おもちゃの故障原因で多い、リモコンケーブルの断線で有るが、どこで切れているのか探すのが大変である。
原始的なのは縫い針等をテスターに接続し、被覆の上から刺して確認するというもの。
これでは大変だということで、おもちゃドクター仲間でも、色んなアイデアが飛び交っている。
コイルによる検出を試みたが、差がはっきりしない。
試しにAMラジオを使ってみると、これが結構使える。
信号源にAM/FMシグナルジェネレータ(以下SGと記述)を使い、1KHz変調波を流す。
99dB(0dB=1μV-開放端)なので、計算すると約89mVとなる。
但し、ケーブルは2芯以上が必要である。
切れていない側にSGのグランド側を接続し、切れている側をSGの信号側に接続する。
逆だと検出出来ない。
AMトランジスタラジオの内部バーアンテナ部でケーブルをなめていくと、信号(1KHz)の弱くなる部分がある。そこが断線部である。(断線部が、ほんのわずかだと、検出出来るか心配では有るが)
マイク用シールドケーブルも試して見たが、あまり良いシールドでは無いので、同様に検出出来た。
AMラジオは、どなたも持っていると思うので、小型で安価な信号発生器の製作が今後の課題である。
仕様としてはAMラジオ帯の高周波発振器(正弦波)と1KHz程度の発振器と、これで変調する回路となる。信号レベルは低い(AGCがかからない)ほど良い。
タイマーIC(LMC555)が使えるかと思うので、実験が楽しみである。
●その後の実験で、LMC555での発振は出来たが、矩形波なので、フィルタや同調回路を試みたが駄目なので、正弦波用LCを使ったコルピッツ発振回路を実験することにした。Lには手持ち中波ラジオ用の発振コイルを使用する。