ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

41巻-393話 オルビア (ロビンの過去-3)

2016年08月03日 | エニエス・ロビー編




サウロとすっかり仲良くなり、孤独だった日々をサウロと過ごすようになった8歳のロビンは、サウロの怪我が治って海に出ると知ると、寂しそうな顔を見せた。

そんなロビンの寂しそうな顔に、もう少しここに居ようとしたサウロは、驚くべき事実をしる。
サウロがロビンの話を聞いている時、ロビンは自分の母親は考古学の研究の為に海に出ていて、いつか帰ってきた時に、次こそ一緒に海に連れて行って貰えるよう、自分も考古学者になったこと。
お母さんは、世界にポッカリ空いた空白の100年を調べに行っているが、それは秘密であること。

そこまで聞いて、サウロは驚き、慌てた。
「空白の100年」「ポーネグリフ」の事など、この世界で口にしたなら即刻殺されてもおかしくない恐ろしい事なのだ。
たまたま聞いたのが自分だったからよかったが、これがもし、別の人間なら・・・・、
サウロは、ロビンに母親の名前を聞いた。

ロビンの口から出た名前は、「オルビア」であった。
あまりの衝撃に、サウロはその場にバッタリと倒れ込んだ。







サウロは知らなかった。
自分が「オハラ」に流れ着いていた事、
仲良くなった少女が、「オルビア」の娘であった事に、今、気付いたのだ。

サウロは大慌てで、自分の知る重大な事実をロビンに告げた。
「大変だロビン!!!このオハラに今、海軍の軍曹が向かって来とるハズだで・・!!
この島の学者達を消し去る為だ!!!お前、政府の奴に自分が”学者”だなんて絶対言うでねェど!!
ホントだで!!!ワシはお前にウソはつかんでよ!!!
もしかしたら、お前の母ちゃんも帰って来とるかもしれん!!」


ロビンは走り出した。町の異変を確認すること、学者達の無事を確認すること、そして・・・お母さんを探すこと!!!




その頃、オルビアは『全知の樹』に着いていた。
海軍に捕まっていた彼女はなんとか逃げ出して、自力でオハラに戻り、オハラの危機を学者達に伝えていた。




6年前にオハラを出た「ポーネグリフ探索チーム」総勢33名は、オルビア以外全滅したこと。
殺された仲間の遺品から、オハラを割り出し、軍艦がオハラに向かって来ていることこと。
すぐにでも、逃げて欲しいこと・・。

探索チームの失敗を謝るオルビアに、クローバー博士はねぎらいの言葉をかけた。
「海に出た者も、ここに居る者も全員で一つのチームじゃ。
もとより・・有能な学者が世界中から集まり、歴史の探求を続ける『オハラ』を政府はずっと脅威と見ておった・・。
そうじゃな・・・・今回ばかりは、政府も我々を殺すつもりでいるのでは。
じゃがオルビア。わしは・・・この『人類の財産』を置いて出て行けん。わかっておろう。」



他の学者達もオルビアに笑いかけた。
「おれ達も同じだ、オルビア。我々がここから逃げたら、ここにある大切な歴史を守れねェ。やるだけやってみるさ、今回も。」

クローバーは話を変えた。
「それよりも・・・気になっておる事があるじゃろう」

6年前のあの日、決意したはず。
オハラの土地の学者として、先人達の意志を継ぐために僅か2歳のわが子を一人島に置いて、海に出たのだ。
泣き叫ぶロビンを置いて・・・。
ごめんねロビン、全ての謎を解いて、必ず戻ってくるから、と誓ったけれど、それは敵わなかった。




両親のいない2歳の子が一人で生きていくには、いくら弟の家に預けたとて苦労したに違いない・・・。
母親のいない寂しさを、ロビンは本を読むことで埋めていた。




オルビアは暫くの沈黙の後、重い口を開いた。
「でも、会うわけにはいきません。元気ならそれで。この道に一度踏み込んだからには、断ち切らなきゃ。彼女を”犯罪者の娘”にするわけにはいかないから」と、自分に言い聞かせるように言った




そんな感傷を打ち破るように、「世界政府」の船がオハラに到着したという一方が入る。
オルビアは「全員!!いいわね!!私とみんなは仲間でもなければ知り合いでもないっ!!何が起きても!!!」
と言い残して、武器を手に『全知の樹』から駆け出して行った。

ロビンも、オルビアも気づく事はなかった。
母娘がすれ違っていたことに・・・!!!












最新の画像もっと見る

コメントを投稿