自由民主党 柏市議会議員・円谷のりひと 公式ブログ

千葉県柏市議会議員 円谷のりひとの議会・活動報告、政策提言など。記事には政治活動以外の内容(雑記)も含まれます。

組体操の不実施方針に対する考え方

2016年08月05日 12時03分47秒 | 子育て・教育政策
――(公立小中学校での)組み体操の不実施方針についてお伺いする。主に危険性を理由に、体育祭等での組み体操は行わないと校長会で決定して、それを教育委員会が追認をする形で今回決定したと伺っているが、現場でそういった判断がされたということは尊重すべきなのかな思う。しかし、一方で児童生徒の体力の低下が問題視されている中で安易に中止にしてよいのかという意見ある。まず、長年続けられてきたこの組み体操、どのような効果を狙ってやってきたものなのか。また、それにかわり、同じような効果を期待できる競技としてどのようなものが考えられるのか。

教育長「社会的に大きな関心を集めており、教育行政方針においても追加報告をさせていただいた。平成27年11月ころより情報の収集や検討を重ね、最終的な判断に至った。御質問にありました組み体操の効果、長年実施されてきたんだけれどもというお話については、ピラミッドや塔、あるいはそれぞれの演技種目は、児童生徒が繰り返し練習しながら互いを信頼して完成していくという、そういった特性を持つことから、児童生徒の一体感、達成感を実感することをもって教育的効果というふうに捉えてきた。今後それにかわる種目が考案されるのかどうかは、各学校工夫して取り組んでいきたいと申しているが、比較的組み体操と類似の種目で考えると、創作ダンスのようなものを取り入れたり、表現活動、あるいはマスゲーム、集団演技といったようなものが考えられる」

――もう一点、授業での武道の履修が必修化された際には、同じように危険性が議論された。そんな中、さまざまな対策を練って実施を決定した経緯がある。国の決定であるということで今回と事情は異なるが、整合性というか、実施する、しないのところに考え方に違いがあるのかどうか。

教育長「武道と今回の組み体操の安全に対する対応の違いは、武道は学習指導要領に定められた男女必修の領域で、学習指導要領に定められたということは、実施することが法的に義務づけられているということだ。したがいまして、ガイドラインの作成や講習会等に取り組み、安全に配慮しながら実施できるように指導、助言をしている。これに対して組み体操は、各学校の裁量で実施されている特別活動の中の体育的行事、例えばマラソン大会や運動会、縄跳び大会など、その体育的行事のさらにその中の一種目、組み体操をやるとか障害物競走をやるとか、あるいは借り物競走をやるとかという、その中の一種目なので、本来各学校がそれぞれ工夫して決めればよい性質のものだ。したがって、今回市内小中学校同一歩調で組み体操は実施しないとした現場の校長先生方の判断を支持することとした。また、この春にも運動会を実施する小学校が市内で小学校の約半数を占めているので、年度内できるだけ早い時期に教育委員会としての判断を示すようにした。
 議員の御質問の中にあった運動能力の低下の問題というのも確かにある。運動会、体育祭の種目やその練習でこの問題をカバーするというよりは、第一義的には保健体育の授業や学校全体の教育活動の中でそのことはしっかり取り組むべきものと考える」

平成28年3月8日 同年第1回定例会一般質問より

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