Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

日曜日を浜松で

2015年04月12日 | 家・わたくしごと
 これまでのぼくの生活に「日曜日の浜松」というのはほとんど存在していなかった。正確にいえば、日曜日には浜松にいても、ほとんど夜遅くに「どこかから」戻るというパターンに限られていたからである。日曜日にのんびりする、という図式はもう私の中ではだいぶ前になくなってしまったが、それでもかつてそんな生活をしていた頃を思い出したのが今日の一日だった。
 このところ多忙と、移動が続き、なんだかすっかり憔悴してしまった感がある。土曜日も大学のガイダンスで、さすがに東京の実家で予定があったのだがキャンセルさせてもらった。結局、午前中は大学で仕事をゆっくりしたが、午後は運動不足解消も兼ねて散歩にでかけたのだった。
 浜松も駅前を除けば、ほんとうにのどかだ。駅の南をぶらぶら散歩しながら馬込川といっしょに新幹線を撮影してみた。小川ではないが、なんとなく春ののどかな風景を感じさせる。遠くで浜松ラッパの音が聞こえる。あちこちで会所開きが始まっている。浜松まつりの季節のはじまり。桜が散るとともに浜松の人々は、目に見えてまつりに猛進するのだ。だから浜松の散りゆくさくらの花びらは、日常から、儀礼という非日常への「どちらつかずの敷居の時間」の象徴なのだ。もう浜松市民はそんな敷居をまたいでいる。