カクは、ゾロが自分の部屋へ飛び込んで来たことを歓迎した。
ガレーラ本社では、ゾロの実力を見る前に飛ばされてしまったが、今のゾロは魔獣のような気に満ちて、戦い甲斐のありそうなことが伝わってくる。
カクは大口を叩くゾロを愉快そうに笑いながら「恐ろしい男じゃ、がワシの剣術も『CP9』随一の実力じゃ、甘く見るなよ」と言いながら腰に刺した2刀を手にしたので、ゾロが「二刀流か?」と聞くと、カクは「悪いが、四刀」と言って、その両脚の【嵐脚】で斬撃を放ってみせた。
ゾロは「問題ねェよ、全身武器だもんなァ」とニヤリと笑って受け止めた。
ゾロとカクの戦いは、互角なのか、なかなか決着はつきそうもない。
ゾロの【七十二煩悩鳳】とカクの【嵐脚・白雷(はくらい)】が激突し、カクの【剃ソル】のスピードにゾロが対応する。
カクは「ん~~。わはは、楽しいのぉ」と満足気に笑うが、ゾロは先を急がねばならず、戦いを楽しんでいるわけにはいかない。
カクは宙に飛び上がると【嵐脚・乱】で、ゾロの頭上で足を高速で振り回すと、空気が圧縮されて無数の斬撃がゾロに降り注いだ。その全てを三刀流で跳ね返してみせるゾロに、カクはとうとう「新しい力」を披露することにした。
新しい力、それは【悪魔の実の能力】である。
その頃、カクの真下の部屋では、そげキングが部屋が美しくガーデニングされた部屋でうたた寝をしているチャプラに戸惑っていた。眠るチャブラの横に、ご丁寧に鍵がこれ見よがしに置かれてある。
そげキングは、そーーーっと近付くいて鍵を盗んで帰ろうとしたが、そううまくしくはずもなく、チャブラの目覚めの一発で、そげキングは吹っ飛んで壁に激突して倒れた。
「はは、お前が来たか。半端な攻撃をして悪かったな、痛かったろ。だが大丈夫、見た目と違っていたぶる趣味はねェからよ」と言うと、
みるみる巨大なオオカミへと変身した。
チャブラは、【悪魔の実の能力者】で、【イヌイヌの実】モデル「狼(ウルフ)」なのだ。
喉笛一噛で終わりだ、と迫るチャブラに、そげキングは必死の思いでパチンコ棒を持つ手に力を込めた。
その時・・・・・!!!!
天井が爆音と共に破れて巨大なキリンが喋りながら落ちてきたのだ!!!
ついでにゾロが「ここは動物園かーーー!?」と言いつつ、一緒に落ちてきた。
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