トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

八重洲FT-726がリグに加わる

2015-05-16 23:40:45 | アマチュア無線

 先日のブログで報告した様に144/430MHz用トリオ製トランシーバーTS-770をメンテナンス出来たのだが、感度がいまいちで、ついついまた浮気心が出て、八重洲製50/144/430MHzトランシーバーFT-726を入札してしまった。(申し訳無いが内心、私の好みはやはり八重洲製なのだ)
添付されていた当時のカタログ(昭和59年8月現在)によると定価が¥215,000となっていました。
もちろん、正常動作するのは面白く無い。
治せそうな予感(今、テレビでは私の好きな安全地帯/玉置浩二の恋の予感が流れている)のするのを物色。
標準のFT-726は144/430MHzの2バンドだが、これは50MHzとサテライトユニットオプションが付いている。
*故障箇所は、電源は入り、パワーは430MHz帯 約8W/50MHz帯 約11Wですが、144MHz帯のパワーが、最大の状態でも約4~13Wだったり、時間が経つとパワーが落ちて来たりと不安定です。
至近距離ですが、144/430/50MHz帯のFMモードでの送受信は確認出来ましたが、全体的に各部が劣化していると思います。
という説明だった。
先日到着して取り出してみると、30年も前の機種なのに新品同様な外観(内部も綺麗だった)に、これでジャンク扱いかとびっくり!説明書も原本が一式添付されている。

今日は早速動作させてみることに。
マイクが付いていないので、TS-660用がコネクタ(8P)は同じなので、配線を入れ替えてみたものの、間違っている様で動作しない。

そこで、コネクタだけ使って、手持ちのパナソニック製カラオケ用ダイナミックマイク(600Ω)を使うことにした。部品は生涯学習センターに置きっぱなしでPTT用スイッチに出来るものが見つからない。
ガラクタを探すと、100円懐中電灯が有ったので、そのスイッチ部を流用してコードで接続する。
SSBの電波を出してみると、50MHzと430MHzはALCメーターが振れるのに、144MHzは全然振れない。
これでコールしてみると、やはり変調がおかしい(了解度が異常に悪い)レポートだ。
修理してみることにした。
回路図は海外のサイトでメンテナンスマニュアルが無料で公開されていたので、参考になる。(回路図が無いとお手上げである)
ALC電圧はパワーアンプユニットで検出している。シールドケースの144MHzユニット内にあるので、分解するのが大変なのだが、八重洲製はモジュール毎に分かれているのでメンテナンスし易く好きである。
コネクタ3個で接続されている。背面アルミ放熱板と放熱シートで接触させているので、組み立て時に巻き込まないことが必要だ。
パワーアンプは三菱製パワーモジュールM57713を使用していてALC電圧はタンク回路途中から1SS97(ショットキーダイオード)で整流して出力している。
アンプユニットでは、マイク入力に応じてちゃんと電圧が発生するのでダイオードは壊れていない様だ。ところが前段のRFユニット出力では電圧が殆ど出ていない。
VR5がALCレベル調整用で、これを回すとメーターが振れるので、正常な50/430MHzの同じマイクレベルで同じになる様に調整。(VR6はパワーレベル表示調整用)

スペアナでモニターしてみるが、スプリアスも問題無さそうだ。
午前中で調整完了したので、午後はオンエアーしてみる。
数局モニターをいただいたが、悪い評価は無かった。マイクのせいなのか、低音まで伸びているとのことだった。FMも問題無かった。
また、今日はEスポが出ていて50MHzでJA6やJA8と交信出来た。50MHzでも音声は問題無さそうだ。

各種マニュアルのダウンロードサイト
RadioAmateur.eu

【5/26・マイクを改造】
先日のカラオケマイクで50MHzで運用すると、ある周波数範囲で回り込みをおこし、機械が誤動作(出力低下、周波数切り替えが勝手に動作)を起こすので、マイクコードを短くして、各端子にビーズフィルタを入れ、コードにはコアをかませた。


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