名曲「負けないで」はボツ候補だった…坂井泉水さん急逝から10年、明かされた秘話

2017-02-03 23:44:29 | ZARD
https://woman.infoseek.co.jp/news/entertainment/20170201hochi099

名曲「負けないで」はボツ候補だった…坂井泉水さん急逝から10年、明かされた秘話
2017/02/01 10:48

 ZARD・坂井泉水さん(享年40)が急逝して、今年で10年になる。1990~2000年代の音楽シーンを席巻した歌声を裏側で支えた、デビュー当時からのディレクター・寺尾広氏が、1日に放送されたフジテレビ系情報番組「ノンストップ」(月~金曜・前9時50分)にVTR出演し、色あせない魅力を聞いた。

 1993年1月に発売されたZARD最大のヒット曲「負けないで」。寺尾氏によると「作曲家が作ってきたデモの中で、ボツというかアルバムに入れてもいいかな…という程度かなとプロデューサーは判断をしていた」シングルになる可能性が低い曲だったという。

 この方針が変わったのは、坂井さんが類い希な作詞能力で歌詞を付けて、歌ってみたことだった。寺尾氏は「プロデューサーが聞いてみたところ『これはすごくいい!』と。すごく普遍的な言葉があるんですけれど、そこに「負けないで」と来たのがシンプルな歌詞とメロディーが一体化して軽快感がある。歌詞が入って、坂井泉水さんが歌うことによって、シングルになれた」と振り返っていた。

 寺尾氏は昨年のスポーツ報知のインタビューで、坂井さんの歌詞作りへの取り組みを次の通り明かしている。

 「1行くらいのキャッチフレーズや思いを切り取った2、3行の短文、(ノート)3ページぐらいのエッセーだったりを、リポート用紙やノートに書いていましたね。喜怒哀楽が多かったかな」。忘れられないのはアルバム「君とのDistance」(05年)の制作時のこと。「大阪で打ち合わせをする時、彼女は一人で新大阪駅まで来るんです。撮影がないのにキャリーバッグが2つ。普段より1つ多いと思ったら、1つのキャリーバッグに歌詞が書かれた用紙がギッシリ。『どれがいいかな、と思って一部を持ってきました』と言われ、その量に驚きました」

 坂井さんの急逝後に都内で行われた「しのぶ会」は、終了予定時刻の午後7時を2時間以上延長し9時過ぎまで4万100人のファンが集まった。約20万本の花々で飾られた斎場で、「最後はファンが涙で『負けないで』を合唱し別れを惜しんでいた」と当時のスポーツ報知は伝えている。

 ◆ZARD 坂井泉水さんを中心にしたユニット。坂井さんは6歳からピアノを始め、大学卒業後、モデル事務所で活動。その後、音楽プロデューサーに出会い、才能を見いだされ、同ユニットを結成。シングル45枚、アルバム20枚発表。2008年、シングル「翼を広げて/愛は暗闇の中で」がオリコンチャートトップ10入りし、歴代1位(当時)の通算42作品がトップ10入り。9作連続のアルバム連続ミリオンは歴代1位。

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