終わるまでが「正念場」だと述べた。もしコロナ「第４波」が来たら東京五輪の開催は危ういということか。６月が「正念場」という言葉が重く聞こえた。