Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

浜松で2度目の更新

2018年03月31日 | 浜松・静岡

 浜松に来たばかりのとき、免許の更新をした。まだ土地の右の左もわからない時で、免許証に印刷された住所が那覇市から浜松市に変わったことを目の当たりにして、仕事場が変わることを実感した記憶がある。あれから5年を経て、二度目の浜松での免許更新の時期がやってきた。つまり、ぼくの浜松での仕事も6年目に入ることを意味する。
 前回は無違反だったことから近くの警察署で更新を済ますことができなのだが、今回は、同乗者のシートベルト違反で1年数か月前に1点減点されたことから静岡県西部にある運転免許センターに向かう。浜松の北部、浜北にあり浜松駅からバイクでも30分程度の距離があるが、国際免許の更新に毎夏いっているので、ここは慣れた場所である。
 花粉症で鼻水をすすりながら視力検査、写真、1時間の講習を受け、しっかり免許を受け取った。有効期限が3年かと思いきや軽微の違反ということで、免許は「青」ながら5年有効免許を受領した。久しぶりに講習を受けたのだが、いい勉強になった。慣れっこになっている運転なのだが、講習を受けて初心に戻ることも必要である。おかげで帰りの運転はビシッと決まっていたのだった。


今回のお気に入りだったメニュー

2018年03月30日 | バリ

 今回の日々の食事の中でお気に入りだったメニューが、写真の二品です。左側の料理は八宝菜もどきのチャプチャイ、そして右側は豚肉のサテーです(ちなみに黄緑色のお椀はプラスチック製のMYお椀)。この豪華メニューですが、ホテルのすぐ横が中華のワルン、3件隣りの豚のサテー屋さんでお持ち帰りで注文したものです。
 この1年、私はほとんど白飯を食べず、野菜と肉(タンパク質)で栄養補給をしていますが、この二品はまさにそんな私には量的にもぴったりなのです。それはともかく、味がすばらしい。私好みの味。特にサテーは、ドロッとしたタレがついておらず、味付けした肉を焼いているので、なんとなく焼き肉の串焼きのような味。なんで長年バリと関わって、こんな美味しい豚のサテーに出会わなかったのだろうと思うほどでした。
 あとで聞いた話ですが、私の宿泊した周辺は豚のサテー屋が多く、それぞれの店が特徴を出しているようです。このメニュー、滞在中、3回食べました。美味しいと思うと、とことん食べ続けてしまう性格。4回目はぐっとこらえましたが、次に行ったときは、まずこのメニューからスタートです。


ご指導を賜る会

2018年03月29日 | バリ

  バりでは各県のガムランの競技会(コンテスト)に出場するグループが決定すると、バり芸術祭の中で行われる本選までの間に、プンビナアンとよばれる審査員によるご指導を賜る会が必ず開かれることになっている。お願いするのではなく、これを行わなければ本選に出ることができないのだ。この方法は30年以上前から続けられている。
  この理由については書き出すととんでもなく長くなるのでブログでは省略するが、儀式的に行われるのではなく結構本気モードでいろいろ指摘するのだ。強弱、速度、振り付けなどいろいろな点で指摘が行われる。村のグループだと「井の中の蛙」になりがちなのだが、こうした指摘は的を得ているものも多いのだ。
   この指摘はある意味、本選の順位にもつながっていくわけだが、これを受け取るか、受け取らないかはそのグループの自由である。「おれたちの村では違うんです」の一言で、指摘を無視することも可能である。今回の指摘もそういう地域のアイデンティティに触れるような指摘もあり、さて、演奏者たちはあと3か月、悩みながら練習して本選を迎えるのである。


先生たち

2018年03月28日 | バリ

  この村に長期滞在して勉強していたのは今から30年以上前だったわけで、皆、年をとるのは当たり前。先生たちの何人かはもう亡くなりましたが、こちらの先生たちはまだまだ元気です。今回もたくさん勉強させていただきました。先生方も私が来るのを心待ちにしていてくれます。ありがたいことです。
  私もだいぶ髪が白くなりましたが、先生たちにとってはいつまでも僕は子どものように扱われ、それがまた不思議な気がします。どこかでお互いの時間が止まっているのかもしれません。
  次に来るのは8月末でしょうか。まだまだ元気でいて欲しいと思います。いやいや、自分の健康を考えることが先なのかしれません。次もまた元気に村に戻ってこられるために…。今晩、日本に帰国します。


BHINEKA DJAYAを知っていますか?

2018年03月27日 | バリ

 バり通の方々への質問です。BHINEKA DJAYAって聞いたことありますか?以外にこの店の名前だと知らない人が多いのですが、私たちがよく購入するバリ・コーヒーを作っているお店がこのBHINEKA DJAYAなのです。中でも、一番高級なコーヒーはBali Goldという名前の商品で、金色のパッケージです。ああ、あれね、と思い出す人がいるかもしれません。
  このお店、実は古くからデンパサールのガジャマダ通りにあるのです。といっても最近の観光客はガジャマダ通りなんて行きませんね。デンパサールでかつては栄華をきわめた商店街ですが、今では古く歴史的な商店街になってしまいました。戦前には、それはそれは賑やかな商店街だったようです。日本人もお店を持っていたと聞いています。
  ガジャマダ通りは、今回宿泊したホテルから歩いてすぐの距離で、久しぶりに行ってみました。コーヒーの焙煎をしているので店の外までコーヒーの香りが漂い、そんな香りにひかれてバリの人々はコーヒーを飲みに来ます。買えるコーヒーはスーパーに出しているるものと同じなのですが、やはり作っているお店だし、思わず自分用に豆を買ってしまいました。今回、自分へのお土産はこの豆とCDだけ。焙煎しているお店で買ったわけだし、ちょっとはおいしいことを期待しつつ、帰国して飲むのが楽しみです。


伝説のブラルアン

2018年03月26日 | バリ

  今回宿泊している場所から歩いて2,3分の距離にブラルアン集落の集会場(バレ・バンジャル)がある。実は、一部のバリのガムラン研究者にとってブラルアンというのは特別な場所なのだ。というのは、この集落のゴング・クビャルは、1920年代に製作された楽器で、ゴング・クビャルの歴史の中でも重要な楽器だからだ。北部で生まれたゴング・クビャルが南部に伝わり、最初期に作られた1セットである。ブラルアン集落と目と鼻の先には、バリ南部で最初に建てられたバリ・ホテルがあることから、このホテルで毎週のようにブラルアン村の演奏者は新しいゴング・クビャルで観光客のために演奏した。そういう意味では観光と芸能というキーワードでも重要な楽器なのである。
  この集落の寺院で周年祭があることから、ちょうどガムランと踊りの練習中に遭遇した。なんだかブラルアンと書かれた正面の文字を見るだけで背筋が伸びる。そのくらいに私にとっては緊張の場所だ。正直、演奏も踊りも決して上手とはいえなかったが(練習なんだから問題ない)、ブラルアンを間近に見れたいい機会を得た。
  戦前から戦後しばらくは観光の中心だったバリ・ホテルの周辺は、今やバリの人々の生活の地の中に完全に埋没し、観光地は他の地域に移っていった。それでもバリ・ホテルは今でも海外から来た観光客には忘れられたようにひっそりと建って(ホテルの名前は変わってしまったが)、今でも国内からの観光客を中心に営業は続けているし、すぐ近くのバリ博物館も昔の面影のまま開館している。そんなこの地域が私は今も大好きである。ちなみに私が宿泊しているのはこのホテルではない。まだまだ高級ホテルであり、1週間以上滞在する僕には高値の花である。


創られた伝統

2018年03月25日 | バリ

 大学の文化人類学の授業のような仰々しいタイトルになっていますが、別にたいした話じゃありません。ご安心を。スーパーのTシャツ売り場の一角を占めていたこの写真のバロン、実は最近描かれたTシャツのデザインではありません。近年、バリにはさまざまなデザイナーやアーティストがインドネシア国内、海外からやってきて斬新なデザインのTシャツや衣装が次々と生まれ、観光ガイドにはそんなお店がたくさん掲載されています。
 新しいものが生まれる中、このTシャツのバロンは、ある意味、Tシャツに描かれる「伝統的な」バロンのデザインなのです。少なくても、1983年に私がバリに最初に行った時から、このバロンはよれよれの生地のランニングTシャツや、ふつうのTシャツに描かれていたものです。もちろん、ドラえもんのデザインが数十年の間に少しずつ変わっているように、このバロンだって40年近い間にちょっとは変化しているのかもしれません。しかし基本、このバロンなのです。
 伝統は創られる、という言葉がこのバロンに当てはまるかどうかはわかりませんが、なんだか私はこのバロンを見ると「作られた伝統」という言葉を思い浮かべてしまいます。いったいこのバロンはいつ、誰が、デザインしたものなのでしょうか?しかし、その出自はきっとたどれないのでしょう。誰がデザインしたのかわからないこのバロンは、今日も海岸沿いのお土産やの軒先で、海風に吹かれて揺らいでいるはずです。そしてきっと40年後も変わらずこのバロンはTシャツに描かれているのでしょう…。


Pie Susu(牛乳パイ)その2

2018年03月24日 | 家・わたくしごと

 一つ前のブログのタイトルPie Susu(牛乳パイ)の「その2」です。なぜかといえば、朝書いたブログ読んでみて、やはり読者は、Pie Susuとは、いかなるものか見てみたいのではないか、と思ったからです。あそこまで書いて中身は見せないのか!という怒りの声が心の中で響いたのです。
 ということで、ベッドの上に置いて写真を撮ってみました。丸い真ん中に練乳風なものが入っているお菓子です。これ、真ん中にチョコレートが入っているビスケット、日本にもありましたね。満足していただけたでしょうか?「ここまで書いたなら食べさせろ!」という怒号が聞こえてきそうですが、悪しからず。
 バリに今後行く予定のある方は、JL. Nangkaの Pie Susuで検索すれば、必ず有名店が出てきます。ぜひ、お求めくださいませ。


Pie Susu (牛乳パイ)

2018年03月24日 | バリ

 何年前からだったか記憶にないが、デンパサールにPie Susu(牛乳パイ)なるものが登場した。パイのようなお菓子は以前からあったが、練乳と何かが混ざったタルト状のものがパイの上にのって焼かれているお菓子である。実は恥ずかしながら、今年、バリ土産ではじめていただき食べたのだが、これが結構お気に入りな味だった。
 今回宿泊している場所から、このPie Susuが製造されているナンカ通りは意外に近く、仕事の帰りに寄ってみたのだが、驚くことに、この通りにはよくネットで紹介されている有名店のPie Susuの店をはじめ、それ以外にも10件近くある。きっとどこも「わが店」の味を出しているのだろう。あまり大きくないこの写真のお店に寄って自分用に買ってみたのだが、納得の味だった。全部の店を制覇したいくらいだがさすがに時間もないしカロリーオーバーである。
 ところで、バリの友人に「どの店がおいしいですか?」と聞いたところ、「どの店も同じ」とそっけない答えだった。ちなみに日本へのおみやげはこれに決定である。1週間しかもたないので(防腐剤は使っていないらしい)、帰国間際の来週に購入予定である。


やっぱり雨

2018年03月23日 | バリ

 デンパサールにいた二日間は「雨季」はもう終わったかのような晴天続きで、雨が降るなど予想せずにバイクでかつて住んでいたトゥンジュク村に向かう。内陸に入ると少し涼しくなり空模様が怪しい。それでも目的地にはなんとか到着して用事も済ませたのであるが、やはり帰り際に雨が降ってきた。
 しばらく村で雨宿りをして小降りになったところで出発したのだが、村の人が「南はもう降っていないよ」という言葉を信じたのが間違いで南に行くほど雨は激しくなり、最後には雨宿りとなってしまう。
 こういうバリでの雨宿り風景のブログはすでに何回か投稿している記憶があるが(なんといってもこんもブログは10年も続いているわけだし)、また同じような写真になってしまった。機材はすべてバイクのシートの下に固定してしまっているので大丈夫であるが、やはり自分の体や服が濡れるのがつらい。雨具を着用したところで気休めにしかならないし。ということで今回もやっぱり雨に遭遇してしまったのだった。