ロシア日記

~ペルミより愛を込めて~
日本語教師と雪のダローガと足跡

~サンクトペテルブルグ~
雪の上の足跡

Agnes

2019年10月03日 | 日記
 エッセイ提出間際はいつもちょっとしたスパイゲームのミッションインポッシブル状態です。余裕を持って終わらせようと計画はしているのですが、あまりのDemanding jobに結局は時間が足りなくなり、最後は分刻みの攻防戦です。いつも最後にNative checkをしてくれるアメリカ人のAgnesとは毎回メールでの、How’s it going ?!の応酬で、お互いの時差を考慮に入れて一応Draftを行き来する時間は決めるのですが、いつも少しずつお互い時間が押して最後は大幅に時間に押されて分刻みになります。

 論文を提出する時期には、大学構内の至る所に政治学部の誰々だとか経済学部博士課程だとかの名前とProofreading 100 wordsにつき£9とか£10という値段表記の手作りチラシがペタペタと壁に貼られています。
Proofreadingとは本稿が序論から結論まで一貫性があるかどうかNativeのEnglish checkも合わせた第三者にチェックを依頼して論文の確証性を高める作業のことを指します。Proofreadingは専門分野の知識も日必要になるので同じ分野の学生に依頼したほうがいいです。

 面識のない人に頼んでほんの少し直されただけで論文が返却されお金も取られたというイカサマProofreaderの話も聞いた中、私のお願いしたアメリカの大学のLinguistics博士課程のAgnesは非常に信頼がおけて細かく丁寧に手際よく直してくれます。

 彼女と出会ったのも偶然で、Proofreaderを見つけられないストレスを抱えながら修士課程に打ち込んでいたある日、いつものLinguisticsの大部屋の方で学会後のティーパーティーが行われていました。世界各国のアカデミックからLinguistics関係者が集まっていたようで、たまたまそこを通りかかりました。誰かいるかも!とひらめいたものの何だか気後れしてどうしようかと尻込みしている私に、クラスメイトのSimonがGo ahead! This is a chanceと背中を後押ししてくれました。

 賑やかなティーパーティー会場に各国から集まる30人の人々に向けて、I'm looking for someone who can check my dissertation as a proofreaderと声を張り上げたら、一瞬、会場がシーンとなった後、I’d like to do proofreadingとAgnesが手を挙げてくれました。そこで100 words per£10の取り決めをしてNice to meet you!と言い合った後、交渉が成立しました。

 彼女の編集は無駄がなく、私の回りくどい英語の一切を削ぎ落し、簡潔で美しい文章に仕立てあげてくれます。最終の編集を終えて帰ってきた論文は、The work has done to be sooooo beautiful after she edited!!

最新の画像もっと見る

コメントを投稿