シリーズでお届けしてきたアフリカサッカー事情。ワールドカップ・アフリカ地区予選第二次ラウンドの状況は今回が最終回!グループIとJだ。
◆グループI~混戦予想のリーグ、ふたを開ければ…
このグループはカメルーン、コンゴ民主共和国、リビア、トーゴの四カ国。ここでの注目は中部アフリカの対決、コンゴ民主共和国とカメルーンの争い。さらにワールドカップ実績国のトーゴ(→トーゴについてはこちらにも参考記事)、そしてここにリビアが絡めるのか、という見方・・・のはずだった。
しかし蓋を開けると・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/df/603dd92d9ed4f9b499535bbcc45485c7.jpg)
(Wikipedia仏語版'Eliminatoires de la coupe du monde de football 2014 : zone Afrique'より引用。)
なんとリビアが無敗の首位だ。
リビアはこれまでもサッカーでは無名とは言わないが、アフリカカップで1982年に銀に輝いた他は、国際大会で顕著な成果を出していない、いわばダークホースだ。しかしFIFAランキングでは69位、アフリカで13位とそこそこの地位。選手の多くはマグレブ、中東のクラブチームで活躍する。再三述べている「危機直面国ジンクス」(→ こちらの記事を参照)がここでも働いているのか?
そしてそれを追うのが不振に喘ぐ不屈のライオン、カメルーン(→こちらが関連記事)。リビア、トーゴに破れすでに2敗。勝ち点2を追いかけて、最終戦、ホームでリビアを迎え撃つ。
わがコンゴ民主共和国についてはすでに">こちらの記事でたくさん愛を語った。しかしあえなくここでの敗退が確定した。
◆グループJ~王者セネガル復古なるか?!
第二次ラウンド、最後のグループはアンゴラ、リベリア、ウガンダ、セネガルの四カ国。ここの大本命は、これまでも数次にわたって話題にしてきたセネガルである。
2002年に栄華を誇った「テランガのライオン」も、カメルーンとともに不振にあえいだ。現在では現在FIFAランキング99位、アフリカでも25位と、平凡な順位に甘んじている。あと順位を三つ落とせば、今回の予選ルールでは第二次予選へのシード権すら失う、まさに「角番」である。グループJは、このセネガルが復権を遂げるかが、大きな焦点とみられた。
第五節を終えた状況を見てみよう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/b1/fe3a018a6054108faef76bd36e7ec0ac.jpg)
(Wikipedia仏語版'Eliminatoires de la coupe du monde de football 2014 : zone Afrique'より引用。)
セネガルはリベリアに順調に勝利し、今回は行けるぞ、と思ったのも束の間。負けこそないものの、その後ウガンダ、アンゴラのホーム、アウェーと、三試合連続で引き分け。とにかく勝てない。
変わって頭角を現しているのがウガンダだ。FIFAランキングで言えば93位、アフリカで24位。気づけばセネガルに追い越つき、微妙に追い越したということになる。そして今回の予選では2勝2敗1引き分けで、セネガルとは勝ち点1差の2位。最終戦はセネガルがホーム・ダカールでウガンダを迎え撃つ。セネガルは引き分け以上で最終予選行き。ウガンダは勝ち条件。最終戦はホームで戦えるセネガルに歩があるか。
◆第二次予選を振り返って
さて、実に長い6回のシリーズでワールドカップ、アフリカ地区予選の進行状況をお伝えした。少し長い連載となったがいかがだっただろうか?
「アフリカのサッカー事情(2)」でも述べたが、アフリカの予選は厳しく、タフだ。ワールドカップともなれば、わが代表はそんな彼らと対戦することになる。
日本代表がブラジル行のキップを手に入れ、一夜明けた6月5日、本田圭介選手は記者会見で、世界の舞台ではより「強い『個』」が求められている、と厳しい表情で語った。サッカーのみならず、スポーツ、日本経済、ビジネス、学界、もちろん私の仕事の世界もそうだ。いま、世界で戦える「強い個」が求められる時代がきていることを痛感する。わたしも本田選手の意見に激しく同意する。
◆シリーズ「アフリカのサッカー事情」
第一話 ワールドカップ・アフリカ地区予選はこうなっている!
第二話 熱狂のアフリカカップ
第三話 死角を突く!
(以下、ワールドカップ・アフリカ地区予選シリーズ)
第四話 第一次ラウンド
第五話 第二次ラウンド、E/F組
第六話 第二次ラウンド、A/B組
第七話 第二次ラウンド、C/D組
第八話 第二次ラウンド、G/H組
◆ンボテ★飯村出演情報
・JICAホームページ【ひと模様】ンボテ★アフリカ、トポ・ナ・コンゴ!
・Japan Times TICAD V Special
・ニコ生「藤岡みなみのI don't know Africa~発見アフリカ54の国~」(全編おまとめログ)
◆グループI~混戦予想のリーグ、ふたを開ければ…
このグループはカメルーン、コンゴ民主共和国、リビア、トーゴの四カ国。ここでの注目は中部アフリカの対決、コンゴ民主共和国とカメルーンの争い。さらにワールドカップ実績国のトーゴ(→トーゴについてはこちらにも参考記事)、そしてここにリビアが絡めるのか、という見方・・・のはずだった。
しかし蓋を開けると・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/df/603dd92d9ed4f9b499535bbcc45485c7.jpg)
(Wikipedia仏語版'Eliminatoires de la coupe du monde de football 2014 : zone Afrique'より引用。)
なんとリビアが無敗の首位だ。
リビアはこれまでもサッカーでは無名とは言わないが、アフリカカップで1982年に銀に輝いた他は、国際大会で顕著な成果を出していない、いわばダークホースだ。しかしFIFAランキングでは69位、アフリカで13位とそこそこの地位。選手の多くはマグレブ、中東のクラブチームで活躍する。再三述べている「危機直面国ジンクス」(→ こちらの記事を参照)がここでも働いているのか?
そしてそれを追うのが不振に喘ぐ不屈のライオン、カメルーン(→こちらが関連記事)。リビア、トーゴに破れすでに2敗。勝ち点2を追いかけて、最終戦、ホームでリビアを迎え撃つ。
わがコンゴ民主共和国についてはすでに">こちらの記事でたくさん愛を語った。しかしあえなくここでの敗退が確定した。
◆グループJ~王者セネガル復古なるか?!
第二次ラウンド、最後のグループはアンゴラ、リベリア、ウガンダ、セネガルの四カ国。ここの大本命は、これまでも数次にわたって話題にしてきたセネガルである。
2002年に栄華を誇った「テランガのライオン」も、カメルーンとともに不振にあえいだ。現在では現在FIFAランキング99位、アフリカでも25位と、平凡な順位に甘んじている。あと順位を三つ落とせば、今回の予選ルールでは第二次予選へのシード権すら失う、まさに「角番」である。グループJは、このセネガルが復権を遂げるかが、大きな焦点とみられた。
第五節を終えた状況を見てみよう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/b1/fe3a018a6054108faef76bd36e7ec0ac.jpg)
(Wikipedia仏語版'Eliminatoires de la coupe du monde de football 2014 : zone Afrique'より引用。)
セネガルはリベリアに順調に勝利し、今回は行けるぞ、と思ったのも束の間。負けこそないものの、その後ウガンダ、アンゴラのホーム、アウェーと、三試合連続で引き分け。とにかく勝てない。
変わって頭角を現しているのがウガンダだ。FIFAランキングで言えば93位、アフリカで24位。気づけばセネガルに追い越つき、微妙に追い越したということになる。そして今回の予選では2勝2敗1引き分けで、セネガルとは勝ち点1差の2位。最終戦はセネガルがホーム・ダカールでウガンダを迎え撃つ。セネガルは引き分け以上で最終予選行き。ウガンダは勝ち条件。最終戦はホームで戦えるセネガルに歩があるか。
◆第二次予選を振り返って
さて、実に長い6回のシリーズでワールドカップ、アフリカ地区予選の進行状況をお伝えした。少し長い連載となったがいかがだっただろうか?
「アフリカのサッカー事情(2)」でも述べたが、アフリカの予選は厳しく、タフだ。ワールドカップともなれば、わが代表はそんな彼らと対戦することになる。
日本代表がブラジル行のキップを手に入れ、一夜明けた6月5日、本田圭介選手は記者会見で、世界の舞台ではより「強い『個』」が求められている、と厳しい表情で語った。サッカーのみならず、スポーツ、日本経済、ビジネス、学界、もちろん私の仕事の世界もそうだ。いま、世界で戦える「強い個」が求められる時代がきていることを痛感する。わたしも本田選手の意見に激しく同意する。
◆シリーズ「アフリカのサッカー事情」
第一話 ワールドカップ・アフリカ地区予選はこうなっている!
第二話 熱狂のアフリカカップ
第三話 死角を突く!
(以下、ワールドカップ・アフリカ地区予選シリーズ)
第四話 第一次ラウンド
第五話 第二次ラウンド、E/F組
第六話 第二次ラウンド、A/B組
第七話 第二次ラウンド、C/D組
第八話 第二次ラウンド、G/H組
◆ンボテ★飯村出演情報
・JICAホームページ【ひと模様】ンボテ★アフリカ、トポ・ナ・コンゴ!
・Japan Times TICAD V Special
・ニコ生「藤岡みなみのI don't know Africa~発見アフリカ54の国~」(全編おまとめログ)