らく

のんびり好きなコト・モノを書いていこうかと

古代エジプト展

2014-11-25 | 美術展
神戸市立博物館で開催中の
メトロポリタン博物館「古代エジプト展~女王と女神~」

駅からしばらく歩くのがちょっと難点だけど
しかも
神戸の街って
京都と違って 
駅からまっすぐで碁盤の目のように道ができてるわけじゃないから
道々にある案内板を確認しながら
あっちだのこっちだのって ウロウロ
まっるっきりの おのぼりさんだよ
↑ その表現が 昭和の匂い
  

今回の音声ガイドのナビゲーターは 木村佳乃さん
思った以上に聞きやすい声で しかも優しい雰囲気でとてもよかった
解説のナレーションは 安井邦彦さん こちらも聞きやすい声だった

1章 ファラオになった女王ハトシェプストで一番目を惹くのは
{ハトシェプスト女王の頭部} だと思う
これね 言っちゃなんだけど 女優の前田美波里さんに似てる

{結び目形の護符} 
木製なのもあって日本の仏具みたい

{二枚貝形の石} 
何でこんなにきちんと絵と言うかヒエログリフが書けたんだろうと
不思議なくらい鮮やかで 前1473年ー前1458年頃のだなんて思えない

{アメン神の大執事センエンムゥト像}
木の表面がとても滑らか

{ハトシェプスト女王葬祭殿のレリーフ:プント国を描いた場面(レプリカ)}
描かれている動物がとても生き生きしてる
色が塗ってあったら もっと迫力があったかもしれない


2章 愛と美の女神ハトホル
ハトホル女神は牛の頭だったりする

{ハトホル女神の象徴がついた建物の装飾}
木製の顔の部分だけのもので
耳だけが牛で胸くらいの髪の先を外巻きにしている
表面がとても滑らかで 綺麗

{牛の像が付いた鉢}
細工が細かくて 
とてもそんな昔のものだなんて思えない
見事 としか言いようがない

{シストラム} 
何かと思ったら 楽器
日本で言う巫女さんの鈴みたいな感じで 手に持って鳴らしてたのかも
展示物の前で その音を聞くことができる
お猿のおもちゃのシンバルよりはもう少し金属っぽい音な感じ

{ハトホル女神の象徴が刻まれたスカラベ風護符}
とにかく細かい
目が痛くなるくらい
↑ 歳とともに お疲れ気味だもんね


3章 信仰された女神たち
ここは様々な女神がいる
エジプトの神話と言うか 
そういうものが少しでも分かってると
とても面白く感じると思う


4章 王妃、王女たち
色んな時代の王女や王妃がいる

{アクエンアテンとネフェルティティ王妃のゴブレット}
とても綺麗で 今でも使えそうな感じ

{アメンへテブ1世とイアフメス・ネフェルタリ王妃を崇拝する彫刻家ケンのステラ}
平面じゃなくて 掘ってあって色彩もあって 初めて見たような気がする

{女神あるいは王妃、裏面には王を描いた石版}
立体感があって 石の表面は滑らかで 
頬や胸元はふっくら盛り上がっていて 
こんなにきれいに仕上げる技術力に驚く

{ゲーム版・糸巻き形のゲーム駒・円錐形のゲーム駒}
細工が細かい
盤ゲームはいつの時代もあったのね
でも このゲーム 
運命を占うような意味のあるものらしくて
悪い結果が出たら もう一回やってたのかな?
とか 生活を想像してしまうわ

{2つのシストラムを揚げる王妃を描いたオストラコン}
色彩はなくて 線だけで描かれているけど
簡素化されたその線がとても美しく思える


5章 王族の装身具
眩くて 細工が細かくて 豪華で 
ため息しか出ない

{2つのガゼルの頭がついた冠}
こんなに薄く均等に金を伸ばして形にしてあって
装飾の石やガラスも綺麗にカットされていて
手仕事の見事さに圧倒されそうになる

{ヤグルマギク形の線条細工ネックレス}
ため息しかない

{ヤマネコで飾られたカフ風のブレスレット}
ブレスレットを留めるための細い金の棒
よくこれだけ細く出来たと思うと同時に
通す方の細工も 本当によく出来てる
感嘆しかないわ ここは


6章 王族の化粧道具
王妃や女王は 美しく魅力的でなくてはならなかったようで
化粧道具もそれはすごい
剃刀 ピンセット 化粧壺 化粧皿
香油なんか 形を作って頭に乗せて それが温度で溶けることで
かぐわしい香りを振りまくとか

王の隣にいて 
王を引き立てなくちゃいけない立場だった感じ
今で言う ファーストレディかも

他には
トトメス3世は近隣の外国からお嫁さんをもらってたみたい
政治的なことでなんだろうけど
3人いたのかな?
それぞれに気を配って 
瓶とか壺に名前を記して贈り物してる
ちゃんと大切にしていますよ 
みたいな意味合いで 政治的配慮だったのかな?
王って大変ね


7章 来世への信仰
{指サック 足指サック}
{ハゲワシ形の胸飾り}
凄く薄く伸ばしてあって 持ったらへにゃ ってなりそう

{アメン・ラー神の歌い手ヘネトタウィの人型内棺とミイラ板}
びっしりと描かれていて しかも絵具が盛り上がっていて 色も鮮やかで
色々なことが違った表情が描かれていて
これを作るのにどれだけの年月を掛けたんだろうと
思わずにはいられない細かさと大きさだった


音声ガイドには
ハトシェプスト女王誕生の伝説とは? と
古代エジプトの美容法 の二つが番外編で入ってる

古代エジプトも というか
いつの時代のどこの国もそうだったようだけど
男が統治するのが普通らしくて
ハトシェプスト女王は王が亡くなったあと
幼かった王子を補佐する形で 結果的に王位についたらしく
しかも国を栄えさせた唯一の女王らしい

他の女王は王位を継ぐ男子がいなくて 仕方なく王位についたらしく
衰退させた方が多かったらしい
その最後の女王が クレオパトラだって

歴史が分かると
さらに面白いかも


この展覧会は2015年1月12日までで
その次が またすごい

チューリヒ美術館展
印象派からシュルレアリスムまで
が開催される 

何がすごいって
スケッチや習作がほとんどなくて
すべてが作品 ってふれこみ

しかも
クロード・モネの6メートルの作品
{睡蓮の池、夕暮れ}が見れる滅多にない機会だから
何とか都合をつけて 行かないとな

観た

2014-11-17 | 映画
『るろうに剣心 伝説の最後編』

スクリーンで観るとやはり迫力が違う

一作目は映画館ではなく 家のテレビで観た
そんで思った

これ、おっきい画面で観たかった と

なので次回作ができると聞いて喜んだのだけど

京都大火編は時間が作れなくて 観れなかった

なんとか時間を作って 最後編は観に行けてホントよかった


まず
土屋太鳳さんがいい

「桜蘭高校」にも出てたけど 
それよりずっとよかったのが
「鈴木先生」
注目の女優さんだとおもってたら
「花子とアン」で もも役
そして今回の 操役
短い髪というか、垂らしていない髪型も似合ってて
とにかく 何をおいても 表情がいい

そして
今回見て思ったのが
武井咲さん
成長した
↑ 相変わらずの上から目線やな

一作目の時は まだふわふわしてて
薫って感じがしなかった
でも 今回は 出番が少ない中で ちゃんと薫として観れた
それって 大きいよね


瀬田宗司郎が神木隆之介さん
もうぴったりすぎ

ぴったりと言えば
斉藤一の江口洋介さん

一作目の時は 観てて 
イメージが違ってたせいか あんまりしっくりこなかったんだけど
今回は少しやせて頬がこけていたのもあってか
なんかすんなり 受け入れられた

翁が「竜馬伝」の吉田東洋の人だ
竜馬と東洋のシーン 好きだったな~

話の筋は 難しくない

画面のつくり方と 
動きと 
音楽と

どれかが突出してると
そっちに目がいっちゃうけど
そうならないように
しかも 戦いのシーンで 観てる方を飽きさせないような見せ方

実写化すると
それぞれのイメージがあるから
違和感持ってしまう場合もあるけど
今回は そんなことなくて
キャストがとてもよかった
 
一つだけ難を言うなら
↑ 言うんかい
 
左之助が ちょっと慌て者すぎと言うか
ギャグすぎると言うか
ご愛嬌って言えばそれまでなんだけど
ちょっともったいない 使われ方だったかも


映画館に行くと
予告編が流れるんだけど
あれ見ると 全部見たくなっちゃうんだよね
でも
時々 予告編の出来が良すぎて 
中身スカスカのもあるから 気を付けなくちゃ

なんなんだろな~ 

2014-11-14 | ドラマ
う~ん
↑ しょっぱなから なんやねん

いやさ よいやさ ほいさっさ
↑ 可笑しなってるで
  どないしてん?

あ~ うん
「すべてがFになる」の{封印再度}
なんていうか
こう
物足りないと言うか
あっさりしすぎと言うか

主人公たちの魅力が足りないと言うか
もう一つ面白味が削がれてると言うか

このままで
来週は それこそドラマのタイトルになっている
{すべてがFになる}なんだけど

どうなんだろうなぁ

やっぱ
主人公の一人の西之園萌絵のビジュアルが
イメージと違い過ぎてるとこなのかなぁ

ナイフになる実験のことも
物足りなかったと言うか

なんなんだろうな~ この感動のなさは


映像化すると
骨ばっかで 美味しさがなくなっちゃったのかなぁ

国枝先生も もっと男性に見える人じゃないと
{すべてがFになる}のとこで 違和感持ちそうなんだけどな

まぁ どういった描き方するのかは気になるから見るけど

他に
{数奇にして模型}と{有限と微小のパン}もするようだし
話は好きだから
どう見せてくれるのかは気になる

私のハードルが高すぎるのかな

御所から新島旧邸へ

2014-11-12 | 美術展
御所の一般公開を堪能して堺町御門から出たあと
お昼を食べようかな~と地図を見たら
えらく近くに新島襄の旧邸があるのに気が付いた

これは行かねば
周りから見るだけでよいし
と思って行ったら

なんと
内部を公開してる

もちろん見学させてもらいましたわ

白壁と格子戸の入口を石段を二段上がって入ると
左手に附属屋があって、そこから上がるようになっていて

そこは
新島氏のご両親の住まいだったようで
今は 八重の手紙とか 資料が飾られていた
そこから渡り廊下を通って、新島邸の台所へ

土間ではなく板張りの室内に流しや、かまどや井戸があって
ドラマで見たときも思ったけど
当時としては、ものすごく珍しかったと思う

食器棚もテーブルもその上に重要文化財と札が置いてあって
触らないようにとも書いてあった
そこから応接間へ
ここも ドラマでよく映っていた場所
オルガンもあったし
八角形のテーブルも
その奥にある茶室だけが和室で
他は全部 板張り

トイレは腰掛式
でも 今のとモノとはずいぶん違ってて
昔の和式の水洗便所みたいに段があがってて
もちろん腰かけるくらいの高さになっているんだけど
板張りでそこだけ楕円に穴が開いてて
穴の周りにもう一枚板が張られてて 腰かけやすいようにはなってる感じ
でも 座ると冷たいと思う

お風呂は土間にぽつんと置かれた感じで
沸かすような五右衛門風呂には見えなかった
西洋式に 熱いお湯を入れて使うものだったのかな?

外は手すりのないベランダというか、外廊下というか
庇も長くて床も高いから 室内は夏は涼しく冬は暖かかったかも
セントラルヒーティングの工夫がしてあったみたいだし

二階は残念ながら 公開されてなかったけど
玄関と階段はドラマで見たのと同じ

忠実に作られていたのね

見学が終わって外に出たら、隣の建物も観てくださいね
と 係の人に言われて
行ったら
山本覚馬(八重のお兄さん)の肖像画や
八重がもらった勲章や
勲章をつけた八重の写真とかもあった


今回
中まで見ることができたのは
特別公開時期だったからみたい

御所の春と秋の一般公開期間と
同志社大学のオープンキャンパスの時期とか

それ以外の時期は
月と曜日が決まってて しかも外から見るだけ

知らずに行ったから
凄いお得な気分になった

早起きで出かけたから疲れたけど
いい一日だった

初御所

2014-11-10 | 美術展
美術展ではないが
建物そのものが美術品みたいなもんなんで

行ってきました
秋の一般公開 京都御所

行きたい行きたいと思いつつ都合がつかなくて
ここ何年も 想いだけが募って
もう これは恋
↑ やかましいわ 

今回は通常より2日多く公開してたので
滑り込みセーフな感じで最終日に


実際に 
明治天皇が住まわれていたり
昭和天皇の即位式が行われたりしてたわけで
しかも
大河ドラマ「八重の桜」を観ていたからか
もうなんていうか
初めての場所なのに 
知らない場所と言う気がしない
↑ ドラマに入り込みすぎ

牛車の装飾が身分によって違っていたとか
中が畳3畳分あるとか
乗り降りに作法があるとか
知らないことばっかりで面白かった

他には輿があって
それは大正天皇のお嫁さんが輿入れの時に二十日かけて
移動したときに使われたものと同じ大きさのもの
牛車よりずっと小さくて
座っていたお人形の身長が150㎝くらいだそうで
小柄じゃないと 辛いかも なくらいの大きさ


見惚れたのが


まずは御池庭
木々の紅葉も始まったころで
手前の州浜から池への流れ
水面に色づき始めた木々と空が映り
その奥にある島にかかる橋から松の枝へ
どこを見ても ため息が出るほど美しい

お茶でもいただきながら眺めたら
それはそれは 
うっとりするほど気持ちいいだろうと思われる庭だった

そのあと見た
御常御殿と御内庭も
また違った趣で
見惚れるほどの美しさ

そして ゆっくりじっくり見て回って
満喫

清所門を出る前の休憩所で一息
見上げると
空が広い

周りに高い建物が一切見えなくて
視界を遮るのは 庭の松と お屋敷の屋根
別世界だわ
しかも道路からも距離があるから
車の走行音や日常の雑音も聞こえないし
異空間かも


そのあと どうしても見たかった
蛤御門へ

ここで 
長州が御所に向かって発砲し会津が迎え撃ったんだ
↑ 八重の桜の一場面が脳裏に浮かんだわ

そのあと中立売御門から出て烏丸通りを歩いていたのだけど
椹木口から中を散策できることに気が付いて 
また御苑に入ったら 
閑院宮邸跡も見学できるようになっていたので
もちろん見学

環境に関するパネルが展示されてる部屋があったり
京都御苑ニュースなるものが置いてあって
時代祭の様子や 
公園内の森に棲んでいる生き物たちの話などが書いてあったり
今出川広場の少年野球大会の話も書いてあったりで
不思議な感じがした

そこを出て今度は
拾翠亭(九條家別邸 茶室)へ

入れると思ってなかったんで
周りから眺めてたら
二階に人影が見えたんで
もしや と思って近づいていったら入室料100円で参観できた

驚いたことに
この建物は今も茶会や句会や謡曲などで使用できるようになっていて
パンフレットに使用料も書かれていたんだけど
歴史的な建物をこの値段で貸してくれるの?
って思っちゃった

そして堺町御門から丸太町通りへ出たのでした