2車両目は、『CP9』のルッチ、カク、カリファ、ブルーノが乗る車両であり、そこにワンゼとネロが叩き込まれた。
起き上がったネロは、再びフランキーと戦おうとしたが、ルッチの【指銃】に体中穴だらけにされて、海へと投げ捨てられた。「中途半端なお前に『CP9』は務まらん。六式揃ってこその“超人”だ坊や・・・」
ルッチは、冷たい目をサンジに向けた。
「・・・ニコ・ロビンなら諦めろ。お前達が首を突っ込むには問題がデカすぎる。
世の中には・・・死んだ方が人の為になるという、不幸な星の下に生まれる人間もいるもんだ。
例えば、”世界を焼き尽くす悪魔”がいたとして、それを呼び起こす力を持つ者が、僅か8歳の純粋な少女であった場合、その少女は、誰かの手で、人々の為に殺しておくべきだと思わないか?
それがニコ・ロビンという女の人生だと教えているんだ。
今となっては本物の犯罪者だが、始まりは、たったそれだけの事だった。
物心ついた時から、自分の存在そのものが”罪”!!!
自分が消える事でしか、人を幸せにできない、そういう不幸を背負っているんだ。
本来20年前に死んでおかねばならなかった女だが、手遅れになる前に、あの女が死ぬことになって本当よかった」
流暢にロビンが死ぬべきだと語るルッチに、サンジは耐えきれなくなって、蹴りを入れたが、ルッチはビクともしない。
サンジの怒りの蹴りに顔色一つ変えずに、ルッチは話を続ける。
「ただし政府はこの先何年もかけて、ニコ・ロビンの知識、経験、頭脳を全てを絞り出すだろう。これからあの女が、どれ程の苦痛の末死んでいくのか、よく噛みしめて・・・・」
サンジの怒りは、留まるところを知らなかった。今すぐにでもこの男を殺したい程に激怒したが、そこに入ってきたのがロビンだった。
ロビンは、そげキングの言う事をきかずに、自分から2両目に来た。
サンジは、てっきり自分達と一緒に帰る為に来たのかと思ったが、そうではなかった。
ロビンは、そげキングを能力で引きはがすと、『CP9』の側に自らついて態度で示したのだ。
「口で言ってもわからないでしょ?」
ロビンに投げ捨てられたそげキングは、「フランキー君!第3車両を切り離したまえ!逃げる!!」と言うや、【そげキーング・煙星(スモークスター)】で煙幕を張ると、煙に紛れてロビンをかっさらうと、第3車両へと飛び移った。
基礎も基礎、超基礎的な戦術に、まんまと『CP9』はひっかかったのだ。
あとは、車両が離れていくのを持つのみ!!!
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