世の中で起こる幼児・児童の事故。
なぜ？と思うほど繰り返され、尊い命は空に召される。
その事故は、私達のような職場を直撃する。
送迎車内の置き去り事故があれば、送迎車に『置き去り防止装置』を
付けなさいと。
それも期限付きで『必ず』
バスなら分かる。
コンパクトカーでも、座席が３列以上なら付ければならない。
障害児は、クールダウンをするための個室が必要な子がいる。
狭い施設ではそれが確保できないので、車を使う施設が多い。
その乗り降りの度にブザーが鳴ってしまったり等、支障をきたす。
放デイではこのくくりから外してほしいと、東京都に掛け合って
いるが…難しいだろう。
この装置は、高額。
助成金は出るものの、その手続きがかなり面倒。
俗にいう、お役所仕事だ。
その前にアンケートに答えたり見積もりを取ったり等、
余分な仕事が増える。
虐待が増えれば、その指針を作り虐待防止員会を設置。
定期的にその研修を受けなければならない。
身体拘束がクローズアップされれば、それもまた同様。
感染症・自然災害等々、期日付きで作らなければ
ならない指針がたくさん。
自分の仕事を丁寧に日々きちんとやらない人のミスで、
私達は毎回火の粉を被る。
『慣れ』程怖いものはないと思う。
それはいつも現場で確認し合っている。
命を預かる仕事だからこそ、初心を忘れてはいけない。
