ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

174話 Mr.プリンス    (レインベースの戦い-7)

2015年12月24日 | アラバスタ編





”麦わら”達とビビ王女の絶望を笑うクロコダイルの電伝虫が鳴った。
「えー、こちらクソレストラン」と電伝虫が喋ったとき、クロコダイルは、その声に聞き覚えがあった。リトルガーデンで、Mr.3の任務報告だと思って聞いた時の声だ。





クロコダイルは知らなかった。麦わらの一味にはまだあと2人のクルーがいることを。
だが、頼みの綱のMr.プリンスは、電話中にカジノの外で、バロック・ワークスの手下に捕らえられてしまったようであった。クロコダイルはまた笑って、部屋を出て行った。『ユートピア作戦』の仕上げにアルバーナへ向かうのだ。

檻の外の頼みの綱が一瞬にして消えたことに、檻の中の麦わらの一味は激しく落胆し、ルフィの怒りとジレンマは最高潮に達した。だが、どう暴れても檻は頑として開かない。




ワニとクロコダイルに痛めつけられて気絶していたビビは、再び気力で立ち上がり、「みんな!!もう少しだけ我慢してて!!!私は絶対にみんなを見捨てたりはしない!!!」とけなげに必死に一人でもがいた。ビビにがんばってもらうしか、方法がない。それは仕方のない事だったが、満身創痍で頑張り続けるビビの姿が痛々しかった。


ナミは、ビビの姿に、かつて自分の姿を重ねた。無謀とも思える巨大すぎる海賊と戦わねば、大切なものが守れない。悔しくて虚しくて悲しい気持ちに押しつぶされそうになるのを、必死で気持ちを奮い立たせて行動していた時の自分・・・。今は、その痛さを知りつつも、じっと救出を待つ身の辛さを味わっていた。
待つ身も十分に辛い。ゾロは始終無言であったが、こんな檻すら処理できない己の剣の腕の未熟さかが悔しかった。


カジノの外に出たクロコダイルの見たものは、捕らわれのMr.プリンス・・・ではなく、部下達が全滅した光景であった。自分をコケにしたMr.プリンスが町の方へ逃げていくのを見たクロコダイルは、思わずプリンスを追いかけた。国取りという壮大な計画の実行中であるが、プライドを傷つけられたことを放っておくことは出来ない性格のようだ。
だが、クロコダイルは街中でMr.プリンスを見失ってしまった。まさか、足元をビクビクしながら歩く小さなトナカイが、Mr.プリンスだとは知る由がなかった。チョッパーの囮作戦は、成功だ。


クロコダイルが去った「カジノ・レインベース」の店内で、焦るビビに、カジノの客が声をかけた。
「場所を教えてくれるかい、プリンセス。」
そこに居たのは、Mrプリンスことサンジだった。









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