フォクシー海賊団の船長がせっせとレース妨害を続けている間、ルフィはフォクシー海賊団の部下達から食べ物の接待を、ゾロは酒の接待を、サンジは女の接待を、チョッパーは甘い物の接待を受けて、まんまと足止めをされていた。
銀キツネのフォクシーの持つ【ノロノロの能力】は、いまだに世界で解明されていない"ノロマ光子"。
どんな砲撃でも、この光線を浴びせれば、それはノロノロと鈍速で飛んでくる物に過ぎなくなる。
ただし、ノロノロ効果は約30秒で、30秒を過ぎた途端に元の速度を取り戻す。
第一レースの敗北で奪われたのは、船医トニー・トニー・チョッパーだった。
そのふわふわとした愛らしさと珍しさに、フォクシー海賊団の船員達はメロメロになった。
ゲームルールでは、敵船長に忠誠を誓わねばならないのだが、チョッパーはそれが出来なくて泣き出してしまった。
「み゛ん゛な゛ーー!!おで・・・いやだー!!!おれはルフィが誘ってくれたから海に出たんだぞ!!!
おれは・・・お前達とだから海に出たんだ!!!おれ、こんな奴らと一緒だなんて・・・」
その言葉を遮ったのはゾロだった。
「ガタガタぬかすなチョッパー!!!!見苦しいぞ!!!
お前が海に出たのはお前の責任!!どこでどうくたばろうとお前の責任!!誰にも非はねぇ。
男なら、フンドシ締めて勝負を黙って見届けろ!!!」
仲間を信じる・・・!!!
ゾロの言葉を受けとめたチョッパーは、ぐっと涙を拭うと「煮るなり焼くなり好きにしろい!!」と肝を座らせた。
ゾロはそんなチョッパーに「よし!!!」と言うと、自らも意を決した。
サンジも「ウチの大事な非常食、取り戻してつりが来るぜ」と立ちあがった。
第二回戦は「グロッキーリング」は、サッカーのようなフィールドで、ゴールにボールをぶち込めば勝ち。
ただし、ボールは両チームの人間がすること。
この試合の為にフォクシー海賊団が用意した選手は「四足ダッシュの奇人ハンバーグ」と「タックルマシーンノビクルス」、そしてボール役は「魚人と巨人のハーフ・ビッグバン」の3人。
ゾロは「不足はねぇな」と肩をならした。
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