トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

FT-101B VFO安定化電源部の修理

2017-05-25 18:57:33 | アマチュア無線

 八重洲無線の名器FT-101Bトランシーバーについて、近所の無線仲間から修理の依頼があった。
VFOのLEDが点灯せず、受信/送信出来なくなったという症状。
回路図等はCQ出版の「新・FT-101メインテナンスガイド」DVDが参考になる。
FT-101シリーズは各ブロックがプラグインユニットになっているので保守し易い。
どうやらVFOに供給しているREG&CALIB-UNITの+6VREGが出ていない様だ。
MFC6034AというICで安定化しているが、このICはとっくに製造中止になっている。
6V用の三端子レギュレーターの手持ちは無いので、電圧可変レギュレーターのLM317を使用することにした。
MFC6034Aを取り外し、ピン2にVIN,ピン4にVOUT,ピン6にADJを接続する。
ついでに、低電圧用の電解コンデンサは全て交換する。
フィルムコンデンサも外皮のシールが剥がれ落ちているのがあり、容量抜けも有ったので交換する。
出力電圧調整用の1kΩ半固定抵抗も密閉型に交換する。
CALB回路だが、GNDが別になっており、本体への取り付けねじ固定で初めて導通するので、注意のこと。
面倒なので、配線接続した。

出力電圧を+6Vピッタリに調整する。
入力電圧を8V~18Vに変動させてみたが、安定している。
出力波形をオシロで観測したが異常発振やノイズの増加は無い様だ。
SSB受信にしてSGで信号入力してビート音を聞いてみる。
約1時間経過すると安定している。一応、スペースがあるので小型フィンを取り付ける。

+6Vの変動は直接VFO発振周波数変動となる(バリキャップにより周波数を微調している)ので、改めて超安定である必要がある。

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