ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

40話 ウソップ海賊団  (ウソップ登場-18)

2015年08月10日 | 東の海編



ルフィは、"百計のクロ"を潰した。



キャプテン・クロの部下達は驚愕してルフィに問うた。 「てめぇは一体・・何なんだ!!!?」
「モンキー・D・ルフィ!!!名前を捨てて海から逃げる様な海賊に、おれが負けるか!!
海賊が名を捨てる時は、死ぬ時たけで充分だ!!おれの名前を一生憶えてろ、おれは、海賊王になる男だ!!!」




下っ端海賊達は、その壮大すぎる夢を笑った。
ルフィは、クロの体を部下達に投げ渡すと「二度と来るなーーーっ!!!」と怒って・・・そのまま立ったまま意識を失って倒れた。
そのルフィの体を受け止めたのは、ナミだった。 「おつかれ様っ」



ルフィを地面に寝かせて、ナミは改めて聞いた。
「さっきは何怒ってたの?」
「おれはあいつら嫌いだ、あいつら、間違ってる。」

ナミはルフィのこの言葉の意味を考えて、それから言った。
「何言ってんの、海賊なんだから、当たり前じゃない。」




林の中では、ウソップがウソップ海賊団とカヤに話をしていた。
「今・・・ここで起こったことを全部、秘密にできるか?」



秘密になどせず、村の人達にきかせれば、ウソップの誤解は解けて村の英雄になれるのに・・・と3人とカヤはその真意を掴みかねていたが、ウソップは話を続けた。
「誤解も何も、おれはいつもの通りホラ吹き小僧と言われるだけさ、みんなに恐怖を与えることはねェ。
村のみんなはその方が安心して毎日を暮らしていける。何も起きなかった・・・みんなウソだったんだ・・・。」

ウソップ海賊団の3人は、キャプテンの言葉に従う事を誓った。

「カヤ、お前はつらいか・・・?」と聞くウソップはりりしかった。
カヤは「・・・いいえ」とウソップの意を汲むと、3人のウソップ海賊団達も誓った。







ウソップは戦場だった坂道に戻ると、ルフィ達3人に礼を述べていた。
「ありがとう!!お前たちのおかげだよ。お前たちがいなかったら村は守り切れなかった。」

ゾロは嬉しそうに「何言ってやがんだ、お前が何もしなきゃ、おれ達は動かなかったぜ」とウソップの活躍を称えた。
ウソップは海賊3人に、「この戦いの中で決心した事がある」と言った。






翌日、村はいつも通りに平和な朝が訪れた。
ただ、今日に限って、ウソップのほら吹きがなく、村人達はソワソワした。
「おかしいわね、今日はウソップ君走って来ないわ」「今朝はどうしたのかしら、ウソップ君」「なんか調子狂うなぁ・・・やる気が出ないよ」村人達の皆が、ウソップの朝の恒例のホラ吹きを心待ちにしていたのだ。



屋敷に戻ったカヤは、執事メリーの傷の手当てをしながら、昨日起こった事を話していた。
メリーは驚き、そして笑った。「それだけの事態が起きていながら、何もなかったことにする!?なんとも・・・どこまでお人好しなのか、あの青年は」
それからカヤは、メリーに1つ、頼み事をした。





その日ウソップはいつもの仕事を放棄して、村はずれにウソップ海賊団の3人を呼び出していた。
「唐突だが、おれは一人で海へ出ようと思う!!本物の海賊になるんだ!!
あいつら見ていたらよ、やっと決心がついた!!おれはこの村を出る。理由は1つ!!海賊旗がおれを呼んでいるからだ!!!」




ウソップ海賊団の3人は慌てふためいた。
「いやだよっ」「そんなのいやだよ!!」「行くなキャプテン」
そんな3人の声が聞こえないかのように、ウソップは思い出話を続けた。
村の飼い犬を追いかけたこと、ドラゴン狩りはとかげだったこと、よく村の人達に怒られたこと・・・たくさんの思い出の全てはウソップ海賊団とともにあった。ウソップは、孤独ではなかった。


「お前らの野望は何だ!!!」とキャプテン・ウソップが聞くと、海賊団は1人ずつ元気よく答えた。
「酒場を経営する事です!」「大工の棟梁になる事です!」「小説家になることです!」
「それぞれの野望の火をたやすことなく、己の道をつき進むことを、ここに誓え!!!」
そこまで言うと、ウソップの目には涙がにじんでいた。



もうそれからは、ウソップも、ウソップ海賊団も涙が止まらなかった。
これで楽しかった4人の毎日が終わること、キャプテンに逢えなくなること・・・言葉にはならなかった。

それでも、ウソップは叫んだ。
「今日限りをもって、ウソップ海賊団を!!!!解散する!!!!」









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