若棟梁日記

高知県は四万十川の近くで大工をしています。体に優しい家を建てる為に日々勉強しています。

穴掘り

2009-03-31 19:30:23 | Weblog
刻み中。穴をたくさんあけていきます。かけやで叩き込んで入るように墨の線を生かしたりいっぱいに取ったり。微妙な加減も大事です。
よく「かたすぎず・やおすぎず」と言われますが自分が親方から教えられたことは「かたくするかたくする」でした。かけや2・3発ではいるようでは駄目だと。今のプレカットなんかは精度が良すぎてかけや無でいいなんて聞きますが、材木の収縮も考えてきつくしておく方が長年たった時の為です。まあ加減もありますのではいらない・木を痛めつけるでは駄目です。おかげで棟上のときはかけやの音が響き、手がしびれます。

墨付け

2009-03-30 21:23:30 | Weblog
墨付け中です。いの一・ろの二・・・・。やはり大工はいろはにほへとです。
間違うとおおごとなので神経使ってやっています。
自分の書く七と十を間違うと苦情が前回あったので気をつけています。自分では違いがわかるのですが。

職人として

2009-03-29 17:26:39 | Weblog
自分は設計・監理・営業もやっていますけどやっぱり職人。
最近の住宅は自然素材の家や無垢材とうたっている会社も多いけど、外材や工業製品を使っている住宅がほとんど。自分はパイン材を無垢材のフロ-リングだと言っているのを聞くとなぜかふざけるなという気になる。ましてや構造材に日本の桧よりホワイトウッドの方が強いなんていってる会社もある。
会社の利益追求で少しでも安く悪い材料へ。地元の材木が強くて環境にも良いとは皆さんわかっていることですが。
あと最近他の方がやっている棟上後を実際見たりしたのですが、やっぱり自分達は違うんだと思いました。継ぎ手や仕口など。自分は受け継いだ構法が1番だと思っているので伝統的なやり方でやっているので。合理化や儲ける事を考える暇があるのなら体動かして他には真似が出来ないことをする。自分達は体動かして何ぼなものなので。実際自分達の建てる材料・構法で他の業者がこの値段で出来るものかという自負があります。
すいません。愚痴っぽくなっていますがもう一つ。家を他の工務店で建てられた方から良く聞くのですが棚をつけてくれと言ったら追加で何万もの請求がくると。自分は棚作るのに何日もかかるわけがない。追加の値段考える時間があるのならその分動き残業する。地元の大工は仕事がないと言うけれどそういうことも原因の一つだと。僕は自分を選んでいただけたのならお客様に喜んでいただけるよう仕事をする。自分達が動いて喜んでいただけるなら自分の日当が下がってでも、又余分に働いてでも頑張る。それが自分にとって職人魂かなと。まあ自分お金のこと苦手なので考えたくないものでこういうやり方でやっています。
来週は料理屋の改築工事がスタ-ト。大工工事は4・5日で終わらせないといけないので必殺の突貫工事です。


カウンタ-

2009-03-26 22:30:55 | Weblog
料理店のカウンタ-。杉の厚さも厚い板です。和風のお店なのでせっかくなのでカウンタ-は無垢材に。最近は料理店でも集製材のカウンタ-がほとんどだそうで。
この前こんなこといっている人がいました。「寿司屋に入っていいねた揃えていても、カウンタ-が集製材だとがっかりするね」と。飲食店は雰囲気も大切ですからね。来週は突貫工事ですが頑張ります。

テレビ

2009-03-23 20:48:15 | Weblog
普段ニュ-スしか見ない自分ですが昨日は何時間も見ていました。
ビフォ-アフタ-とトンネル掘っていたドラマ。やっぱり仕事関係です。
そういえば先週のもくもくランドの時に、市内の屋台で食べていると若い方が5人ぐらい。音楽関係の仕事らしくて話の流れで「そこの若い方僕知っていますよね」といわれたのでもちろん僕は「すいません、最近の音楽聴かないもので」。
「エグザエルです」と言っていました。娘が「ロックンロ-ルの人でしょ」と5歳の娘がいうと「そうそう」と嬉しそうに言っていました。
本人だったかどうかはわかりませんが。

引越し

2009-03-21 20:14:37 | Weblog
今日は具同の家の引越しを手伝いに行っていました。今日から住まれるようなので木の家のよさを味わいながら快適に過ごしていただければ幸いです。
今日奥様から言われた言って頂いた言葉で「大工さんで引越しの手伝いしてくれる人はいないでしょう」と喜んでいただけたのですごく嬉しかったです。
自分としては建てたから終わりではなく、これからもメンテナンスのことなど何十年・何百年(自分も生きていませんが)と残していっていただきたいのでずっとお付合いできたらと思いますので、大工として手伝えることは一緒に出来たらと思います。
施主様にとってはこれからですが自分にとってはとりあえず一区切りでしょうか。
ブログからですがこれからも長い付き合いになりますがよろしくお願いします。
アフタ-の時はもちろんですが自分が初心に帰りたい時はよらせていただきます。