ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

487話 あの唄    (ブルックの記憶---2)

2016年11月07日 | スリラーバーク編



生前のブルックは、西の海で”キャラコのヨーキ”で名を馳せた船長率いる、泣く子も笑う『ルンバー海賊団』の副船長兼音楽家兼剣士だった。この一味は皆陽気で、音楽好きなヤツラが集い、いつも賑やかに楽しげだった。



そんな船に、群れから離れて一人になった小さなクジラの子どもが着いてきた。



『ラブーン』と名づけられたクジラの子は、音楽好きのこの一味が大好きで、仲間として”西の海”を共に航海してきた。
時には、一味が恐ろしい海王類からラブーンを助け、時にはラブーンが海へ投げ出された一味を助け、いつも寄り添って海を泳いできた。
一味の音楽は、いつもラブーンに聞こえるように奏でられ、ラブーンはいつも「ぷおぷおぷおー」とあわせて歌うのだった。
一味の中でも、ブルックに一番懐いていた。
皆は頭の形が似ているからだろう、とブルックのアフロヘアを笑うのだった。





だが、海賊である一味は、グランドラインを目指していた。そこから世界一周するのだ。
まだ子どもであるラブーンを、危険な『グランドライン』に連れて行くことは出来ない、と皆の意見が一致したが、ラブーンにそれは伝わらない。一味は仕方なく、ラブーンを無視して諦めるように仕向けりしたが、ラブーンは決して『ルンバー海賊団』からは離れなかった。

グランドラインの入口、双子岬で一味は準備期間として3ヶ月滞在し、その間、毎日毎日ラブーンと唄を歌って過ごした。
ヨーキ船長は”あの歌”が好きで、いつもリクエストはそればかりだった。







3ヶ月後、双子岬のクロッカスさんにラブーンを頼んで、ルンバーか遺族団はグランドラインへと入った。

その時、ラブーンと約束した。
ほんの2~3年、私達はこの海をただまっすぐに進む!!すると不思議なことに私達の船はまたこの”レッドライン”の裏側に辿り着き、そして再びこの岬に帰って来る!!!
それを待っていて欲しいのです!!その頃、お前は大きく強くなってるはず、そしたらまたどこへでも一緒に冒険しよう!!!
おれ達は仲間だもんな!!!!









それから3年後、一味はレッドラインを見る事なく、魔のトライアングル地帯に捕まり、他海賊の攻撃に遭い、幽霊船として海を漂い続けていた。




そこに一人残されたのが【ヨミヨミの実】の能力で死後の世界から戻ってきたブルックだった。
船のいたる所に、仲間との楽しい思い出が詰まっていた。
大騒ぎの食堂は、今はガランと静まり返っている。
みんなで音楽を奏でた甲板は、仲間のガイコツが散乱していた。









ブロックには、ラブーンとは別の別れもあった。
ヨーキ船長との別れた。

船長を初めとした十数人が疫病にかかり、船長はボロボロになった船と疫病を引き受けて、『凪の海(カームベルト)』からグランドラインを脱出することとなった。
別れ際、ヨーキ船長はブルックの手をとって「無念だ・・・・・!!」と泣いた。
ブルックは、ヨーキ船長とも約束をした。
「私、その言葉忘れませんからね!!船は別れますけど、お互い・・生きて!!みんなでまた会いましょう!!!」
その船長を、ブルックは船長が大好きだった『ビンクスの酒』で見送った。













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