トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

ユニックラジコン(RC-30R)アクセル不具合

2013-07-26 12:13:00 | ラジコン

Img_5517_rImg_5506_r これも2度目の修理依頼で、各操作レバーを作動させたとき、アクセルが全開になるという症状で、送ってもらった。
アクセルの具合は受信機のLED明度の変化で確認出来、問題無さそうだが。
ただ、アクセル信号の変化する出力端子が見つからず、おかしいなとは思っていた。Img_5508_rImg_5507_rImg_5510_r 
お世話になっているユニックの代理店に症状で考えられることを確認しようと思っていたが、頭をクリヤーな状態にしたら、もしかしたらオープンコレクタの回路かも知れないと翌日調査再開。
上の写真は、今回の障害に関係無いが、各操作ボタンに対する制御を行っているスイッチングトランジスタ群で、基板とは珍しくコネクタ接続になっている。
残るは緑色の線で、パターンをたどるとNPNトランジスタ(2SC2001)のコレクタに接続されているので、1kΩを24Vでプルアップしてみたところ、アクセル0の状態で86mV、Max状態で572mVに変化する。
今風のPWM制御では無く、直流アナログ電圧(無段階では無く、あるステップ)変化となっている。
Img_5513_rImg_5511_rImg_5512_r同型機の修理品が有ったので、これを調べてみると、 アクセル0の状態で0mV、Max状態で414mVに変化する。
どうやら、0Vまで下がりきらないのが問題の様だ。
そこでトランジスタをIcの大きい(2A)手持ちの2SC2655に変更してみたところ、アクセル0の状態で0mV、Max状態で492mVになった。
Max電圧の差が有るが、 調整箇所は無さそうなので、これで確認してもらうことにする。
Img_5516_r裏側に10uFタンタルコンがC-E間に入っているが、これは問題無さそうだ。
制御盤側で、過負荷等の問題が有れば、また壊れる可能性は有りそうだが。

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ユニックラジコン(RC-32)不良原因は同軸ケーブルか

2013-07-25 15:57:00 | おもちゃ病院

 昨年の8月に修理(送信機の送信出力トランジスタ交換)したユニックRC-32型だが、小さな衝撃で電波が途切れ途切れになり至近距離でないと届かなくなったので、もう1度修理お願い出来ないかという内容で、送ってもらった。
交換したトランジスタはちゃんと付いている様だ。
Img_5573_r受信機側は前回ねじ錆びで外すのを諦めてコネクター接続としたが、今回は受信機の故障か周波数ずれが考えられるので、再度チャレンジすることにした。
Img_5494_rまずは赤い防滴カバーの固定ねじ4本を外そうとしたが、全て回らないのでドリルでねじ頭をさらって外す。外すと、今度は本体アルミパネルが8本で止まっているので、電動ドライバーで回して見るが4本しか外れず、これもドリルで頭をさらう。四隅部のモールドはこの作業で力が掛かり破損してしまった。
M3用モールドインサータが1箇所どうしても外れないので、どうしようか悩んだが、熱で外れるだろうと半田鏝でネジ部を加熱したら外すことが出来た。ボディは匂いからしてABS樹脂の様だ。
インサータの外れた部分には新しいインサータを入れなければならないが、すぐには入手出来ないと思い、周囲を探してみた。
Img_5504_rImg_5503_r以前、同型機のケース入れ替え(送信機を自分のトラックでひいてしまってバラバラになったもの)で、取っておいたモールドに同じものが付いていたので、これも、半田鏝をめねじに挿して、緩んだところで外す。
Img_5502_rImg_5495_rImg_5498_rImg_5501_rImg_5499_r
外したインサータを受信機モールドの外れた部分に、これも温めながら差し込む。四隅部は差し込み後プラリペアで補修した。
ここで、初めて電源供給(DC+24V)をして動作確認をする。
アンテナはダイバシティ方式で添付いただいたので1本づつ差し込んで到達距離を確認するが、片方のアンテナは到達距離が短い。
Img_5487_rImg_5488_rテスターで測定すると、正常品はT/R間がショートしていないのに対し、距離の短い方は短絡していたので、ケーブルを動かしてみると、オープン(抵抗無限大)になるところが有るので、この部分を切り開くことにした。
Img_5492_rImg_5490_r調べてみると、途中芯線のポリエチレン絶縁が細くなって、シールドの網線とショートする部分が有りました。通常は考えられないのですが、多分、網線は撚りになっているので、ある程度伸びるのに対し、ポリエチレンの伸びが少なく、細ったのかなと思います。
重機なので、可動部で引っ張り荷重が掛かったのかも知れません。珍しい不良だ。
Img_5505_r周波数が高い(290MHz帯)ので、本来は交換したのが良いのだが、受信用なので、それほどロスも無いだろうと、半田接続で修理することにした。
庭で到達距離を確認したが30m以上届く(LED表示で確認)ので、ケーブルは問題無さそうだ。
カバー固定ねじはステンレス製を購入して締め付ける。
送信機の前回交換したトランジスタ部分は、念のため半田補強をし直した。
実機に取り付けて確認してもらうことにする。
【8/5やはり動作不良】
確認してもらったが、やはり同じ現象で、改善されていないというので、再度送り返してもらった。
送受信機対向で到達距離を確認すると再現(距離が不安定)する。
送信出力同調用金属ケースコイル2個を動かすと、その現象が確認出来たので、オールバンド受信機でモニターするとレベルが変化する。
Img_5567_rImg_5568_rImg_5570_rImg_5569_rそこで、端子足の半田付けをし直すと、ショックを与えてもレベル低下が見られなくなったので、2個のケース同志を半田付けするとともに周囲を接着材で固定した。
Img_5571_rImg_5572_r通常/微動の切り替え表示2色(赤/緑)LEDが表面より判別がしにくいので、手持ちの秋月フルカラーチップLEDが使えないか確認したところ、かなり明るくなったので交換してみた。
青は余分なのだが、この基板に合わせるとアノードコモンのもう一方に青のカソードが接続されるので、回路的には、そのままで問題無い。
最終的に距離を確認した結果30m以上届いたので、発送した。その後、問題無しとの連絡があった。

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ユニックラジコン(FRC-0403Z)再々修理

2013-07-22 10:02:00 | おもちゃ病院

Img_5483_r 私が、最初にユニックラジコン修理依頼(電源スイッチの交換)を受けた方から、不調になったと連絡が有り、送ってもらった。
ユニック初期のFRC-0403Zという機種で、送信周波数は49MHz帯を使用している。
リフター部分が時々動作しないという症状。
各操作ボタンを押すと、送信LEDが点灯するのですが、押す位置によって、チャタリングの様な状態になる場合が有る。
Img_5481_rImg_5482_r分解して基板裏面を見ると、湿気で半田が腐食した様になっているので、清浄してみた。
すると、不具合が収まったので、これで再度様子を見てもらうことにする。
操作ボタン部分のシートに穴が開いていて雨などが侵入する恐れがあるのでウレタンシートを接着して侵入しない様にした。
Img_5484_rImg_5485_rImg_5486_r電池ボックスの蓋、回転ロック機構も、片方のロック爪が折れていたのでモールドを削ってプラ板を加工・接着した。

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ヤドカリDSPチューナーは不具合で方針転換

2013-07-15 11:41:00 | アマチュア無線

Img_5343_rImg_5344_rImg_5345_rImg_5340_r 先のブログでST-3500のバリコンにボリュームをセットしたところまでは紹介したが、この電圧変化を実際に、aitendo製18バンドDSPラジオのTUNE入力に加えるためにL/Hの電圧を発生させる定電圧(5V)・多回転半固定抵抗・OP-AMPによるボルテージフォロア回路を基板に組んでみた。
最初LM358を使用したが0.6V以下に下がらずレールtoレールのNJU7031に交換した。
St3500tune2Img_5341_r_2Img_5342_r予めLHの電圧を調整してTUNE端子に接続してST-3500のチューニングダイヤルを回してやると、チューニングは出来るものの、依然バリコンタイプで実験した様に、DSP特有の同調ロック現象の為に、ぴったりに合わせた同調は出来ない。AMで50kHz、FMで500kHzの範囲で入力信号にロックするので、その都度、目盛とはずれる(横行ダイアルで10mm程度)ことになり、また表示とも合わないので、実用にはならないことが分かった。
余談だが、DSPチューナーの動作電圧範囲は3V~4.5Vだが、5V印加していた為不安定だった。壊れたと思われたM6959モジュールも電圧を下げたら動作した(しかし、交換してみると受信がずれるので、どこか壊れているかも知れない)。だが4.5Vで動作させた場合、電源ONのサージで動作しなということが有ったので3V程度での使用をお勧めする。
【方針転換】
Img_5346_rImg_5347_rバリコンは容量不良(誘電体と思われるコーティング溶かしてしまった)で使えないが、フロントエンド基板は生きていると思うので、もう1度バリコンに付け直して、バリコンとのパターンは切り離し、この部分をバリキャップ(AM用:1SV149、FM用:1SV101)でチューニングすることにする。
DSP用に取り付けたボリュームがそのまま使えて、ボルテージフォロア回路も電圧を上げる(約9Vまで必要)ことで対応したいと思う。

内心、DSP化出来なくてガッカリしたので、取り掛かりはまだ先になりそうだが、回路は決めてある。

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県西おもちゃ病院(2013/07)

2013-07-13 15:27:00 | おもちゃ病院

 今日は2家族で9件の依頼が有り、5名のドクター(吉本、小島、深谷、八田、田中)で対応した。

1.プラレール(スカイライナー)
連結部品が破損で、交換しようとしたが三角穴ねじの為出来ないのでと、持ってこられた。
・・・三角ドライバーで簡単に交換する。
2.プラレール(SL)
ライトは点くが車輪が動かない。
電池のマイナス側接点反りが無くなり接触不良。モーターとスイッチ側ギアの動作ズレ修正。動輪の穴拡大でスリップ、ロックタイト401で固定。
3.アンパンマン自販機
コインが標準品で無く詰まって、商品が出ない。
分解して、詰まったコイン等を取り出して動作OK.
4.アンパンマンパソコン
以前に修理したものだが、蓋のヒンジが弱く倒れてしまう。
分解するとオイルダンパーらしく、オイル劣化等でテンションが落ちたと思われる。交換不能なので、軸にゴム板を挟んで摩擦を少し大きくして対応。
5.犬のぬいぐるみ
全然動かない。
分解すると、モーター(RE140)不良で交換して歩く様にはなったが、ギア摩耗で首が動かず、これで了解をもらう。
6.SL
全然動かないというもので、スイッチが押せない状態だったので、プラ板のスペーサーで嵩上げする。また断線部を接続。
7.さる
動くが、動きが途中で途切れてしまう(正常な場合には頭を押すと、胸のハートが点灯し、人が話しかけるとそれを真似て飛び跳ねるというもの)。
電池を見ると充電池(1.2V×4本)が入っていたので、乾電池(1.5V)に交換したら正常に動作。5V以下の為、電子回路が正常に動作してなかったと思われる。その旨を説明する。

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aitendoパワーアンプキット[AKIT-386]不具合対策

2013-07-12 14:16:43 | おもちゃ病院

  今週の「電子工作サークル」でaitendo製パワーアンプキット[AKIT-386]アンプ基板のみ購入して部品は手持ち品を使用)を製作してもらった。
動作確認すると、発振している様でガーガーピーピー鳴る。ラジオでも無いのにAM放送も何故か聞こえる。また、音量調整のボリュームも大小が逆方向になっている。
モノラル用のIC(LM386)をステレオ用に2個使用しているので、片側を外すと発振が消える。どうやらLRも結合している様だ(G=200倍と大きい)。
ゲイン設定用コンデンサC4,C5(10uF)のパターンが各ICの間を通っているのでカットしてコンデンサをIC端子に直付けしても改善されない。Cを外すとG=20倍となるが、それでも発振は止まらない。
Img_5335_rImg_5339_r簡単に治せそうに無いので持ち帰って調査することにした。
ボリュームを少し上げると約300kHz前後で発振しており、電流も300mA以上流れ、ICや出力の発振止め抵抗が熱くなる。
パターンは両面スルーホールの黒色レジストで表面から、はまるで見えないので、HPに有るパターン図を参考にする。
Img_5337_rImg_5338_r入出力信号があちらこちらで接近している。
ボリュームのパターン入れ替えもしなければならないので、その他の接近しているパターンも全てカットしてストラップ配線することにした。
これでどうやら発振が消えるが、入力に負荷が無い状態だと中波は聞こえてくる(周波数特性が良すぎる?様だ)。
回路ではBypass端子がオープンとなっているが、PSRR改善の意味で10uFセラコンを0V間に追加する。
ボリュームのシャフトから雑音を拾っているので裸線で巻いて0Vに落とす。
出力コンデンサのC7だけが+-方向が逆なので注意のこと(やはり逆に付いていた)。
ICの仕様通り4Vから12Vまで動作するが、4Vだと不安定(発振)になり易い。
Img_5333_rImg_5334_rImg_5336_rスピーカーはaitendo製のスピーカユニット(8Ω2W)[JYL3232AS-08-7G28] を使用し、スマートホルダ基板に固定。
音源にやはりaitendo製のMP3プレーヤーを接続すると、結構いい音がする。

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電話モジュラーコードの再活用

2013-07-07 11:31:15 | アマチュア無線

Img_5327_r   昔のパソコンはネットワーク接続用にモデムが搭載され、モジュラーコード(6極2芯)が添付されていたが、LAN化された現在では使うことも無く、皆さんのご家庭でもどこかに多数眠っているのでは無いでしょうか。処分に困って、私の所にも多数回って来る。
以前、親子電子工作サークルで「雨降り検知器」を製作する際に、センサーと本体を延長するのに、このモジュラーコードを持ってきてもらい、接続には秋月のモジュラージャックを使用(110個以上購入で10円/個)。これが、まだ多数残っているので、再度活用を考えた。
今回はAMラジオ用ループアンテナ延長に活用してみた。
Img_5322_rImg_5325_rImg_5324_rループアンテナの枠にモジュラージャックを接着して配線。
チューナー側は圧着端子にビニール線を付けてジャックに半田付け。外れない様にロックタイで固定。
Img_5326_rImg_5328_rと簡単に完了。受信も問題無い。中波帯だからインピーダンスマッチングも気にならないだろう。

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1年越しのアナログスイッチ回路実験開始

2013-07-03 19:27:23 | おもちゃ病院

Img_5294_rImg_5295_r 1年越しの「YAMAHAプリメインアンプCA-1000Ⅱのアナログスイッチ化」となった。
   基板は1年以上前に、吉本先生に実装配線していただいたものだが、延び延びになっていた。
動作するだろうと、いきなりCA1000Ⅱのイコライザ基板に接続したのだが、全然動作しないので、単体で確認することになったものだ。
肝心な電源(±53Vを±5Vに定電圧化)が正常に動作していない様なので、先日紹介したジャンク修理済みの電源で±5Vを供給した。
やはり、ロータリースイッチをどの位置にしても出力が出ないので、回路の1段目から順番に調査していく。
Ca1000swanalogpt02Ca1000swanalog3回路でのシーケンスミスや、回路図は合っているものの配線図での漏れなどがあった。
また先輩ドクターでのアドバイスで、スイッチオープン時Lレベルとなる様にプルダウン抵抗の追加、未使用コントロール端子をGNDに接続を行った結果、あるところまでは動作OKとなった。
最終段のHC4051が切り替わらない。ABC端子の真理値はロータリースイッチの位置と合っている。
そこで、手持ちの別メーカー品に交換したら正常に動作する様になった。
LR共に同じ現象だったので、最初にCA1000Ⅱで電源を印加した際に、電源不具合で壊れたのかもしれない。
Img_5296_r Img_5297_r Img_5298_r Img_5299_r 入力信号レベルは電源電圧(±5V)までクリップせず、周波数特性はDC~100kHzまでフラット。ロスも無い。

Ca10005vpwr 残るは電源回路で、JA7JQJさんからアドバイスいただいた左の回路で実験する予定。
【7/6】電源回路を製作
Dchvstb5vStb5vJA7JQJさんの回路・乗数で配線図を作成し、製作してみた。
Img_5320_rImg_5319_r最初、+側出力が低いのでレギュレータを他の78L05に交換したら、出力電圧は+-共に4.93Vとなった。実負荷(アナログスイッチ基板)を接続して入力変動を確認したが42V~60Vでは安定していた。   
Img_5318_r実機では入力レベルが低いので、配線引き回しによる、ハム誘導も心配なところだ。

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