武の道へのこころざし

大道塾の横須賀・湘南支部の責任者が、日々の活動に関する出来事や想いを綴っていきます。

ようやく落ち着いた気持で、今年の一年がスタート

2024年02月02日 | ご挨拶
一月が早くも終わりを迎え、二月に入り、ますます寒さが厳しくなってくるこの時期にして、私個人の気持の上では、ようやく一年のスタートを、落ち着いた気持ちで始められそうに感じています。


というのも、年末から各種行事が重なり、年始もバタバタと慌ただしく過ごしていたこの期間。


昨年末には、支部から6名の稽古生が、関東地区の合同審査会で昇段審査に挑戦し、その応援やら心配やら、審査会当日の採点係やら、その組手審査の審判を行ったり、仕事上でもなんだかんだと、慌ただしい年末でした。


また、年始の支部長審査会において、連続組手の相手役を買って出る予定でいたため、少しは動けるようにと何度か自身の稽古も少し行いましたが、長時間の膝への負担は避ける必要があり、短時間で少し息を上げる稽古を行いました。


年末の日曜日クラスの最終日に、最後の自由練習の時間に少し息を上げてみたところ、喘息のような症状が出て、胸元がゼーゼー言い出して、呼吸が胸元から漏れるような、胸に空気が入って行かないかのような状況になり、呼吸するたびにヒューヒューと音がでる・・・。こんな症状は初めてのことで、コロナの後遺症なんだろうか? と不安になる一幕あり。


年末年始にはしっかりと休まねば、来年の年始からの稽古に影響が出る為、連休期間の10日ほどはしっかりと休み、年始にもう一度、息上げを行ってみたが、膝の不調もあり、思うように追い込みができない。


そしてそのまま迎えた支部長審査では、受験者の採点係を兼務しながら、二人の高段位受験者の組手審査の相手を務めることに・・


高段者になってくると、それなりの実績のあるキャリア組も多く、実力をしっかりと維持している方々も多い中、その実力はやはり色々です。

若いころから厳しく体を鍛えられてきた方々にとって、歳と共に怪我も増え、健康維持や体調維持が難しいところが伺えます。


組手審査では決して手を抜くわけではありませんが、大会での試合で行う様な、つぶし合いのような戦いをするわけにもいかず、2戦とも引き分けを狙いに行ったところ、一勝一敗という結果に。


わずか一分間の組手勝負の為、2戦ともに息も上がらず、汗もかかない内容でしたが、打撃の試合では相手の素早い手技が十分に見切れず、立組では、息の上がった相手のダメージ具合が判断できず、相手に合わせた対応が十分に出来ていなかったのは大きな反省点です。


所謂、しっかりと見切って反応する力、相手の状況を把握して、相手に合わせた力加減で適切に対応するコントロールが出来ていないという事は、まだまだ力不足だと感じています。


今回の支部長審査会では、高段位を受験された方の採点係を務めました。

受験者の基本や移動、投げ技等の動きをやもやした気持ちで見守って採点をしていながら、実際に自分自身が攻防の中で技をコントロールする術をマスターできていなければ、自分のプライドとして、人に指導をしている場合なのかと考える部分がなくもありませんが、それでも今の環境の中でも、できうる限り、少しずつでも自分自身の技量も維持向上させていきたいと考えています。

言葉遊びのような謙遜ではなく、今の年齢であっても、本気でそうした不足した点をカバーすべく、少しずつでも技量を上げていくつもりです。

そうした年齢に合わせた技量の向上の方向性は、私の中で確かな考え方と感触があり、自分自身で体現しつつ、稽古生の皆さんに示していきたい。


しかしこうした反省点があるからこそ、必死に立ち向かってくる昇段審査受験者の相手役というのは、実に学ぶべきものが多くあるものだと感じる。


浦和支部の師範は、今年も組手審査の相手を自ら買って出て、若手の組手審査の対戦相手に胸を貸して、相手役を務められていました。

私よりも御年輩である大先輩の支部長です。

健康や体調管理、気持のモチベーションをしっかりと維持している点において、見習っていきたいものです。


今年は、四日市の小川支部長が痛めている膝のダメージを押して、「定法演武」による昇段審査を行っていた。


本来は真剣勝負でのみ昇段を認めていた大道塾ではあるが、怪我により組手ができない指導者の為の措置として数年前から施行されているものである。


さすがに、小川選手ほどになると、実に見ごたえがあり、技の正確さや力強さ、そしてタイミングや体の姿勢など、見習うべき点が多くあり、定法演武による審査の真価が評価されるものとなる。

こうした、実力があり、誰もが評価できる演武ができる人物をもってして、定法演武の採点者、もしくは指導者としての立ち位置、もしくは資格制度のようなものができると良いと私は考えます。


「定法」、いわゆる約束組手の審査といえども、その技術が身についているのかどうか、実際に通用する動きであるのかどうか、いわゆる本物かどうかは、見るものが見れば明らかである。


組手の実力と、定法の組手演武の実力は異なる点があるものの、定法というものを審査基準に正式に加えていくのであれば、とりあえず実施すればOKというものではなく、正確な採点を行い、不備のある部分を指摘し、そして、その学び方や上達のノウハウを築きあげ、専門の指導者というものが何らかの基準をもとに、各地域にて組織的に立てられてしかるべきだと考えます。



話は変わりますが、支部から年末の関東地区合同審査会で受験した7名のうち、6名が昇段審査を受験し2名が合格、2名が失格、2名が条件付き昇段となりました。残りの1名は無事に昇級を果たしています。


2名の条件付き昇段者は、必要な履修用の動画を見る必要があるのですが、配信動画が現在、技術的なトラブルにより見られなくなっています。

現在は、復旧待ちの状況で、履修可能時期が未定となっており、今現在、昇段待ちの状態です。




そして、1月に開催された催しの話になります。

今年の1月の末に、平塚警察署の武道始式に参加し、無事に演武をし終えることができました。



私自身としては、この行事の終了をもって、年末からの心配事が一旦解消いたしました。


大道塾全体としても、警察署内で演武を行うのは初めてのことであり、周りに何かと気を遣うのが苦手な私にとって、少し荷が重い催しでした。


<以下、警察官が行う柔道と剣道、逮捕術の演武の様子>












剣道や柔道、逮捕術の寸劇などの中に、大道塾演武が入ります。


横須賀湘南支部主導で企画した演武会ながら、団体のトップである長田塾長、並びに世界トップレベルの成績を収めている3選手を迎え、支部の有志の塾生たちの協力を得て、合計10名ほどの演武者により、警察署内での武道始式に臨んだ今回の演武会。


<演武参加者>



(大道塾演武の司会進行役を務める横須賀支部の田高氏。ユーモアも交えて、とても上手に司会の役割を務めてくれました。)


しかし、団体トップの塾長をはじめとする、世界トップレベルの選手たちはさすが!

支部から推薦して同行をしたメンバーたちも、とても団体演武の評価に貢献する活躍が出来ていたと思います。


<組手演武の様子>









<以下、長田塾長による演武>






事前に十分な打ち合わせが出来ていなくとも、直前のわずかな時間の打ち合わせだけで、実に見事な演武を披露しており、警察署長をはじめ多くの関係者の皆様から、とても高い評価を受けることが出来ました。



<組手演武の後、ミット演武に入ります>










反省点としては、私自身の事ばかりですが、自分自身の演武の中でもっと良い演出ができなかったであろうか? 挨拶の言葉でもう少し切れのある話し方と、話のまとめ方が出来なかったであろうか? そして皆さんにもう少し気を使うべきではなかったのか? などといった自己反省に終始しています。


<私が行った、サポーター無しの組手演武。相手を務めるのは、湘南支部のタフネスで実力者のYさん。このYさん、昨年末に臨んだ昇段審査の組手審査では、十分な実力を発揮して完勝しています。> 






それでも、演武に参加した皆さんの力に助けられて、何とか形が整った今回の演武会は、団体としては十分にその責任を果たせたのではないかと考えています。


<大道塾演武終了後の挨拶>



平塚市のタウンニュースなど、今後何かで紹介されることがあると思いますが、取りまとめ役の私としては、最後まで心配が尽きません。


<大道塾演武のご依頼を頂いた、現職の平塚警察署長>




大道塾演武の内容が滑って?しまうと、演武会に参加した皆さんばかりか、招待して下さった平塚市の警察署長をはじめ、関係者の皆様にご迷惑をかけてしまう恐れもあり、団体の名誉にも関わるもの。


妙に肩が凝った今回の催しの企画でした。


今は行事参加のアンケート集計と報告書の作成を行いながら、参加された皆さんへの感謝の気持ちの中で、ほっと胸をなでおろしているところです。




さてさて、わが道場の話に戻りますが、


また春に向けて、今の時期から日々の稽古にしっかりと取り組み、頑張って行きましょう。


幸い、各クラスともに、寒い中でも皆さん積極的に稽古に参加されており、特に少年部は出席率が実に良好です。


稽古に参加してくる子たちはみな一様に元気で、明るく、屈託のない笑顔を見せてくれます。

中には多少ひねくれたような仕草や表情、すぐに疲れたと甘えてくる表情があり、そんな中にも皆の良き先輩であろうと、幼い子たちの面倒をしっかり見てくれる子たちがいたりと、皆それぞれの子供らしい表情を、道場の中では安心して見せてくれます。


一般部では、若者の稽古生や中高年の稽古生の方々も、皆さんよく頑張っておられます。


皆さんも学生や社会人など、それぞれの自分の人生の中で、この道場で学ぶべき何かを模索しながら、強くなろうと、そして強い自分であろうと、皆さんとても良い表情で稽古に参加してくれています。




そして我々の道場は、良くも悪くも、頑張る人を応援する道場です。




休みたくなったり辞めたくなった人に無用な説得をしたり、下手な宣伝で人をその気にさせることはありません。


嫌がる人を無理やり道場に連れてくることも、無理やり稽古に参加させることもありません。


自分の意志で、自分の想いで道場に来る方々を、互いに一生懸命に応援して、励まし合って、共に成長をしていく場が我々の道場です。


大人も子供も、自分の意志で道場に足を向け(時には、子供たちのその日の気分にムラがある時など、親の説得でカバーをしている場合もあるようですが・・)、そうした意志のある方々がその想いを持って集まる道場であるからこそ、凛とした雰囲気が道場内には漂っているのだと思います。


自分の強さを鼻にかけたり自慢をする人はおらず、


人の弱さを馬鹿にしたり、舐めた態度をとる人はおらず、


稽古の厳しさやその懸命な努力を、笑顔と前向きな気持ちで、素直に受け入れる強さがある方々が集まっているからこそ、我々の道場の中にはある種の明るさと温かさ、そして輝きがあるのだと思います。


令和六年、西暦2024年となる今年も例年通り、私が先頭に立って、稽古を続けてまいります。

誰もが強く、強固な心を持つものばかりではありませんが、どなたでも最後まで私が責任を持って指導し、見守っていきます。

また、そうした想いを持つ、責任感の強い指導者層も少しずつ育ってきています。


今年も諦めずに、前向きに頑張る方々に、栄光あれ。



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支部設立20周年記念行事

2023年11月09日 | ご挨拶
11月23日(木)の祝日の日に、支部の記念行事を予定しています。


15周年記念になる5年前に初の記念行事を行って以来、今回で2回目の記念行事となります。


5年前の、記念行事の様子を掲載したブログ記事を紹介しておきます。













実は、横須賀支部は1991年の7月に総本部の直轄道場としてスタートしています。


その最初のスタートの時から、総本部からの派遣指導員として、私が稽古指導を長く続けていますが、その90年代の稽古生がいまでも在籍されており、他にも非常に長く稽古を続けておられる稽古生が多くおられます。


2003年に総本部から横須賀支部が独立し、新たに湘南支部を設立して、独立支部としての新たな活動を開始しました。


当初は大人のクラスのみで活動をしていましたが、小学生の入会希望者があり、独立支部を設立した翌年から子供クラスの活動も開始しました。


時の流れは速いもので、独立支部の設立から今年で20年を迎えます。


所属する大道塾という団体の競技はとても激しい為、当初は選手育成を行わず、一般稽古生向けの稽古指導を行っていました。


しかし全体レベルが向上するにつれ、地区や全国の大会でも活躍する選手が現れ、長く稽古を続けていく中で、厳しい昇段審査を受験して黒帯を取得する稽古生も増えてきて、これまでに少年部で16名ほどが黒帯を取得し、一般部は現在、17名の黒帯稽古生が在籍しています。


今年の年末の関東地区合同審査では、高段位への挑戦を含め、6名が昇段審査に臨む予定です。




私の夢は、その人にとってのかけがえのない道場という「場」を提供すること。




「その人」というのは、道場の仲間に加わったすべての稽古生、一人一人です。


幼い子から60代までの方が、それぞれの想いを胸に、道場での稽古に参加されています。


忙しい学業や仕事の合間を縫って、週に1度の稽古を大切にしながら、健康を気遣い、体力の衰えに立ち向かうように、長く地道な稽古を続けている方がおられる一方、試合に向けて懸命に稽古を続けている方がおられます。


幼年部や少年部の稽古では、子供の学びの一環として、楽しく、そしてちょっと厳しく、時に協調性をもって、そして時には頑張って競い合い、成長の糧となる武道の学びに、子供らしさをもって取り組む、ほほえましい子供達が数多く在籍しています。




独立支部を設立して20年を迎え、ある程度の形が整ったのかな?


などとも思いますが、まだまだなような気もします。


改めて初心に帰って考えてみれば、


稽古体系をより深め、人々の成長の糧となる、より良い場を作り上げていきたい。


まずは、今年の秋で20周年を迎えますが、ここで一区切りをつけて、また新たね気持で頑張って行きたい。


皆様宜しくお願い申しあげます。








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お休みをされている方々へ

2023年07月11日 | ご挨拶

ご家族の体調不良によりお休みをされている稽古生の方々へ


ご本人の怪我や体調不良の他、ご家族の都合などにより、しばらく稽古をお休みをされている方々がそれぞれのクラスに数名おられます。


道場での稽古は、家庭や仕事の安定を踏まえて、初めて安心して継続的な学びができるというものです。


学業や仕事を顧みず、家族や身近な仲間を顧みずに稽古に没頭するのは、あまり褒めらえたものであるとは言えません。


武の道で、正しい学びを続けるものは、家族や仲間、学業や仕事、自分の将来に対する目標を見失わないよう、またバランスを崩さないよう、稽古に取り組んで頂きたいです。


自分の体調を無視して稽古を無理に続けていては、いずれは怪我が重なり、行き詰まるかもしれません。


家族や周りの仲間を気にかけず稽古に夢中になっていては、人として何かが欠けてしまい、人生の後半を寂しく送ることになるかもしれません。


学業や仕事をおろそかにしていては、社会的に自分の居場所がなくなってしまうかもしれません。


道場は、自分を磨く場であり、自分の人生を消耗させる場ではありません。


より良い稽古を続けるためには、より良い稽古を続けられる為の、道場外での努力が不可欠です。


しっかりと環境を作り直して、稽古に復帰されることを望んでいます。






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横須賀湘南支部の各クラスにて、今年の稽古がスタートしました

2023年01月20日 | ご挨拶
横須賀/湘南支部の各道場・教室にて、今年の稽古がスタートしました。


寒さが厳しい1月の稽古始めの初日から、各クラスともに出席率がとてもよく、稽古生の皆さんの意欲の強さを強く感じています。


年末年始の行事を通して、全国の各支部の責任者の方々とお話をする機会がありました。

また昨年末の全国大会の時には、生のOB会が開催され、懐かしい方々とお会いすることができました。




さらに年末には、6月に予定されている大道塾の世界大会に向けての強化合宿があったり、その翌日には関東地区合同審査会があり、慌ただしい日々の中でいろいろと見聞を広めることができたのは大きな収穫です。


<以下の写真は全国強化合宿の様子>













各支部の責任者の方々、塾生のOBの諸先輩方、昇段や昇級に向けての稽古生の方々の頑張り、そして世界大会に向けての強化合宿に参加した選手や選考選手ならびに任意で参加をした実力向上を目指している参加者の方々が頑張っている姿、みな大変、素晴らしいものです。



<以下の写真は関東地区合同審査会の様子>
















最近は物の物価が上がり、寒さが厳しくなり、まだまだこのコロナ過が続いていて厳しささのある日々ではありますが、頑張る人は頑張っています。


実に当たり前に、今までも、今現在も、

そしてもちろんこれからも、地道な努力を積み上げているものです。

やる人は、自分の為すべきことを知っており、それぞれが自分が為すべきこをとしっかりとこなし、日々の地道な努力を、実に当たり前に行っている。

厳しさや苦しさもあることながら、何よりも楽しみながら、自分がなすべき日々の努力を、多くの方々が今も当たり前に続けていることに、とても大きな刺激を受けています。


世の中には頑張らない方がおり、要領よく、手際よく上手く物事をこなしている方もいるものですが、一方では実に泥臭く、地道に懸命に努力をしている方々を、身近にこれほど多く見ることができるのは、自分自身がとても良い環境に置かれているのだと感じています。



人の三倍努力を旨としている私ですが、自分の頑張りはまだまだだなと感じさせてくれて、反省するとともに、私自身に強い励みを与えてくれる存在が身近に多くいるものなんだなーと。

そんな人達を見ていると、負けず嫌いの私としては、心の中で「よーし!」と活力がわいてきて、エネルギーが心の底から湧き上がってきます。

私を笑顔にさせてくれる、若かりし頃のような意欲的なエネルギーが沸々と湧き上がり、年齢からくる体の不調や、習慣化してきた日常の生活に新たな刺激とエネルギーを注ぎ込んでくれるようです。



近年、インターネットが生活に欠かせないものとなってきていますが、私は、道場のホームページとこのブログ以外に、SNS関連は全く手を付けておらず、LINEのIDすら取得していません。

自分の気持ちや考え方がブレるのが嫌で、大道塾に関連する他支部のホームページやブログなど、他の情報にはほとんどアクセスをしていません。

しかし年に一度くらい、情報収集や、仕事上に必要に迫られて、他のサイトを 覗くことがありますが、そこでも皆さん積極的に活動している様子が見られ、負けていられないぞ、と意欲を新たにしています。



何事も独りよがりではいけませんね。



さて、今年の稽古が始まり、いくつかのクラスで稽古生の方々に今年の抱負などを語っていただく機会がありましたが、一般稽古生も、子供の稽古生も、みなそれぞれに、幾つかのいいことばに出会えました。


物事は心から起こし、言葉に直して紙にしたため、実践に移していくことが大切だと考えており、稽古生に語らせるだけではなく、私自身も心を清らかにして、心に思ったことを紙にしたため、気持ちを新たにするようにしています。


私の個人的な今年の目標としては、


1.<継続する>・・・これまで通りの努力を当たり前に、そして意気新たに、新たな気持ちをもって継続していくこと。

2.<本質を求める>・・・一つ一つの物事に、確かな確信を得られるほどに、しっかりと、より深く考え抜いて行動すること。

3.<挑戦する>・・・しっかりとした計画性をもって、新たな挑戦に臨むこと。



やはりいつも抽象的ですね。

それでも私の中では、確かな言葉です。



さて、道場活動の中での具体的な目標としては、


1.<満足度の向上>・・・所属する全ての稽古生の、一人一人の満足度をより向上させること。

2.<成績を形に残す>・・・確かな、各種の成績を形に残すこと。

3.<記念行事の成功>・・・今年の秋の独立支部設立20周年をしっかりと盛り上げて成功させること。

などです。


2番目の目標の「成績」といえば、大会成績などが最初に思い浮かばれると思いますが、そればかりではありません。

なかなか昇級や昇段できずに努力を続けている方々が、一つステップアップすることや、普段の稽古では気持ちで押され気味の稽古生が、前向きで意欲的な気持ちに変われるように働きかけることとや、審査会の組み手でまだ一勝もしていない子が試合で勝てるるように努力をさせること、出席率の悪かった子の出席率を上げることなどなど、細かなことも含まれます。

もちろん大会成績も大切な目標であり、この辺りは個人の頑張りが大きいかもしれませんが、大きな期待をかけることで、一人一人のモチベーションアップにつなげてもらいたいところです。


また一方で、私のプライベートの目標は横に置いておきますが、プライベートは他の仕事上の目標などは、かなり細かく目標を立てています。

例年、いつも半分も達成できていませんが、意気新たに、一時でも心に留めるところに大切な部分があり、達成できなくとも、その目標に向かっていくらかでも努力をするその姿勢ことが大切だと感じており、自己弁護も含めて、また反省も含めて、新たな目標に向かって頑張って行きたい。


それとあと、もう一つ・・・


誠に勝手ながら、稽古生の方々は子供から大人の方まで、一人一人の目標値を私なりに設けています。

どんな目標なのか? 昨年はどれほどが達成できたのか? できなかったのか? などなど、誰にも話はしませんが、そうした想いは私の心の中の大切な宝であり、毎年の反省材料であり、人を見る力をつけるための私の大切な、私なりの成績表でもあります。


この目標の多くは紙にはしたためていませんが、私の心の奥にそっと留めています。


皆さんも各自、目標を決めるのは誰にも見せる必要はなく、だれの評価を受ける必要もありませんが、自分なりの成長の糧となる、自分なりの反省材料となる、よき目標を、心の芯に立てていただければと思います。


今年も頑張って行きましょう!!







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新年のご挨拶

2022年01月25日 | ご挨拶
さて、遅くなりましたが、新年初の記事投稿となります。


何かとバタバタ忙しく過ごしている中で年末年始を迎え、1月22日に全国大会を控えていたため、この年末年始にも強化練習を行いましたが、ここにきて新型コロナウィルスの感染拡大が深刻な状況になり、大会が流れることとなりました。

詳細は、支部ホームページのお知らせに掲載している通りですが、出場を予定していた選手にとっては残念な限りです。

特に残念に思うことは、今年の春で卒業を迎える稽古生が、高校生で最後になるであろう大会に出場ができなくなり、3月末までの大会が開催されなければ、ジュニアとして出場する最後のチャンスを失うことになる、という事です。

その女子選手はこれまでに5度の全国大会出場を果たしていますが未だ入賞に至らず、今回の大会にかけていたところがあるだけに、非常に残念です。

その他、昨年の全国大会の軽量級の部で準優勝の成績を残している大学生、また中学生ながら実力をつけてきている男女の選手、高校生男子で実力を付けてきている二人の選手を含め、合計6名の選手が大会に向けて稽古に励んでいいました。



しかし私にとってうれしかったことは、大会が延期になったことを伝えたときに、皆が非常に前向きな言葉を述べてくれたことでした。

表情は明るく毅然としていて、しっかりとした言葉で受け答えをしてくれる彼ら、彼女らを見ていて、本当にうれしく、ありがたい気持ちがわいてきたものです。


その後も当たり前に、日々の稽古に休まずに参加してくれています。




普段の稽古の中でも皆さんに伝えている心掛けを、皆一様に、当たり前に実践できている姿に感動すら覚えます。

みな若くとも、技術だけでなくしっかりと精神も成長していることにとても安心ができる気持ちでいます。



一般的なスポーツでは、練習というものは大会に向けて頑張るというのが当たり前で、その大会に照準を合わせて練習をするものです。

まあ、当たり前と言えば当たり前なのですが、私の指導する道場では、試合や審査会などの行事のあるなしに関わらず、当たり前の努力を当たり前に、日々黙々と続けていくことに重きを置いており、そうした日々の努力を何よりも評価しています。


稽古の基本姿勢は、日々の厳しい稽古を継続して続け、日常的に心身を鍛えることです。

そして社会の中で、そして自分の永い人生をよりよく生きていくために、生かしていくことです。

審査での昇級や大会での活躍は、あくまでも稽古の中での一つの側面でしかありません。





競技というものは、武道を学ぶ上での一つの側面でしかなく、競技のためだけに練習をしている人は大会がなくなればガックリと肩を落として、しばらく道場には来なくなるかもしれません。

また大会を終えた後でも同様のことが起こり、試合のためだけに稽古をしている道場では、大会が終わったタイミングで、稽古生がほとんど来なくなることも珍しくないようです。


また現役を引退してしまえば道場を離れてしまうでしょう。

競技のために練習をしているのですから、当然の事ですね。



しかし私としては、いつ何時でも、今の自分にとって最高の状態の体と精神を保っておきたいと考えており、そのための手段が稽古であると考えています。

年齢が50も過ぎれば、多くの方が大会などに出て戦うこともなくなるでしょうが、心と体は、腰に収めた侍(さむらい)の刀のように、常にしっかりと磨いておきたいと思う。

何か事があれば、命を懸けてでも、守るべきものを守りたい。

人に見下され、人から施しを受ける立場ではなく、胸を張って前を向き、人を助けて教えを施し、若い方々にも自らの背中を見せつつ、一つの道を歩んでいきたいと思う。

昨年の夏に手術をした肘は順調に回復しているものの、昨年の2月に痛めた左ひざが昨年末にはひどく悪化しましたが、その後、リハビリ等を通して快方に向かっています。

昨年の暮れ頃、一時は ”今後、もうあまり長く稽古指導はできないのではないか” という不安もよぎりましたが、何後もあきらめず、解決策を求めることで解決の糸口は見つけられる可能性が出てくるものですね。

最低限の稽古指導に必要な体に戻るまでに、およそ一年を要しましたが、あと一年ほどで怪我をする前の状態にまでに戻れるように精進していきます。

まだまだしぶとく、稽古指導を続けていくつもりです。




さて年が明けて、ある程度収まりかけていた新型コロナウィルスが猛威を奮っていますが、日本中で関係者の方々が必至な努力を続けておられます。

世界を見渡しても、どこの国も必死で日常を取り戻そうと頑張っている姿が見られます。

我々一市民としては、ストレスに任せて必要以上に騒ぎを起こして、人を批判し糾弾する側に回るのではなく、より良い人の和と日常を取り戻せるよう、穏やかな気持ちでお互いに励ましつつ、個人としての最善の努力を続けていきたいと思う。


そんな中での稽古で感じることは、道場で稽古を頑張る人々の和というものは、とてもいいものだということです。

子供たちのクラスでは、とても穏やかで和(なご)みのある雰囲気ながら多少の厳しさを持ち、友達の輪の中で楽しく、そして「厳しさに耐えて頑張ろう!」という気持ちが満ち溢れています。

「巷で話題になる、学級崩壊や子供の心の危機なんてどこにあるんだ?」という気持ちにさせてくれます。


大人のクラスに参加している中高生の稽古生たちは、とても謙虚ながらひたむきに頑張る、とても応援したくなる子供たちが、今でも日々の稽古に励んでいます。

そして大人の稽古生の方々、皆何気におしゃべりで、お互いの気遣いやコミュニケーションが良く、なんだかとても温かい。。。

また子供から大人の方々の相互のコミュニケーションもとても良好である。


明るく謙虚で、ひたむきな努力をしている子供には、大人がしっかりとサポートをしてくれます。


大人の稽古生に対しては、子供たちが礼儀正しく謙虚に接し、きちんと挨拶を交わしており、口先だけではなく、自ら体を動かして汗をかき、努力を重ねて必死に稽古に取り組む大人の稽古生の方々を見て、子供たちは心から尊敬し頼もしく感じている事でしょう。

大人の稽古生はみな、とても優しく丁寧に、そして暖かく子供たちを見守っており、子供たちもしっかりとそのあたりを感じているように感じます。


今の時代、家族以外の大人の接する機会が少ない為、子供たちにとってもとても大切な環境があると感じています。




昨年の中頃からビッコを引きつつ稽古指導をしている私を心配して、追浜と久里浜の高校生の稽古生の女の子たちが、幼少年部のクラスを手伝ってくれるようになりました。



実力のある稽古生なので、幼少年部の子供たちにとってもよい刺激になっていると思います。


さあ今年も前を向き、一人一人の稽古生にとって、少しずつ良い方向へ進んでいけるよう頑張っていきましょう。



長くなりましたが、新年の挨拶といたします。



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稽古再開

2021年09月29日 | ご挨拶
ゴールドジムの湘南神奈川店で行っている大道塾湘南支部は、お盆の期間から8月末までお休みとなり、9月の初めから稽古が再開されました。

また、横須賀支部は緊急事態宣言の終息を控え、9月の28日の久里浜のクラスから、稽古が再開される運びとなりました。


思えば昨年の春、新型コロナウィルスという得体のしれない感染症の拡大が懸念され、第一回目の緊急事態宣言の発令により2か月ほどの期間、稽古ができなくなったとき、本当に心配し、悩み、迷いました。


また稽古ができるようになるのは、いったいいつになるのだろうか?

稽古生はみな、戻ってきてくれるのだろうか?

今後の活動は、そして世の中はどうなるのだろうか?


とはいえ、意外に私自身は比較的ノホホンと、なるようになるだろうという気持ちでいました。

ある意味で世の中がどうなっても、自分のおかれている状況がどのように変化したとしても、どのような環境でも生きていけるという自信もあり、かなり楽観的な気持ちで生きている私ではありますが、稽古再開に際して、稽古生の多くが元気に、そして当たり前のように稽古復帰をしていただけたときには、後々、一人になったときに涙がこぼれそうな、感傷的な気持ちになったものです。



そんな昨年からのいろいろな出来事の中、今年の緊急事態宣言下での活動休止に関しては、不安がないわけではありませんが、ある程度の自信を持った気持ちで再開を迎えたわけですが、それでも、やはり、何にも代えられないほどに、うれしい気持ちが沸き上がってきたことは、ある意味で不思議な気持ちであり、稽古生の一人一人、また子供たちを通わせてくれている保護者の方々の一人一人に対して、本当に心から感謝したい気持ちになります。


活動休止の期間中、私は表向きはゆったりとした気持ちで、いい休養期間だとばかりに心地よくも、それでも何かと忙しく過ごしていましたが、私自身が稽古再開を心待ちにしていいたことは間違いがなく、この期間の体の衰えを心配する年齢でもあり、今後、体と気力を戻し、よりより稽古環境が提供できるよう、最善の努力をしてまいります。



稽古を再開してみて改めて感じたことは、これまでは自分自身の持てる力を最大限に発揮して、自分の力で、皆を引っ張っていこうという気概にまみれた気持ちが大きかったのですが、今では、私自身の力ではなく、多くの稽古生に参加していただけることでの相乗効果が支部の一番の強みなんだなー、と感じています。


稽古に参加される方々には、いろいろな方がおられますが、帯や経験年数の差、実力の上下や年齢の違い、個々の性格やこれまでの経験値など、どのような方々も、その一人一人が、我が支部の底力となる大切な、実に大切なパワーの源の一つとしての存在意義があるということです。

色々な方々が在籍して、「一緒に稽古ができるというところ」が何よりも我が支部の一番大きな強みであり、その、「仲間の皆と共に稽古をしていこうという一人一人の意識」が支部の大切な部分であり、力であり、それが支部の伝統を紡いでいく、とても大切な共有意識である支部の要の力になります。



なんだかややこしい表現で申し訳ありませんが、稽古に参加されるいろいろな方々の、一人一人の存在が、支部の大切な宝だということです。

一人一人の思いを大切に、今後も焦らず無理なく、強い気概をもって大切にしてまいります。



みなさん、これからも一緒に頑張っていきましょう!





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6月の近況報告

2021年06月07日 | ご挨拶
最近の支部活動の近況報告です。

現在、支部としては支部審査会に向けての準備と会報の作成を同時進行で進めているところです。

色々と事情があり、会報の完成は支部審査会の後になりまそうです。


各道場の様子は、審査が近いこともあり一様に活気があり、とても皆さんの熱気が伝わってきます。

審査会にはかかわらない幼年部の勢いもすごく、人数はそこそこながら、3つの子供クラスの充実度はとても高いところがあります。


各クラスの幼年部を言葉で表現すると、集中力が高く、皆平均的に高いレベルに出来上がりつつある追浜幼年部と、集中力はいまいちながら、皆が自由な感覚でとても楽しんでいる久里浜幼年部、集中力は高まりつつある中でも、稽古の前後や休憩中はまるで子供のプレイランドと化している、辻堂幼年部です。


少年部は各クラス共に人数は例年ほどには多くなく、審査会がしばらく行えなかったこともあり、平均的な帯の色が低いですが、とても気持ちが高く、何よりも皆で楽しみながら稽古に参加するという意識が一様に高く、お休みをする子がほとんど見られないほどの出席率の良さが素晴らしいです。

審査会や合同稽古など、時期ごとにちょっとしたスパイスになる催しが行えると、ぐっと意識が上がり全体レベルが上がるものですが、これから少しずつ仕上がりを高めていきたいと思います。お互いの中の良さは稽古の楽しさに繋がり、楽しみをもって稽古に参加することは、最終的にはレベルアップのための大きな基礎になるものです。

期待の持てる子たちが数多く、育ってきています。


中学部は、各クラス共に適正人数にわずかに足りない人数ながら、全体レベルはなかなか高いものがあり、何よりも一人一人の意欲がとても高く維持できているようです。

学校の勉強や部活や塾、その他の習い事との兼ね合いなどでとても忙しい時期ですが、この時期を文武両道で努力を重ねてこそ、中学部卒業生としての、とても確実な実力と、精神面のたくましさと、大人の方々から見て評価できる人間性をしっかりと育むことができるというもの。

小さな気持ちの浮き沈みや、気分のむらが見られるこの時期、一人一人の様子をしっかりと見つめつつ、適切な言葉と態度で励ましつつ、心のサポートしていきたいと考えています。



一般部は、少数精鋭気味ながら、互いにしっかりと稽古の協力が出来ていて一体感のある湘南支部辻堂道場。

若手が多く、しっかりと長時間の稽古に取り組め若い力の成長が著しく、一方ではシニアの努力も目覚ましい日曜日クラス。

また、稽古時間は少ないながらも、短時間集中型で、バシッと昔ながらの道場稽古らしい雰囲気での稽古が出来ていて、時間的にも比較的体力的な負担が少なく、それでも稽古仲間が多く、とても良い雰囲気で稽古が出来ている追浜道場と久里浜道場。

追浜道場は長い期間にわたり稽古に励む大人の上級者の層が厚く、若手の稽古指導にも頼りにできる方が多く、現在、一番参加人数が多い大人のクラスです。

久里浜は人数は追浜よりは少なめですが、古参の一般部の稽古生の頑張りと、若手の頑張りが目覚ましいクラスです。坊主率が高いのも久里浜道場で、その昔、久里浜で飲み会に行った時には、「あの・・お坊さんの集まりですか??」などと店員さんに聞かれたのは、昔から言い継がれている笑い話ですが、今でも坊主率はナンバーワンです。(決して、頭を坊主にする必要はありませんので・・・悪しからず・・)




ところで、指導者である私個人の体の体調に関してのご連絡です。


現在、今年の2月に負傷した左膝の治療を現在も続けており、膝に水が溜まらなくなるまでは膝の水抜きとヒアルロン注射を続ける予定です。

現在は二週間ごとの治療ですが、結構ぶっとい注射器で、なんだかたくさんの黄色い液体が膝にたまっているようです。

水が溜まらなくなり、半月板の水平断裂の負担が収まり、痛みが取れた時点で足の筋力アップを図り、元の状態に戻れるようになることを目標にしています。

痛みをとる事、腫れを取る事、正座が出来て、皆と一緒に通常の稽古参加が出来るレベルを目指しています。

その後、状況を見ながら、半月板や軟骨周りの手術をすることになるかどうかを判断することになると思います。



また、先日の日曜日の稽古で左肘を痛めたらしく、その日の夜は寝返りを打つのも一苦労するほどの痛みが。。。


指導中心の現在は、これほどの痛みを伴うダメージはあまり無く、今回は一体どうしたことかと膝の治療と同じ整形の先生の診断を受けたところ、レントゲンとMRIの映像から、「わーこれはひどい状態だ! 肘関節が壊れている。。」との先生のお言葉。。。


肘の関節付近の骨に、古い骨折の跡があり、それが変形して癒着しており、また遊離した骨が関節に挟まっていて、これではリハビリしても肘の可動域が元に戻るはずもない・・というお話でした。

「過去にとてもひどいダメージを受けているはずだけど・・」

ということですが、若い現役選手の時代にはそれなりのダメージは度々受けているので、どのダメージが致命的だったのかどうか、今となっては全く判断が出来ません。

診察していただいたお医者様が、この肘の状態を見て、「これは私では治せない・・」との事で、とある肘の治療の専門医の先生をご紹介いただき、後日そちらで診察を受けることになりました。


この担当のお医者様からは、診察の度に 「あなたは痛みに強いから・・」とのお言葉をたびたびいただくのですが、今になってみると、この膝と肘の状態から、決して喜ぶべき言葉であるわけでもなさそうです。。

この診察いただいたお医者様は、私の娘もお世話になったことがありますが、言葉は少なめで、やや厳しい面がありますが、見ていただけるポイントがとても的確で、私にとってはとても信頼のおける、良い整形のドクターに巡り合ったと思います。


しばらくは、「我慢」ではなく、また「自己流の回復方法」や「自然治癒」などではなく、今回ばかりはドクターの指示に従い、しっかりと治療をしていきたいと考えています。


五十を過ぎると、体のいろいろなところに変化が出てくるものですね。

中高年の皆様、あまり過信しすぎないように気を付けて頑張ってまいりましょう。





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膝の具合に関するご報告

2021年04月12日 | ご挨拶
横須賀湘南支部の責任者であり、各道場での稽古指導を行っている私(森)の最近の膝の具合に関して。


日々の稽古指導において、また最近では日中の勤務中などでも、関わる周りの皆さんに膝の状況に関して心配する声をいただいており、私としても、いつまでも完治しない膝の怪我で皆さんにご心配をおかけしていることを心苦しく感じています。


「膝の怪我」、というのは武道系の競技に限らず、一般のスポーツでも痛めることが多い部位でもありますが、膝を捻る動作の多い蹴りや投げ技、関節技も含めて、総合的に体を使う大道塾では、やはりそれなりにリスクが高く出てしまうのは仕方のないところかもしれません。

とはいえ、現在の各道場の稽古内容は、一般的な学校の部活動などで行う競技スポーツほどには体を追い込むことはなく、こうした怪我が起こらないように細心の注意をしながら稽古を行っています。


支部内の各クラスの稽古では、試合に勝つための稽古を中心に行ってはおらず、あくまでも大道塾の技術の基礎を学び、ある程度の技をしっかりと身に着けるための稽古を中心に行っているため、長期的に継続していくことで、無理なく少しずつ体力がつき、バランス能力が向上し、筋力も少しづつついてくることで、丈夫な体を作ることが望めます。

一人や二人の才能のある一部の選手が短期間に強くなるための稽古と、稽古生の全員が時間をかけて無理なく少しずつ上達をしてく稽古とは、内容が大きく異なる、ということです。

しかし私の世代やそれ以前の選手たちは、稽古体系が確立されていなかったこともあり、理にかなった学びではなく、ただただ闇雲に、ムキになって限界に挑戦するというようなトレーニングを自己流で行っていることが多く、ある程度の力はつくものの、どうしても体に無理な負担がかかり、体を壊してしまうという傾向が多くみられました。

そうした自身の経験をもとに、現在の稽古体系ではなるべく体に無用な負担を掛けず、またこれが大切な部分ですが、精神的にも無用な負担を掛けずに、また精神的に孤立しないように、常に稽古に参加する一人一人が楽しむ気持ちを無くさないよう、かなり工夫をした稽古体系をとっています。

そのため、短期間でぐっと実力が向上することはありませんが、中長期的に見れば、かなり技量的にはレベルアップが望め、道場という一体感と自己修養の満足感の得られるような稽古体系を目指して活動しています。


かくいう私は、現役時代には長期的に見て特定の指導者を持たず、自分一人の世界に入り込み、自己流のトレーニングで体に無用な負荷を掛けすぎてしまったおかげで、体に、そして精神的にも大きな負担がかかり、現在のように怪我をしやすい状況を作ってしまいました。

しかし、これまでの状況を改めて振り返り、私なりに自己分析をして、今後の治療の方向性もしっかりと見定めるようにしています。



私は現在、左膝を負傷しています。

以前からこの左膝の故障を幾度となく重ねておりますが、元々は若い頃のスキーでの事故による靱帯損傷に始まります。

その怪我の時は、スキー靴の先端のみが固定されている走るためのスキー、いわゆる軍隊用のクロスカントリーのスキーを履いており、そのスキー靴はつま先の先端部分がしっかりと固定されているために、転んでも外れることのない作りになっていました。

そのスキー板を履いて滑り降りる訓練中にバランスを崩して転倒したことで、膝から下があらぬ方向へひん曲がり、靱帯を大きく損傷しました。

その時は私自身が膝の怪我や靱帯損傷に関する知識を持たず、また同行した医師からもそうした治療を施されることもなく、自然に痛みが取れるのを待つと、いった方法で回復していきました。

また、自衛隊のレンジャー訓練時代の膝の怪我で、山岳想定中にビッコを引きながら、延々と長い距離を走り続けていたこともあります。

大道塾に入門してからは、得意の右の蹴りを鍛えるためにとミットの強打を延々と続けたことによる軸足となる左膝への多大な負荷、そして全日本の体力別を制してからは、目標を無差別選手権一本に絞って、大型選手相手の挑戦を続けていたことによる度重なる負傷。

そして、極めつけは、柔道の総本山での講道館でのかなり体重差のある相手との稽古での前十字靱帯断裂です。

この講道館で怪我をした時には誰の助けもなく、稽古途中で稽古の継続が出来なくなった自分のふがいなさに、悔しい気持ちで一人でびっこを引きながら、壁を伝いつつ、家路についたことを覚えています。


この後に、初めての膝の手術を経験しました。


その後も、膝へのダメージが続き、そのたびごとに保存療法で治療をしつつ大道塾での道場稽古を続けていましたが、もともと痛めていた左膝だけではなく、庇いながら負荷を掛けてしまっていた、逆の右膝にまで大きな負担がかかり、ついには両方の膝が悪化し、両膝の前十字靱帯が断裂するに至り、両膝の前十字靱帯の再建(太ももにある筋を取り出して、膝の中の前十字靭帯の代わりに縫合して取り付ける手術)を行いました。

その後も、半月板損傷や軟骨剥離、断裂した靱帯の残骸などの浮遊物や邪魔になる軟骨などの除去(クリーニング処理ともいう?)を何度か行い、結局、両方の足で都合5回の膝の手術を経験しています。


今回も膝の靱帯、もしくは半月板、もしくは軟骨のいずれかの箇所、もしくは複数の箇所の損傷があると考えていたため、手術による治療を想定していましたが、最初にお伺いした病院では、触診とレントゲン検査から、「靱帯は大丈夫そう・・」、「取り急ぎ様子見」とのことで、様子見となる。

それほど負荷を掛けるような運動はしていない状態で、一月経って更に膝の状態が悪化し、どうもおかしいと思い、MRIという検査を希望して、MRI装置のある病院で受診。

結局、再建した前十字靱帯が少し伸びて(損傷して)おり、半月板が水平断裂を起こしており、軟骨が削れて損傷していて、軟骨の下の骨にまで炎症が広がっている様子がうかがえる、、との医師のお話でした。

その日の治療は、膝にたまった水を抜いてステロイドというものを注射し、翌週に再度の膝の水抜きとヒアルロン酸の注射という治療を炎症が抑えられるまで継続していくとのこと。

まずは半月板を切除や縫合はせず、いわゆる手術は行わず、保存療法で試してみよう、ということになりました。


治療期間は長くかかりますが、半月板が切れていたり状態が悪くなっていても、なるべく除去をせずに残す方向で、保存療法で治療を行っていく方向での治療が最近の傾向だということです。


何よりも、しばらくの期間は運動を制限し、膝にかかる負荷を軽減することが求められており、一般部のクラスでは、ほぼ、私が実際に動いての見本は見せられず、どなたかうまく動ける人に動作の見本として実演してもらうようにしています。

そんなこんなで、その日からも最低限の稽古指導は続けていますが、比較的膝の状態が安定してきており、痛みはかなり軽減しています。


完全に炎症が収まるまでは、膝に無用な負担がかからないように注意し、最終的には時間がかかっても、元の動きができるレベルにまで回復を目指していく予定です。

まともに正座が出来ず、なんだか歩き方がおかしい、、、というような状況から、まともな姿勢と姿で、しっかりと動作ができ、戦える状態に戻れるよう、取り組んでまいります。


また自分のことばかりではなく、体が出来ていない子供クラスや、体に負荷がかかる一般部やシニアのクラスにおいても、稽古生の無用な怪我を避けるべく、最近の注意を図っていきたいと思います。

怪我をせず、そして怪我をさせず、、、実力を向上しつつも健康寿命を延ばせしていけるよう、心身のバランスの取れた修養を続けるべく、また皆さんにも続けさせられる環境を作るべく、努力していきます。



まあ、いろいろと言葉を継ぎましたが、簡単に申し上げれば、完治までにはかなりの期間がかかりそうですが、治療は現状で手順通りに進んでおり、皆さまご心配なく。

最終的に、半年から一年の長期スパンの計画で、元の状態の近くまでは体を戻していく予定です。


ずいぶんと長い報告になりましたが、一人の武道家として、自らの身をもって一つの道を示していきたい。


皆さま、宜しくお願い申し上げます。





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稽古再開に際して、稽古参加のお誘い

2020年06月20日 | ご挨拶
規制解除の伴い、各道場での稽古が一部再開となりました。

来月7月からは、全てのクラスでの稽古が再開されることになります。


私が大道塾の支部でクラスを受け持ち、初めて稽古指導を始めたのは23歳の頃ですが、それから29年間の間、丸二ヶ月にもわたり稽古を中断したのは初めての事です。
柔道の怪我で膝の手術をしたのは5回、交通事故で全身打撲を負い、その時に左肩の肩鎖関節断裂の手術後も、いずれもひと月以内に道着を着て稽古指導に戻っています。


しかし、今回の活動自粛は、実に長い期間でした。



稽古生の方々でも、継続的に稽古に参加している人にとっては、2カ月のお休みは実に長く感じる期間だったと思います。

「体が硬くなっている。。」

「見本で見せる体の動きが硬い、、キレが悪い、、、スピードが出ない。。」


年齢が上がるほどに、休んでいた期間の影響は大きいもの。

若い頃の半年や一年ほどのお休みはすぐに取り戻せますが、年齢が上がるにつれて、1,2カ月のお休みでさえ、動きや勘を取り戻すのには時間がかかるもの。

だからこそ、年齢が上がるほどに、稽古を休むことが不安になり、休み期間が長くなるほどに、なかなか稽古に戻りづらくなるもの。。

それが体で分かっている方々で、身の衰えを良しとしない方、口先ではなく体で、自分の動きで表現したい方、戦える気力と体力を維持したいと考えている方は、自然に、そして当たり前に道場へ足が向かうものかもしれません。


当たり前に体が動き、当たり前に自分の体で示すことができ、胸を貸して、見本を見せて、一緒に皆さんと稽古に取り組む中で、そして若い人たちと、子供たちと接する中で、武道の伝統を紡いでゆく。

そうしたこれまで当たり前であった道場の姿の価値を改めて感じるとともに、その当たり前の道場の姿を、再度構築し直していきたい。



皆さんがよく話されることですが、「子供は何でも上達が早い・・」と。

しかし、小さな子供は何となく、言われるままに稽古に参加して、長く続けることでいつの間にか上達し、身についていくものですが、大人の方々は十分な時間が取れずとも、それまでの様々な人生経験を踏まえ、自ら考え工夫する力があり、筋力も子供とは比較にならないほどに強いため、上達のスピードが異なります。

子供の方が上達が早いと考えるのは、単なる技能と考えるからであり、体力と精神力に加え人生経験を踏まえた経験値と勘を加味した要素が生きる武道の学びは、大人から初めても決して遅くはありません。

私が空手を始めたのは高校生からであり、大道塾は22歳から始め、今でも40代,50代から稽古を始められた上級者や黒帯が在籍し、その多くが今でも稽古を続けられています。


しばらく休会されて長くお休みをされていた方、


まだあまり稽古に多く参加されていない方、


これから始めたいと考えられている方など、


ここしばらくは、全員が初級レベルからの、基礎からの復習を行うメニューで稽古を行います。


稽古中にもマスクをしなければならない関係で、あまり激しい動きは出来ず、寝技や組み技など接近距離での組手の攻防もしばらくは禁止されています。


感染リスクを抑えつつ、硬くなった体の動きを戻しつつ、上級者も含めて全員が、しっかりと基礎の見直しに取り組んでいただきたいと思います。


稽古復帰される方やこれから稽古に参加されるには、とても良いタイミングだと思います。

季節のころ合いもよく、まだ比較的涼しい日が続きます。


よろしければ稽古ご参加ください。


道場でお待ちしています。





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横須賀湘南支部 「応援メッセージ」 リレー

2020年04月12日 | ご挨拶
皆さん、この時期、いかがお過ごしでしょうか?

すべてのクラスの稽古が活動停止となり、休みの期間が長引くほどに、体力や気力が減退し、モチベーションの維持がむつかしくなってきます。

現在作成を進めていて完成間近の春季の会報も、しばらくは皆様にお配りできない状態ですが、稽古生の方々からの前向きなメッセージを頂く事で、お互いの励みになるのではないかと思い、支部内の稽古生、少年部の保護者の方々を含む関係者の皆様にリレー形式でメッセージを頂ければと考えております。

保護者の方々でも、
「応援メッセージを書いてもいいよ!」
という方がおられましたら、ご連絡いただければと思います。

また、ホームページ上の「お問い合わせ」欄の「お問い合わせ項目」に、新しく

「★応援メッセージ投稿」

という項目を設けていますので、そちらからお送りいただいても結構です。

応援メッセージをメールで頂く場合は、件名に、

「応援メッセージ」

と入れていただき、お名前もしくは掲載してもよいニックネームを入れてください。
(下記参照)

---------------------------------------------------------------------
■件 名:応援メッセージ
----------------------------------------------------------------------------
■投稿者:(表示してもよいお名前、もしくはニックネーム)
■メッセージ:(応援メッセージの文章を記載。短文でも長文でも可。)
■推薦者:(次の投稿に推薦する方がおられればご記載ください)
※ 掲載したい写真がある場合は、添付を願いします。
----------------------------------------------------------------------------

また、次の応援メッセージを推薦する方がおられましたら、そのお名前をご記載ください。なるべくメッセージ投稿に抵抗がないと思われる方のご推薦をお願いします。推薦する方へ直接ご連絡を入れていただいても結構です。推薦者がいない場合は、事務局側で判断し、次の方へバトンをつなぎます。


<「応援メッセージ」リレーの記載内容に関して>

この「応援メッセージ」は、稽古生がお互いに励まし合い、稽古再開に向けて気持ちの継続になるものにしていきたいと考えています。

内容は近況報告から、今のお気持ちを書いていただいたり、今後の目標をつづっていただいても結構です。また、過去の思い出や、日常の中での出来事を書いていただいても結構です。また、ご自分でトレーニングに励んでいる方はその内容や、医学、スポーツの他何らかの専門知識をお持ちの方、お仕事上で得られた何らかの情報をお知らせいただくなど、稽古生の今の気持ちを語っていただき、共有する場になれば幸いです。


「応援メッセージ」は、Eメール、もしくは、お問い合わせ欄から投稿してください。

本文の内容、記載方法はご自由です。

写真も何枚でも掲載できます。

写真を添付してお送りいただければ、記事と一緒に掲載します。

こうしたメッセージは「書きづらい」、「書きたくない、」という方は、依頼があってもご遠慮なくおっしゃってください。

パスしていただいても全く問題はありません。

同じ方による繰り返しのメッセージ投稿もOKです。

掲載順序は、基本的には投稿された方の推薦者を優先しますが、推薦者がいない場合など途切れた場合は、事務局側で判断してどなたかにバトンをつなぎます。

複数の方から同じタイミングでメッセージを頂いた場合でも、最大で1日に1件ごとの掲載とします。

普段、「稽古日誌」等を書いていただいており、ブログのID、パスワードをご存じの方は、直接ブログに投稿してください。
ブログ記事に直接ログインされる方は、他の方のメッセージに影響を与えないよう、編集画面の取り扱いにはご注意ください。

この応援メッセージは、一人でも多くの稽古生の方々からのメッセージを求めていますが、文章の内容が「応援メッセージ」にふさわしくないと判断した場合は、修正もしくは未掲載とさせていただく場合がありますので、ご容赦ください。

大道塾の活動は、色々な言葉あらわされることがあります。
大道塾で利用される単語は、大道塾、道場、教室、クラス、稽古、練習、トレーニング、支部長、先生、先輩、稽古生、道場生、武道、空道、空手、格闘技、スポーツなど、ご自由にご判断して用いてください。
文章の内容も、各自のご判断で思うままご記載いただければと思います。

幼年部や少年部、中学部の稽古生からのメッセージがある場合は、保護者を通してメッセージをお送りください。

皆様のご協力、よろしくお願い申し上げます。



さてさて、、最初は誰にお願いするか、、、



現在検討中です。





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