自由民主党 柏市議会議員・円谷のりひと 公式ブログ

千葉県柏市議会議員 円谷のりひとの議会・活動報告、政策提言など。記事には政治活動以外の内容(雑記)も含まれます。

中学校の武道必修化について=議会報告(4)

2012年04月01日 13時06分58秒 | 子育て・教育政策
3月議会の質疑並びに一般質問において中学校での武道必修化について質問いたしました。柔道での事故を問題視する声も聞かれますが、最初にはっきり申し上げておきたいのは、私はこの施策に大賛成です。しかしながら、安全対策は万全にするべきだという意見は間違いなく、また「柔道に限らず100%安全なスポーツはない」ことを現場に再認識してほしいとの思いで質問をいたしました。

質問の要旨
私も中学時代、体育で柔道を習いまして、大人になった今振り返っても大変有意義であったと思っている。必修化前も柔道を取り入れている学校は多々あるわけだが、今こそ現場の皆さま方に「100%安全な競技はない」ということを再認識していただくいい機会なのではないか、と思っている。この武道必修化を受けて、市で教員、学校側へどのような指導を行っているのか、また事故防止、安全対策としての取り組みにどんなものがあるのか。

答弁の要旨(答弁者=学校教育部長)
柔道の実施に当たり、安全対策を強化するため、「スポーツ事故の現状とその防止」をテーマにした研修を開催している。また、医学的見地から事故原因と防止策について各中学校の管理職、体育科教員に周知する。
新年度には柏市柔道連盟による柔道実技講習会の実施、柔道指導上の留意点を示したガイドラインの作成を予定している。なお、柔道を取り入れる9校に関しては、有段者を指導者とする体制の整備に努めていきたい。いずれにしても、教育委員会として生徒の安全面、事故の防止を第一に考え、実態に応じた事業実施に努めたい。

第2問
――研修会等の取り組みも大事だが、私の経験からも最も大切なのは教員はもちろん、生徒の側も危険だと意識を持つことだと思う。例えば水泳ではだったら溺れたら一大事だということを教員も生徒も分かっている。そういう意識の共有について、教育長はどうお考えか。
(教育長)危険の意識を共有するように、研修を積んだり実技もやった上でどこまで学習指導要領に沿って安全にできるか検討しながらやっていきたい。
――私が中学の体育で柔道をやってみて、運動の苦手な子とは組手などをやった時もどれくらいの力で投げればいいのかとか、全然一本じゃなくても一本にしてしまって試合を切るとか、生徒の判断でやっていた。そういう思いやりとか、状況判断というのを育てるには、武道が適していると思う。事故が起こるとどうしても「けしからん」ということになってしまう。武道を通して生徒にいろいろなものを学んでもらうために、安全対策にしっかり取り組んでいただきたい。

今回の必修化を受けて「投げ技禁止、組手は座った状態で」などという自治体もあるようですが、そんなことをしていたら日本の子供はどんどん弱体化し、世界に後れを取っていくことでしょう。教育の観点でいえば、「過保護」と「安全の確保」を混同しないように対策をしっかり行うことがこの件の課題と認識しております。いずれにしても、現場への意識徹底を今後も要望して参ります。

<了>


関連リンク
中学校武道・ダンスの必修化(文部科学省)
中学校の武道必修化 (YAHOO!トピックス)

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