15日、NHKの森本アナ(47)が強制わいせつ容疑で逮捕
された。同日、昼ごろまで勤務したあと、同僚と食事をしたとい
う。相当に泥酔していたようである。帰宅途中の車内の女性
(23)の胸を触ったということである。
男性から女性を見ると、魅力的な存在である。特に泥酔して
いるときは、なおさらそう感ずるものである。被害にあわれた女
性は、さぞかし美人だったのであろう。しかし、泥酔していたと
はいえ森本アナの行為は許されないことである。迷惑をかけた
女性に、真摯に森本アナは謝罪すべきである。
仏教の罪悪感は、誰もが犯罪者になる可能性を説いている。
人間には10の精神的なレベルがある。①地獄(殺人などを悪
と思わない心)、②餓鬼(食物や名誉などを追い求める心)、
③畜生(本能だけで行動する心)、④修羅(自分のエゴから出た
争う心)、⑤人間(あまり悪いこともしないが、特別に良いこともし
ない人並みの心)、⑥天上(てんじょう。人生の成功者の心)、
⑦声聞(しょうもん。現実的な価値観から精神的に一歩抜き出
た人の心)、⑧縁覚(一人で悟りを開いたが、人に説こうとしな
い心)、⑨菩薩(自分のことよりも、他人のためになろうとする心)、
⑩仏(最高の精神段階に達した人の心)のことである。この10
の心は誰もが持っている。したがって、どの心がいつ、どこで出
るのかわからないと説かれている。さらに二つ、三つの心がミッ
クスされて出る場合がある。普段、おとなしい人でも、突如として
殺人鬼になる場合もある。また、凶暴な性格の人でも、自分の子
供にだけは仏のように接する人もいる。いずれにしても、人間は
すべて十重人格者なのである。まさに、人は山頂を歩いている
ようなものである。風の吹く方向しだいでどこにころがり落ちるか
わからないのである。このように、いかなる人でも弱い存在なの
だ、とブッダは説いている。
森本アナは酒によって畜生の心が出たのであろう。森本アナ
も普通の弱い人なのである。
森本アナはさわやかな語り口と容姿で、NHKの中でも人気アナ
の一人であろう。「ニュースキャスター」、「昼のプレゼント」など経
験豊富な一番充成熟したアナウンサーである。今ここで森本アナ
を失うのは、あまりにも残念なことである。
NHKは、森本アナを局内務めとして一年間は謹慎させるべきで
はなかろうか。
森本アナは、どんな宗教、宗派かわからないが、野僧からいわせ
ていただければ、耐えられなくなったとき、御題目を心の中で唱え、
罪障消滅を祈念すべきだと考える。それは宗教、宗派に関係ない
ことである。それと同時に被害女性に真摯に謝罪すべきである。
NHKに対しては、寛大な処置をしていただくことを、お願いしたい。