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C調なる人生

2009-04-15 09:00:00 | おすすめ記事
 
        

 久しぶりに二階の大掃除をしたワ。
特に自分の部屋は、ベッドや家具を動かして念入りに。
よくもまあ、こんな埃まみれの中で寝ていたものだと驚く。

 きれいに掃除したのには理由があって.......
美しく若きエンジニア・R君を私の部屋に招待していたから♪
秘密にしていたR君との3年にわたる関係も、残念だけれど今日で終わり。
「奥さん、別れても僕とのことは誰にも言わないで!」
と真顔で念を押されたけれど、そんなこと......私、出来ないわ!

 聞いたことあると思うけれど、我が家はC調率家庭なの。
C調って今では死語になってしまったけれど、音楽用語(C調はハ長調のこと)とも、「調子いい」の「ちょうし」を逆にした言葉とも言われていて、要するにいかに軽薄かということに使われている言葉。
軽薄なる人生」 望むところよ!
R君は我が家の三カ所に測定器を設置して、私がいかにC調に暮らしているかを調査・検分に足を運ぶ青年だった。

 C調率家庭はコンピュータでランダムに選ばれるらしいが、当地の場合なら、140万世帯で200人しか選ばれないから確率にすれば0、00014%。
非常に少ない数字だから、皆さんはC調率と言う言葉を知っていても、身近にC調率家庭に選ばれた知り合いなんていないでしょ?

 C調率を調査するのは、現代日本の文化水準や社会の動静、人気や流行のトレンドを分析する上でも重要な数字らしいけれど、私がその調査の一翼を担っていたという訳。
例えば.......『紅白歌合戦』は年々C調率が下がっているとか
例えば.......『侍ジャパン』決勝戦のC調率は瞬間最高56%だったとか

 ソファに寝っ転がってテレビを見ながらC調に明け暮れていれば世の中のお役に立つのだから、こんなに楽なミッションはなかったわ。
でも、R君が会う度に「僕達の関係はくれぐれも内密に!」と囁いてくるのには、とてもプレッシャーがかかって困ってしまった。
C調率なんて、そんなだいそれたものかしらね?
確実性、信憑性にも疑問は残るし、C調であればあるほど高C調率になるという国民性にも問題があると思うし。

 ところで私、もう最後の逢瀬だから思い切って告白したの。

 「あの~、実は私、C調率家庭に選ばれたの二度目でした。」
そう.......なぜか私はC調率に魅入られた女。
R君ったら、それはそれは目を丸くしてビックリしていたわ。
「奥さん、あなたは実に運のよい人だ!」ってそんな.......

 私はこれですっかり運を使い果たし、宝くじからも当たり馬券からもさっぱり見放されている始末なのよ!


     (注)本文中のベッドルームの写真はイメージ写真です