続きです。
何で軽自動車用の小排気量のディーゼルエンジンが出来ないのか。以前、ダイハツで出していたロックンディーゼルと呼ばれた1000cc3気筒エンジンの1気筒を取って2気筒で出せば良いだろ。早く出せと思っていたのですが、そう簡単にはいかないみたいですね。
先ず小排気量のディーゼルエンジンは力が出しづらいみたいです。そしてディーゼル660ccだと2気筒がバランス良い。2気筒は振動が出る。それでなくてもディーゼルはうるさい。
スズキのインド向け800ccのディーゼルエンジンは振動や騒音に目をつぶって出したそうですが、神経質なくらい静かさを要求される日本では販売すべきでは無いと思ったのでしょうか。
それと厳しくなった排ガス規制をクリアするには排ガスをクリーンにする装備が必要。それは大変高額。経済性を考慮しなければならない軽自動車に装着すると価格が高額になる。軽自動車の意味が無くなる。だから出せないのか。
クリーンディーゼルはドイツを中心に伸びている。ヨーロッパでは60パーセントがディーゼル車とまで言われている。ディーゼルは二酸化炭素がガソリン車より少ない。だから環境にも優しい。そしてガソリン車と比べて値段は大して変わらない。
ディーゼル車は高速走行で有利。力強く低燃費。ハイブリッド車は高速では充電できず燃費で不利になる。ディーゼルの圧勝。だから早く日本でもクリーンディーゼルが安くなれば良いなと思っていたのです。
そしたらフォルクスワーゲン製ディーゼルエンジンが排ガス規制での違反が判明した。これはショックでした。日本の自動車メーカーのディーゼル技術に比べて、フォルクスワーゲンは常に上を行っている。流石はドイツ車だと思っていましたので。
あのフォルクスワーゲンでも厳しい排ガス規制がクリア出来ない。誤魔化していた。外のメーカーも怪しくなって来た。大丈夫なのか。
そう言えば日産エクストレールのクリーンディーゼルエンジンが新型エクストレールに搭載されていない。ハイブリッドになってしまった。どうしてだ。あんまり生産はしていない筈なのに。
同時期にマツダからCX-3、CX-5、デミオ等のクリーンディーゼル車が出た。こちらの方が価格も安いし、エンジン性能も高い。
技術の日産は技術で敗れる訳には行かない。でも価格と性能で勝負にならない。マツダに負ける。だったら生産を中止しようと思ったのだろうか。何か、情けないなぁーと思っておりました。
それから2年程度が過ぎ、フォルクスワーゲンの不正が発覚した。マツダのクリーンディーゼルエンジンも故障やリコールが目立つ様になって来た。
私が以前乗っていた直噴ガソリンエンジンもそうですが、ディーゼルエンジンは煤が発生しやすい。昔のディーゼルエンジンみたいに大気に煤を排出しないと、エンジン内部は煤だらけとなりエンジンの性能は低下する。アイドリングも安定しなくなる。燃費も悪くなるし、最終的には故障。エンジンを交換しなければならなくなる。
長距離をハイスピードで移動するヨーロッパやアメリカなら、ディーゼル車や直噴エンジン車は不調になりにくいが、ゴー、ストップの繰り返しである日本では煤だらけとなる。数万キロで不調になるケースも出ている。クリーンディーゼル車や直噴ガソリン車は日本には合わないのではないか。
だから日産は、クレームを恐れてエクストレールのクリーンディーゼルエンジンを引っ込めたのかな。三菱のGDIエンジンみたいに騒がれるのを恐れて。
現在、ヨーロッパの大気は中国ほどではないでしょうけど、排気ガスで頗る悪いそうです。クリーンだと思っていたディーゼルエンジンが大気を汚している一因になっていると思われます。これも不正の証明なのでしょう。
極論、今の技術では厳しい排ガス規制はパス出来ないと思います。ディーゼルエンジンでは。出来たとしても長く続かない。直ぐに故障する。だったらディーゼルエンジンは出すべきでじゃないでしょう。
多分、本当に性能の良い壊れないクリーンディーゼルエンジンが登場するには、まだ10年は掛かると思います。それまで待った方がいいみたい。
ハイブリッド車や電気自動車は電磁波の問題が不透明。何れ危険性が指摘されるかも知れない。
今の所は軽自動車やリッターカー等々の小排気量ガソリンエンジンを選ぶのが得策だなと私は思います。直噴エンジンで馬鹿を見た私は。
ではでは。