夜明け前からの〜、まるまる

エージングやったり物つくったりからの〜、絵描いたりしてます。

距離

2019-05-21 22:27:00 | Narld

僕の現状もモノもいろいろと

そのお二人は簡単に見抜いて帰っていかれた

 

 

 

昔から年配の方とよくご縁がある

引き上げてもらい、可愛がってもらい

沢山吸収させてもらう

 

そうして僕は、離れていく

吸収するだけ吸収して離れていく

僕は昔からそうでそうして転々として

あれがダメだこれがダメだと何もかも知った様な口をきいては持ってないパーツを埋めるようにまたご縁をもらい

引き上げてもらい、可愛がってもらい

沢山吸収させてもらう

 

ずーっと空をみてきた、今も

贅沢にもほどがある

 

 

 

はじめてお会いしたその日に鉢を作りたいんだと相談した

いくらでも教えてやるとそう言ってくださり

僕はすぐに陶房に通うようになった

 

 

我が強いからか人間関係はどうなんだか

それ以外は割となんでもそつなくこなしてきたと思う

少しでも簡単にできてしまうと全て理解したと錯覚して知った様な口をきく

なんでも要は同じじゃないかと記憶を辿る

方法として良いのか悪いのかそうしてきた

 

 

やれば、カタチだけならそのうちできるようになると思う

でもこの道はなかなか次の足を出せずにいる

この一歩に

そして次の一歩に僕は何を込めるつもりなんだ?と

 

 

 

その人の目を見ると特別な感情が涌く

人類に残された領域は創造だけなんだってその経過をまるでずっと見てきたような

 

「昔はね、日本橋の百貨店で毎年個展をやってたんだよ」

そう僕に言う

「土を無駄にしないで大したもんだ」

そう褒めてくださり

「本当はね、こういうものをつくりたいんだ」

そう僕に言う

 

  

僕と連絡をとるのに奥さんはLINEに慣れた

イベントが終わっての翌日

「あなたはただもったいない。」とメッセージをくださった

  

幾らになったんだか知らないけれど

「紹介してくれてありがとうございます」と30以上も下の人間に頭を下げ

「いつでも来なさい」とそう僕に言う

 

 
 
 
 
最近思うのは
 
このお二人に出会ったのは陶芸をやるためじゃないんじゃないかと
 
見なさいと
この二人をただ見なさいと後ろの人が引き合わせてくれたんだと
 
あの目を、あの手を
50年やってきた人間の色気とその舌を
 

 

 

領域を失くした奴らを嫌悪し憎いとすら思う

同時に残された領域で生きている人たちを愛おしいとも思う

 

これが削いできた結果であるならばいずれ人という存在はいなくなる

これは戦いだ

 

何も知らないのにぺらぺらと書いてはまた自分が恥ずかしくなる

でももうかまわないんだ

 

 

 

夜空を見ては、何光年も向こうからやってくる光に見上げるという行為で意思を表示する

「お疲れ様でした」

僕の網膜は終わりを刹那刹那丁重に迎えては

繋いできたものは自己の為だと理解する

 

 

これは事実であり 

やがて生み出す物は光か闇か

慢心と謙虚を同居させつつ

今度は微粒子を掻き分け意識は瞬時に膨張する宇宙の彼方で僕は薄皮一枚向こうの宇宙に会釈する

「ダークマターが何だって?」

「あれは梱包材の様なものさ」

 

計算式は奏で、未だ見たこともない物質と概念の上で心地よく

さらにゆらぎがまた僕の中で起きやしないかと期待をする

 

僕の中で 

 

 

 

現実は粉塵まみれで汗をダラダラたらしながら石膏ボードと角材相手に奮闘する毎日だ

そうしてあれを作ってやる、これを描いてやると頭を巡らせながら終業と休日を待つんだ

それが現実

 

帰ってきてクタクタになりながらも作業机にへばりつき、泥の様に眠る

それでもやりたいんだから僕はやるんだ

 

親方の傷だらけで厚皮の手も菊池さんの手もやってきた人の手だ

昔話はいつの時代の話だ?

そうやってやってきたから僕にもその血が流れてる

やったらいいんだ

薄皮だけど汚したものは沢山ある

戻れないし必要もない

証明する

 

 

 

秋までにもう一段上る

そうしたら

 

 

 

また少しだけ空が近くなる

 

 

 

 

 

6月

フェルムドフェス

 

7月

真夏の植物園

 

10月

クラモノ。

 

11月

益子陶器市



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