591話 エール・サンジ

【頂上戦争新聞配布後】
サンジは、グランドライン航路にある「モモイロ島」のカマバッカ王国に飛ばされていた。
バーソロミュー・くまは、本人の希望する地へ飛ばすと言うが、サンジの場合は間逆の地獄へと飛ばされていた。


遅れて、カマバッカ王国に、インペルダウン大監獄を経て、頂上戦争から女王イワンコフが戻っていた。イワンコフは王女であると同時に、革命軍幹部でもある。
素性の確認できないサンジに、ルフィに関する一切の情報を教える事はなかった。
サンジがどう足掻こうとも、海軍大将と渡り合えるほどの強さを誇るイワンコフに手も足も出ず、しかも、このオカマしかない国から逃走する事も出来ず、焦ってもがいた。





【16点鐘新聞配布後】595話
ある日、絶対秘密主義であったイワンコフが、「麦わらボーイの安否を教えてあげチャブルわ、ぐるぐるボーイ」と、ルフィの「１６点鐘」の新聞記事を持ってやってきた。ルフィの安否は既に世間に知れ渡ることなり、サンジに隠しておく必要がなくなったのだ。
イワンコフには、ルフィの「16点鐘」の行動の意味がわからなかったが、サンジはそのメッセージを受け取った。





落ち着いたサンジは、改めてこの国のオカマシェフ達の作る料理の味が素晴らしく、かつ、力がみなぎってくるような感覚を覚えて驚いた。
イワンコフは、食事は環境！体格や人格などの人体の全てを作り上げるもの！「攻め料理」は体を根底からコントロールする重要な要素であると言った。

レストランでの料理経験しかなかったサンジは、その食事で人間の基盤を作るという発想に感動し、攻めの料理の伝授を乞うと、「この『99りのバイタルレシピ』は、カマバッカ王国に伝わる【新人類（ニューカマー）拳法・奥義・花嫁修業】の１つ！！知りたきゃ心を乙女にニューカマー拳法を学ぶのね！！」と言われたので、サンジは全力で断った！！！
「おれはレディーを愛する為に生まれてきた男だっ！！！」と。


そこでイワンコフは、この国にいる99人のニューカマー拳法師範に1つずつレシピを渡すので、全てのレシピを奪ってみなさい。と条件を出した。これは、昼夜問わず国中のニューカマー達がサンジにスィーツドレスを着せようとすることから逃げ切り、かつレシピを奪う過酷なものだった。

サンジ　VS 新人類拳法総本山！！
この戦いに買って男を維持できたなら、全ての望みを叶えると約束した。

サンジはタバコを吸いこんだ。
思い出すのは、ルフィに出会った時のこと、ゼフからルフィの”腹に括った１本の槍”をよく見ておくよう言われた。



おいルフィ、負けんなよ。次、無事会えたら、お前が海賊王になる為に、おれは料理人として世界知のサポートをしてやる！！！この地獄を生き抜いて！！！と決意した。