らく

のんびり好きなコト・モノを書いていこうかと

国宝展 Ⅲ期

2017-11-19 | 美術展
京都駅のバス乗り場からもう凄い人で
観光シーズンなのもあるけど

そして 
会館についても凄い人で
当然中も凄い人 人

とにかく 並ぶ
並んで ちょっとずつ動く感じ

とはいえ
しっかり見ました

生きている間にもう見れないもの

音声ガイドのスペシャルナビゲーターは女優の竹下恵子さん

解説ナレーターは三宅健太さん
道理で聴きやすいと思った


日本書紀の写本とか
ため息が出るほど
美しい文字が整然と並んでいて
墨色の鮮やかで
これが何百年も前の物だなんて

うっとりするものばかり


源頼朝の肖像の絵は
思っていたよりずっと大きくてびっくり

源氏物語の絵巻は
薫と女三宮の子 柏木を抱く光源氏
物語を知っていると
光るの君はどんな思いで柏木を抱いているのだろうとか
想像が膨らむ

金印は
サイズが手元の資料に書いてあったにもかかわらず
イメージ的にはもっと大きいとなぜか思ってて
その小ささにびっくり

人がたかっていたから
人垣の頭越しにみたけど
金印の下に鏡があって 印字面もみれるようになってて
展示方法に満足


長谷川等伯とその息子の長谷川久蔵の画が並んで飾ってあった
将来を託すつもりだった息子を若くして亡くした後に描かれた等伯の画だと知ると
こうして並べてある画の対比と相まって
感情が揺さぶられる


東山御物の 油滴天目は
その色艶に目を奪われる
息をのむほど美しい

曜変天目より 油滴天目の方が 好み

そしてこれを見ているときに近くにいた大学生っぽい男子三人組が
「曜変天目茶碗もあって」
「曜変天目って聞いたことあるわ」
「おれ、これでご飯食いたいわ~」
というような会話をしてましたが

おにーさん方、これ ご飯茶碗ではありませんのよ
お茶をいただく茶碗ですのよ

と 彼ら会話を聞いていた人たちの何人かは思ったと思う

出来れば ほんの少し予備知識を入れて観ると
もっと楽しめるのにな~ とは思ったけど
楽しみ方はそれぞれだし
本で知ってることを知識とするのではなく
本物をその目で実際に見る行動を伴ったものを知識とする方が
カッコイイ と思うので
君たち カッコイイよ


人が多かったせいか
観終わるのに三時間ちょいかかった


Ⅳ期はさらに人も多くなりそうだから
覚悟して行った方が良いかも


しかし
展覧会に行くといつも思う

教科書や美術雑誌や時点の写真技術がどれほど向上しようと
本物を直に見ることに勝るものはない

見ることができて本当に良かった