ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

41話  海へ  (ウソップ登場-19)

2015年08月11日 | 東の海編




ルフィ、ゾロ、ナミの3人を、カヤが訪ねてきた。
カヤの顔色はすっかり良くなっていた。
カヤは「私の病気は両親を失った精神的な気落ちが原因だったので・・・、ウソップさんにもずいぶん励まされたし、甘えてばかりもいられません。それよりみなさん、船、必要なんですよね!」

カヤの案内で岬に着いた3人が目にしたのは、立派なキャラヴェル船だった。
船の前で待っていた執事メリーが説明した。
「少々古い型ですが、これは私がデザインしました船で、カーヴェル造り、三角帆使用の船尾中央舵方式キャラヴェル、"ゴーイング・メリー号"でございます。航海に必要なそうなものは全て積んでおります。」
三人は、その立派な海賊戦に、歓喜した。











その時、坂道を凄い勢いで転がり落ちてくる塊があった。
それは、海に出ることを決意したウソップだった。

「・・・やっぱり海へ出るんですね、ウソップさん・・・」
「ああ、決心が揺れねェうちにとっとと行くことにする、止めるなよ」と男の決意をみせるウソップにカヤは「止めません。そんな気がしてたから」と答えた。
なんか、それも寂しい気がしたウソップであった。

ウソップはカヤに「今度この村に来る時はよ、ウソよりずっとウソみてぇな冒険譚を聞かせてやるよ!!」と言って笑うと、カヤもにっこりと「うん、楽しみにしてます。」と答えた。



カヤは、ウソップを止められない事がわかっていた。
彼がこの島を出ていくための船を自ら用意するのだから、別れの覚悟はできていた。


ウソップはルフィ達に「お前らも元気でな、またどっかで会おう!」と言ったが、ルフィは「なんで?」と聞き返した。

「あ?なんでってお前・・・」と言いかけた時、ゾロが「何言ってんだよ、早く乗れよ」とメリー号の中を指さした。



きょとんとするウソップにルフィが言った。
「おれ達もう仲間だろ」







ウソップは自分が仲間だと認められていた事を今、知ったのだ。
「キャ・・・・・!!キャプテンはおれだろうな!!!」
「ばかいえ!!おれが船長だ!!!」そんなやりとりを、カヤとメリーは笑いながら見守っていた。





旅立った船が小さくなるまで見送ったカヤは、メリーに伝えた。
「メリー、ウソをつくのって辛いわ・・・」
メリーは「本当はウソップ君を、引き留めたかったことですか?」と言った後、ウソップの子供の頃の話をカヤに話した。

海賊であるウソップの父親がこの村を飛び出して間もなく、ウソップはこの村で母親を亡くしていた。
母親が亡くなる前日の日・・・病によって衰弱した母を励ますために、彼の口から出た言葉は・・・・
『海賊が来たぞーーーっ!!!父ちゃんの海賊船が来た!!!父ちゃんがむれたちのこと迎えに来たよ!!
母ちゃんが元気になったら、航海に連れてってくれるって!!だから・・』
だった。



「ばかな事言うもんじゃないよ、ウソップ。父さんは帰ってこないよ。
でもね母さんは父さんを誇りに思ってるよ、あんたもきっと父さんのような勇敢な男になるんだよ」


小さかったウソップは、母親の、その今にも死んでしまうような、遺言のような言葉を遮った。
「伝説の薬があるんだ!!どんな病気でも治しちゃう伝説の薬があるんだ!!」
「ばかだね・・夢の見すぎだよ・・・母さんに万が一のことがあったら・・・」
「バカでいい!!!死んだ時の話なんて聞きたくないよ!!!夢なら見るよ・・・!!だっておれは海賊の息子だから・・・!!!」





寂しさからか、ウソップは母の死後も「海賊が来たぞー」と叫び続けた。
父親の乗る海賊船がいつか自分を迎えに来るんじゃないか・・・、あの嘘にはウソップの"願い"も込められているのだと、村の人は知っていた。
この村で両親を失ったウソップは、同じ境遇のカヤを放っておけなかった。

そこまで話すと、メリー執事はカヤに向かって「あなたはこれからもっと、強くなる必要がありますね。今日までの彼の行為に応えるためには・・・」と言った。

カヤはぐいっと涙をぬぐって明るい笑顔で「うん」と答えると、メリーに決意を伝えた。
「メリー、私ね、医者になる。」



ウソップの冒険に負けないよう、ウソップが帰ってきた時に胸を張れる自分になるよう、カヤは頑張る決意をした。


別の場所からウソップの旅立ちを見送っていたのは、ウソップ海賊団の3人だった。
「行っちゃったなキャプテン」「あの人達と一緒だからちょっと安心したよ」「村の人達に話したらさみしがるだろうな・・・」
そこで3人はあるコトを決意する。



そして、この日から毎朝の「海賊が来たぞーーっ!!」はウソップ海賊団の3人に引き継がれた。









海に出たゴーイング・メリー号では、4人が新しい仲間と船に乾杯の宴だった。




それぞれの道へ、それぞれの夢に突き進んでいく。



麦わら海賊団のシンボルでもあるゴーイング・メリー号の登場ですが、
まさかの脇キャラ「メリー執事」が、こんなに大きく関わっていたなんて!!!
驚きです。
メリー号は、メリー執事からきていたのですね。

ウソップ編は、ウソップ自身が自分がいかに人々に影響を与えていたか、いかに愛されていたかを
いまいちわかっていないところが好きです。
そして、幼いウソップを残して”海賊”となり、シャンクスの仲間となった父親との再会に楽しみを
つなぐのかな、と思いました。
ウソップ海賊団の成長や、カヤとの恋愛も気になるところです。
”旅”が終わると、彼は嘘のような冒険談をカヤに持ち帰るのかな・・なんて思ったりします。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿