モンタンヴェールの鉄道

2010-09-01 | フランス リヨン 
こちらは1908年開通当時のモンタンヴェール鉄道の機関車。
シャモニーの駅に着いたら展示してあった。
クレマイエール式とこのあいだ書いたが、調べてみたらラック式というそうな。
(むかしクレマイエールって、言ってなかったけかな??? 
フランクフルトのNくん?)

ラック式とはスイスで発達した方法で、2本のレールの間にもう一本ギザギザ
のレールを設置して、それに歯車を噛み合わせて急勾配を滑らずに
昇り降りする方法だ。こちら
ちなみにそうじゃない普通のは「粘着式」というそうだ。
日本では碓氷峠が有名だ、と書こうと思っていたらもうないのですね。

クレマイエールとは囲炉裏と言うかこちらでは暖炉だけど、
鍋や釜を上から吊るすための鉤を引っ掛けるギザギザの付いた金具。
これで火から鍋の高さを調節するわけだ。
囲炉裏にもそういう道具があったと思う。
フランスでは新築の家に引っ越しの後、初めてお客さんを呼んで
パーティーをするのを、「クレマイエール」と呼ぶ。
「かまどの火入れ」みたいな感じににている。

話を鉄道に戻すと、機関車の前に説明書きがあってそれによると、
1908年にスイスのウインタートゥールで製造されて、
平均22パーセントの坂を250馬力、53分かけて
モンタンヴェールまで登り、
一回の走行で400キロの石炭を消費してだそうだ。
当時は、密閉車両でコンパーティメント式、ビロード張りの椅子
がある1等車と、開放式で木のベンチの2等車があったそうだ。

現在はもちろん電車で、すべて木のベンチ。
1、2等はありません。
ちなみに片道12ユーロ。約20分で降りてきた。
登りはもう少し時間がかかるだろう。