ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

556話 正義は勝つ  (マリンフォード-8)

2017年01月16日 | 頂上戦争編




白ひげは、モビーディック号に乗ったまま、リトルオーズがエースの目の前で倒れるのを見ていた。
オーズに気を取られる白ひげに、巨人族のロンズ中将が襲い掛かったが、白ひげは巨人族の頭を片手でひねり潰した。



白ひげが号令をかけた。
「オーズを踏み越えて進めェ!!!!」その声を合図に、海賊どもが一気に陸上へと向かって駆け上がって行った。

だがオーズを瞬殺した七武海のド・フラミンゴがその前に立ちはだかり「フッフッフッ!!!何がおかしいかって!?この!!時代の真ん中にいる感じさ!!!今、この場所こそ”中立”だ!!13番隊隊長水牛アトモス!!」と言うと、指をクイッと動かした。

ド・フラミンゴは他者を自在に操る能力を持つらしく、途端に海賊アトモスは「辞めろドフラミンゴ!!」と叫びながら仲間の海賊を攻撃しだした。




巨人族がひねり潰され、巨人族よりはるかに巨大なオーズが瞬殺されていく光景に、コビーとヘルメッポは怖気づいた。
あんなに強い人達が次々に血を流して倒れていく・・・ムリだ!!恐くて僕には何にもできない!!とガタガタ震える体を戦場とは逆の方向へと走らせた。
だが、裏路地で自分達と同じように逃走しようとした兵が、大将赤犬こと、サカズキ大将に見つかり、そのマグマの犠牲になっていた。 「本当に家族を想っちょるんなら、”生き恥”をさらすな!!!」






海軍たるもの、その命が紙くず同然に砕け散ろうとも、正義の為に”犠牲”にならねばならない。それが家族の為・・・!!!



ドフラミンゴは戦場のど真ん中で、大笑いしていた。
「海賊が悪!!?海軍が正義!!?そんなものはいくらでも塗り替えられて来た!!!”平和”を知らねぇ子供共と、”戦争”を知らねェ子供共の価値観は違う!!!頂点に立つ者が善悪を塗り替える!!!今、この場所こそ中立だ!!!正義は勝つって!?そりゃあそうだろ、勝者だけが正義だ!!!!」






白ヒゲ海賊船の中より、”氷の魔女”ホワイティベイが砕氷船で凍った湾を突破した時、海軍がある作戦を全艦に通告した。


白ひげは、それを待っていたのだ。
”智将・仏のセンゴク”と呼ばれる男の頭脳戦が動き出すのを、じっと待っていたのだ。この戦争をコントロールするのはセンゴクなのだ。





白ひげが目を逸らさずに見るセンゴクは、処刑台のエースの傍らに立っていた。
その処刑台に無断で上がってきたのは、ガープだった。
「何をしにきたガープ、作戦に異論でも?」と聞くセンゴクに、ガープは神妙な様子で答えた。
「・・・いや相手は海賊、同情の余地はない・・・。黙れ!よかろう、ここにおるくらい。悪党に同情はねェが・・・家族は違う!!!わしゃあどうすりゃええんじゃい・・・・!!!!エース貴様!!!なぜわしの言う通りに生きなんだ!!!」
そう言ったガープの目には、堪えきれずに涙が溢れていた。







出産に立会い、オギャーと無く赤ん坊だった頃、ワルガキだった頃・・・ずっとこの子達の成長を見守ってきた。そして立派な海軍にして、自分の手元で命を守りつつ、成長を見守り続けるはずだった・・・それが・・・海賊として自分の目の前で処刑されるとは。親代わりの祖父として、海軍としてガープは苦悩し続けていたのだ。

ガープの涙に、エースは「ジジィ・・・!!!」と言うだけで、何もできないでいた。






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