Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

観光地に練習に行くという不思議な感覚

2013年07月31日 | 家・わたくしごと

 通天閣周辺は夏休みの日曜日ということもあって、家族ずれやカップルでいっぱいでした。この地域は言わずと知れた大阪の観光地。『るるぶ』なんて買えば、たいてい表紙に通天閣がどーんと描かれているものです。そんな効果か、真夏の暑い日差しの中、通天閣街の長い行列がなんだか痛々しい…。そこまでしても上りますよね。僕だって以前、息子と二人で行きましたし。
 串カツ屋がずらりと並ぶそんな街をワヤンの入ったバッグを持って(これがときどき観光客にあたって、嫌な顔をされるんですが)、行くところが友人が運営する大阪のガムランのスタジオ。通天閣の真下から徒歩2分(いや、1分30秒で行くかも)で到着です。スタジオに行きなれたメンバーにとってはどうということもない風景なんでしょうが、1か月か2か月に一度だけ伺う私としてしては、なんだか不思議な感覚です。
 そう考えてみると、前の大学なんて首里城の守礼の門(幻の2千円札に印刷されているやつ)まで、研究室から歩いて3分くらいだったし、これまた大学に来た人には同じ感覚だったかもしれませんね。ところで浜松の大学はどうだろう?歩いて3分のところに観光地あるかなあ?ないよね。だって宇宙基地みたいなところだものね。ちなみにわが家から歩いて7分で浜松城です。これも一応、数少ない浜松の観光地です。まあ、わが家に練習に来る人はいませんよね。来る人はすべて「飲む人」「食べる人」ですもの。


藤枝でワヤンでした

2013年07月30日 | 家・わたくしごと

 先週の土曜日は藤枝市郷土博物館で、ワヤン・トゥンジュク梅田一座によるワヤンの公演がありました。浜松から車ででかけたので駅からの距離というのはわかりませんでしたが、なんだかとっても静かで、蓮華寺池という素敵な名所の隣に立つ博物館でした。今まで上演したことのない場所は緊張しますが、それでもバリのワヤンを初めて観ていただけると思うと張り合いもあります。
 演目はこの12月から続けている「スプラバ使者に立つ」です。繰り返し上演してきたせいか、なんだか演目もだいぶ板についてきました。この演目は来週8月7日の横浜公演が区切りで、次の自主公演から新しい演目に挑戦です。横浜公演はすでに完売だそうです。
 今回の公演では、はじめに短めのレクチャーを頼まれました。初めての試みで、グンデルをスクリーンの前(影の映る側)に移動させて演奏しました。というのは、どうしても初めて上演する会場のお客様は「影絵」ですから、影側が見える場所にお座りになります。ですので、それに合わせて、やはり演奏も見て、聞いていただことという趣向でした。演奏者の皆は少し恥ずかしかったかもしれないですね。
 こんな感じです。http://blog.goo.ne.jp/wayangtunjuk/e/b31dce5b928b70b0c0df1a41e8d56585

 また今回、新たにダランの補佐役(クテンコン)を、浜松の大学の学生に担ってもらいました。これから東海、中京地区で上演することも多くなると思います。一座の公演ですが、いろいろな方にお手伝いをいただいて各地で上演していきたいと思っています。
 


肉いっちゃいました!

2013年07月25日 | 家・わたくしごと

 昨晩はラジオの収録で、終了後、パーソナリティーお二人と恒例になりつつある「阿里山」で中華の遅い夕食。東京でのワヤン練習の後は「新中華」なので、ボクの中で、「阿里山」と「新中華」はなんだか反省会の中華二大拠点となっています。
 さて、一昨日、肉がブドウにかわってしまった話をブログに書きましたが、学生からここの油淋鶏(ユーリンチー)は美味しいと聞いていたので、もう迷わず注文。一緒に行った方も大好きなようでした。とにかくあの甘酸っぱいタレがおいしいわ。夏には最高!
 ネギが嫌いな方と一緒だったので「ネギ抜き油淋鶏」ですが、旨いです。肉です。肉食べた、って感じですね。しかも肉の二枚重ねだし。とにかく肉いっちゃいました。あいつは最近、急激に痩せてんじゃないかとご心配のみなさん。Pは無茶苦茶元気です。多少(空)元気なところもありますが、とにかく肉を美味しく食べてますから。ちなみに一滴もアルコールは飲んでおりません。純粋に「お食事」でした。

 ラジオのオンエアーは明日、金曜日、夜9時からです。ロック向上委員会のザ・インドネシアのコーナーから最後まで1時間出てます。ちなみに、今回は夏休み特別特集でビートルズの前期の曲が夜8時の番組最初からがんがんかかります。選曲も面白いぞ。ビートルズ好きの方、8時から聞いちゃおう!


肉がブドウに代わる

2013年07月24日 | 家・わたくしごと

 昨日は久しぶりにまだ明るい夜7時に大学を出て7時30分まで開いている駅前のデパ地下に買い物に向かいました。なんかしっかり肉を食べたくなり、味付け豚肉を対面式の肉屋さんで買って、野菜に巻いてたべようと朝から決めていたのです。こいうものが食べたくなる日というのは一年に数回なのでかなり貴重。
 さて、閉店10分前にデパ地下到着、肉屋に向かう途中、果物屋さんの前で「タイムサービスです。ブドウ半額になります。」の声が。ふと振り返ると、じぇじぇ!1,100円の静岡産、高級な種無しピオーネが500円代!ブドウ好きです。大好きです。どうしよう、どうしよう、どうしよう。でも肉が…。ああ、閉店しちゃう。どうすればいい?二つ買うのは自分で決めている予算のオーバー。
 よしゃ!と清水の舞台から飛び込むような決心でブドウに決定。肉屋に行き着くことなく、ブドウを購入して帰ったのでした。いやあ、これがおいしかったこと!昨晩と今朝の朝食で私のお腹の中に入りました。えっ、なぜ写真はないかって?嬉しさのあまり、昨晩家に帰って写真を撮る前に数粒食べちゃったんです。そうしたら、なんだか急にみすぼらしく見えてきてしまってね。だってピオーネの粒って大きいでしょう?しかもデパ地下の高級なやつだし。だから今日も今朝のベランダからの風景です。ちょっと曇っているけれど、ぼくはブドウを食べきって満面の笑みだよ。肉は結局買えなかったので、さつま揚げとレタスとトマトになりました。豚肉が、魚の肉に変わっただけだもの。同じ、同じ。
  


観劇

2013年07月23日 | 家・わたくしごと

「いやー、面白かったね。今日の劇。」
「ホントだよねー。でも役者って誰だったのかなー。」
「そうだよね。あれ、役者って誰なんだろう?」
「もしかして、あの茶番を演じた数人かも?」
「よくわかんないけど、ものすごい現代劇だったんじゃない。現実と非現実が入り混じったようなカオスなやつさ」
「そう言われるとね。そうかも。」
「観客って盛り上がってたのかな?」
「ある意味ね」
「君はどう思う?」
「君と同じさ、同じことは二回言わないものだよ。」
「でも君だってその劇のスタッフの一人だったんだぜ。責任を感じないのかい?」
「そうね。でもね、ミュージシャンにはわかんないな。ミュージシャン?囃子方、それとも地方?まあ、どれでもいいけどさ。わかんないもんは、わかんないのさ。」


土用丑の日なので

2013年07月22日 | 家・わたくしごと

今日、土用丑の日なんですね。それを知ったので、今日、この写真の鰻を食べることにしました。わが家の冷蔵庫で静かに私に食べてもらうのを待っています。ちょっと賞味期限すぎちゃったけど、大丈夫。まだ生きがいい感じです。ぷりぷりに太った鰻、一匹も食べられるなんて、なんと幸せなことでしょう。やっぱり浜松に住んでよかったわ。今日、家に帰ったらさっそく賞味。だから早くおうちに帰らないと。


ワヤンへ切り替え!

2013年07月22日 | 家・わたくしごと

 昨日、浜松市楽器博物館で大阪在住のジャワ出身のダランのワヤンを観ました。日本語がちゃんと使えてすごいなあと思いました。前日の疲れもあってウトウトしたしましたが(口を開けて寝ていた時もあったらしい。悲しい…)、それでもよかったことは、ジャワのガムランを聞いて、ワヤンの人形がダランによって器用に操られているのをみて、頭が今週末のワヤン上演に切り替わったことです。
 別に土曜日のことを忘れようとしているわけではなく、このままいったら、1週間は引きずるでしょう?みんなと一生懸命やりましたからね。「大人だから過去のこととはきっぱりと線引きできる」わけじゃあありません。年齢を重ねているかどうかなんか問題じゃありません。切り替えが上手いか下手かってだけのことで、そんなことは年齢とは関係ないのです。
 切り替わった理由はまだもう一つあります。生クリームたっぷりのケーキ。友人たちと生クリームホイップして、思う存分食べたこと。。コーヒーにもたくさんのせて「ウィーン」しちゃいました。大好きで、美味しいものをたくさん食べて次の上演へ。でも、土曜日の感激はちゃんと胸にしまっています。それがあるから、今週があるんだよ。その前に放置しているデスクワークが……。あーあ、どうしようね。そういう学生たちも試験やレポートの季節だね。みんながんばろうね。

 ところで、昨日の公演で感激したことが一つ。実はダランとは別に、演奏者の中にジャワの方がいて(ダランもできる方のようです)、他の多くの日本人と違って楽譜を見ることなく余裕で演奏していたのが印象的でした。それより驚いたのは、ダランの人形の操りテクニックがとてもすばらしいところがあって、私も「うぁー!」と感激したのですが、その瞬間、演奏者のジャワ人は、演奏する手をとめて、思わず拍手していたこと。涙でそうでした。彼も同じ気持ちだったんだね。きっと、すごいテクニックが登場したら、ジャワではこうして何人かの演奏者も拍手していいんだろうな。


今になって嬉しさが…

2013年07月21日 | 大学

 昨日の舞台、無事終了しました。東京、名古屋から来てくださった演奏者や踊り手の皆様のすばらしい上演、たくさんいらしてくださったお客様、運営スタッフのみなさん、そして一緒に演奏してくれた学生たちには本当に感謝です。ありがとうございました。初めての大学でのガムランコンサート、大成功だったと思います。
 終わった時は、いつもと同様にバタバタで、すぐにその舞台を振り返る余裕などはないものです。ところが一日だって、ジワっと嬉しさみたいなものが体の奥底から湧き出てくるような感覚に襲われています。
 本当に素敵な仲間に恵まれました。これから、もっともっといろいろなことができるような気がします。だってこれは、ほんの出発点なのですもの。そして夢を追い求めるから、先に進むのですもの。


本番の朝

2013年07月20日 | 家・わたくしごと

 6時起床。昨日は舞台作りやらリハがあって、やはり疲れたのでしょうか、家に帰って演奏する曲の復習をしていたつもりが、ヘッドフォンをしたまま朝までぐっすり眠りました。なんだか耳だけ寝ていない気がしますけど。
 朝9時には集合して、小学生向けのワークショップが10時から始まります。怒涛のような一日がはじまるわけで、今は嵐の前の静けさかな。
 今日の朝のお天気は昨日と同じ曇り空。涼しい方がいいのだけれど、でも夏だから本番の日はやっぱり蝉の大合唱を聞きながら、眩しい太陽の光が見たいような気がします……。やっぱり夏とガムランが好きなのです。


準備ほとんど完了?

2013年07月19日 | 大学

 明日の舞台の準備、予定通り終わりました。完全ではありませんが、残りは明日。久しぶりに幕を自分で吊りました。今までは沖縄のメンバーの男性陣達がテキパキとやってくれていて、私は頼むだけでしたが、こうして一人でやってみると結構たいへんですね。でも沖縄のみんながやっているのを見ていましたから、なんとかなりました。ただ高さが低いからジャウクとチェンドラワシは、頭がひっかからないようにしないといけませんね。
 今日驚いたのは、学生たちの自主練の様子でした。6時から会場で音出しをして7時には終わるつもりでしたが、皆様方、なぜか本日はお帰りにならない!私も参加しての舞台での音出しの後、7時過ぎから学生同士での自習錬がはじまると、まあ、なんと楽しそうにマルガパティをたたいていることか!こちらが驚くほどでした。
 東京や名古屋の皆さんが明日、18名も浜松に来てくださいます。そして曲によっては学生も加わり、フル編成のガムラン・アンクルンです。1982年に本格的に始めたガムランは「ガムラン・アンクルン」でしたから、あれから約30年が経過して、再びここに戻ってきました…。