ロシア日記

~ペルミより愛を込めて~
日本語教師と雪のダローガと足跡

~サンクトペテルブルグ~
雪の上の足跡

白樺のある森

2020年04月04日 | 日記
毎夜のチェック通り、前日の4月2日に、ロシア全体の感染者数は771増え、計3548になったのを見届け、ゲンナリした気持ちでそのまま寝過ごしたら、4月3日の今日は601増え、4,149になりました。

間違えられてずっと支払われなかった給料がシベリアバンクに入ってきたことを確認し、学部長に報告メールを出すとそのままぼーっとしてしまい、いつもの日課も手につかずに森へ行きました。

大学裏にある白樺で埋め尽くされた森がここにきて以来の慰めで、真冬の頃からよく森の小道を歩いています。春になった今は、ちょうど雪解けの時期で、刻一刻と森の様子が変わります。昨日まであった大きな水たまりに張った濁り酒のような色の氷の表面が今日は溶けてただの濁った液体になっていたりします。世間を騒然とさせるコロナの影響なのでしょう、今日の森はほとんど人と行き交うこともなくどこまでも静かで心あらわれました。



London の夢

2020年04月02日 | 日記
1日の終わりのロシア全体のコロナウィルス感染者の数は、昨日から440件増え2777件になりました。
ここクラスノヤルスクの街もプーチン大統領による自宅待機の命によりこの1週間は有給休暇です。今日、意を決してスーパーマーケットへ行ってみたのですが、街は人通りも少なくバスもがら空きでした。

朝起きて、コロナウィルスのニュースをチェックし、朝食を食べ、決めた日課をこなし夜にまたニュースをチェックする。脅威に飲み込まれ不安が増大する日もあれば、コロナ以前となんら変わらないよく晴れた日だと思える瞬間もあります。

ロンドンに住んでいた時によく通っていた家具屋さんの20%オフ、25%オフ、30%オフのDMを日々目にし、マスター時代に辛い時、お世話になった大学近くのアジアンレストランはつい先日、度重なるDM後、ついに閉鎖したとお知らせが来ました。

Stay strong, stay healthy and stay at home London

と締めくくられていました。

ロンドンに何店舗もあった流行っていた店だけに、あまりの速い速度の閉店に驚愕し、ワンワンに報告したら、

It’s just for the shout down though
They’ll open again afterwards

という歯切れのよい返事が返ってきました。そうだ、そうだ、ワンワンの言う通りだ、一たびコロナが収束し社会がコロナ以前のように動き出したら、再度、飲食店も龍騎勃興してくるだろう、そうだ、そうだ、私の心も春風に掠め取られた塵のように、一瞬、舞い上がりました。