Var. 5
ここまでの変奏は全て1段鍵盤だったがここで初めて2段鍵盤が登場する。とはいっても但し書きに1段又は2段鍵盤とある。2段鍵盤の変奏はこの後も出てくるが概して華麗でゴージャスなテクニックを披露する変奏曲が多い。その第一番は少し控えめだ。多分実際の演奏を考えて少しずつ難易度を上げてゆこうという意図ではなかろうか。
二段鍵盤変奏曲は左右の手が交差する。それぞれの手がかなり広い音域をカバーするように書かれている。その見た目の効果を出すことは弦楽トリオに編曲する場合ほとんど無理であるが何か工夫をしたいところ。
急速に動く16分音符の音形はC dur無伴奏ヴァイオリンソナタのフィナーレを思い起こさせる。一応無難な書き方で書いてみたが、ちょっと思い切った楽器配分も考えられる。書き直しの余地大いにあり。
Var.6
Canone alla seconda 2度のカノン。
1度のカノンと同様に完全な3声の完全なカノン。最低音の関係で中声はヴィオラ。この変奏もそのまま何も手を加えず。
Var. 7
一段又は2段鍵盤。ジーグのテンポでとの但し書き。跳躍リズムのフランス風ジーグ。
初めから終わりまでなぜか2声。ヴァイオリンとチェロでそのまま弾ける。
ためしにヴィオラのパートを付け加えてみた。ただし弾くかどうかは保留。
バッハが必要と思ったら書いたであろう声部であるから書かなかったということは不要ということだ。確かに和声がはっきりするようにかなり周到に書かれているので、間に入れられる音の選択肢はかなり少ない。
Var.8
二段鍵盤。ここで初めてはっきりと2段と指定した変奏曲があらわれる。両手がかなり複雑に絡み合う箇所が多い。例えば20小節目では同じDisが2回同時に出てくる。ピアノで弾くにはどちらかの手は弾かなくてすむ音だが、反対によく両手が絡まってしまわないものだとピアニストに感嘆してしまう。
ここでも喜遊曲的というかディヴェルティメント風というか、遊びの楽しさを聞く人に味わってもらいたい。遊ぶにはまず音を弾けていなければならないことは確かだが、バッハはこういうところで音楽の楽しさを教えてくれる。
ここまでの変奏は全て1段鍵盤だったがここで初めて2段鍵盤が登場する。とはいっても但し書きに1段又は2段鍵盤とある。2段鍵盤の変奏はこの後も出てくるが概して華麗でゴージャスなテクニックを披露する変奏曲が多い。その第一番は少し控えめだ。多分実際の演奏を考えて少しずつ難易度を上げてゆこうという意図ではなかろうか。
二段鍵盤変奏曲は左右の手が交差する。それぞれの手がかなり広い音域をカバーするように書かれている。その見た目の効果を出すことは弦楽トリオに編曲する場合ほとんど無理であるが何か工夫をしたいところ。
急速に動く16分音符の音形はC dur無伴奏ヴァイオリンソナタのフィナーレを思い起こさせる。一応無難な書き方で書いてみたが、ちょっと思い切った楽器配分も考えられる。書き直しの余地大いにあり。
Var.6
Canone alla seconda 2度のカノン。
1度のカノンと同様に完全な3声の完全なカノン。最低音の関係で中声はヴィオラ。この変奏もそのまま何も手を加えず。
Var. 7
一段又は2段鍵盤。ジーグのテンポでとの但し書き。跳躍リズムのフランス風ジーグ。
初めから終わりまでなぜか2声。ヴァイオリンとチェロでそのまま弾ける。
ためしにヴィオラのパートを付け加えてみた。ただし弾くかどうかは保留。
バッハが必要と思ったら書いたであろう声部であるから書かなかったということは不要ということだ。確かに和声がはっきりするようにかなり周到に書かれているので、間に入れられる音の選択肢はかなり少ない。
Var.8
二段鍵盤。ここで初めてはっきりと2段と指定した変奏曲があらわれる。両手がかなり複雑に絡み合う箇所が多い。例えば20小節目では同じDisが2回同時に出てくる。ピアノで弾くにはどちらかの手は弾かなくてすむ音だが、反対によく両手が絡まってしまわないものだとピアニストに感嘆してしまう。
ここでも喜遊曲的というかディヴェルティメント風というか、遊びの楽しさを聞く人に味わってもらいたい。遊ぶにはまず音を弾けていなければならないことは確かだが、バッハはこういうところで音楽の楽しさを教えてくれる。