農業じゆう人

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時間栄養学

2017年05月22日 12時38分20秒 | 健康
  近年、年齢や運動量にあったカロリーと、バランスのよい栄養の摂取を心がける人は増えてきた。
  さらに最近、いつ何をどのように食べるのがより健康にいいかを調べる研究が活発になっている
  生体のリズムを調整する体内時計の働きに着目した「時間栄養学」の考えが広まってきている。
  このような最新の成果から、どんな食べ方が体によいと分かってきたのか・・知りたい!

  女子栄養大学の“香川副学長”は、生体のリズムを生む時計遺伝子の研究をもとに時間栄養学を  
   早くから唱えてきたそうだ。「健康に一番よい食べ方は何か」と聞かれると、必ず言うのは
   「毎日朝食をとること」と答えているそうです。 (これは私も大賛成です)
   理由は明確です。体内時計の周期は約25時間で24時間より少し長く、朝の日光を浴びて
    リセットしているからです。  目覚める前に覚醒を促すホルモンが出て体温が上昇して
    カロリーと栄養をとろうと内臓などの働きが徐々に活発になる。 朝食は日光と共に一連の
    活動を支えリズムを整える。香川副学長は「朝食をとらない人は、とった人に比べてみると
    勉強や運動の効率が悪くなりがち」と強調しています。
   朝食を抜いても違いは無い・・・。そう考えている人に対し、香川副学長は「食べる習慣を
    身につけると、本人が違いに気付く:と説得。  朝食をとらない生活を続けていると
    生活習慣病にかかりやすくなることも分かってきたという。 
    米国の追跡調査では、毎日朝食をとる人は朝食を週に3回までしかとらない人に比べると
    糖尿病を発症するリスクが2割ほど低いという結果が出たそうだ。
    朝食を抜くと1日の血糖値の上下動が激しくなり、調節機能が徐々に低下することも・・?

    神奈川県厚木保健福祉事務所は新入社員や大学生に「朝食を必ずとろう」と呼びかける
    分かりやすいパンフレットをホームページで紹介している。 同事務所の“栗原主査”は
    “まずは一品から。食べるきっかけを作りたい”という。 (ここまでするの・・?)
    これまで生活習慣病の予防に力を入れてきたが「若い時から心がけていればよかった」
     との意見が多く届き、朝食の重要性に目をつけた。 
 文部科学省が2006年度に「早寝早起き朝ごはん」運動を
 始め、小で中学校で朝食をとる生徒の割合が増えた?
 そんなことで今後も継続して訴えていくという。
 しかしよく考えると、今はここまでやらないとダメなの?
 思っていましたが・・違うんですネ~ 驚きました。
 見にくいグラフですが、上部の■=全く食べていない・
 □=あまり食べていない!があるとは・・
   次に、3食の比率はどうすればよいだろうか・・
 時間栄養学的にはカロリー比で朝昼晩を3・3・4
 するのが適切なようです。 昼食は短時間で軽く済
 ませてしまいがち。 それでも構わないが早稲田大
 学の“柴田教授”は「晩の高いカロリーな食事はで
 きるだけ避けた方がいい」と説いています。
 体は夜間の方が栄養をよく蓄積する。 昔からよく
 「夜食は肥満のもと」といわれる原因です。
 朝食に比重を置くためにも、遅い時間帯の食事は
 禁物で、朝食と晩ご飯は12時間以内に収めるのが
 目安です。晩の比率を高くしないよう早めの時間帯
 に分けて食べる方法もある。
                  (私共は量的には5:3:1にしています)
       しかし働いている皆さんはそう思うようにいかないことがほとんどだと思います。
       接待や会食などがあると、毎日規則正しい生活がおくれるとは限らないことが多い。
       しかし柴田教授は「1~2日ならあまり心配しなくていい」と言っています。
        (私も、表のような食べ方ができるようになったのが現役を退いてからです)

     海外旅行で時差が気にならなくなるように、体内時計は1週間程度の時間をかければ調整
      可能です。逆にいえば1~2日のリズムの乱れは、もとの生活に戻せば解消できる。
     運動も生体リズムの調整に役立つ。 うまく組み合わせるとよい!とさてています。
     夜間の警備など時間帯がずれた人も、そのリズムにあわせた食事をすればよい・・。
     ただ断続的に時間帯が移動するシフト勤務の方は難しいのではないでしょうか・・?

     食事は人間が生きていくためには非常に大切なものです。
     表にあったように、体によい食べ方の5カ条(食べ方・理由)を参考にしてみてください。
      私共はこの表のようなことを守って食事をとしています。  

   時間栄養学とは
    昼に活動し夜に休息する生体のリズムを考慮し、適切な栄養摂取を研究する分野を指す。
     約25時間周期でホルモンの分泌や栄養素の代謝などを調整している「時計遺伝子」の詳しい
     仕組みが分かりはじめた2000年ごろから注目度が高まっている。
     住民の健康を追跡する世界各地の調査と動物実験などから、同じ栄養やカロリーを摂取しても、
     時間帯の違いで健康に差が出ることがわかってきた。糖尿病など生活習慣病の発症リスクを
     左右する要因とみられ、食事指導にもこういった考え方が取り入れられるようになった。