ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

39巻-374話 争奪戦  (海列車バトルゲーム-15)

2016年07月14日 | ウォーターセブン編




ロビンを奪還したそげキングとサンジ、フランキーは第3車両を切り離して、『CP9』の乗る第2車両と離れるのを待ったが、政府諜報機関が簡単に逃がしてくれるはずもなかった。

ムチ遣いのカリファが、第3車両を繋ぎ留めると、怪力のブルーノが手を車両を手繰り寄せた。
サンジは、ブルーノの【鉄塊】で硬くなったボディに渾身の【粗砕(コンカッセ)】を蹴り込むと、ブルーノが一瞬目を眩ませたが、それは一瞬の事だった。
だが、『CP9』は鉄塊をも崩しかける蹴りの男を、”麦わら”主力の1人だと認めて警戒した。
しかし、サンジの方にも、鉄を蹴った衝撃の反動は大きい。


それでも戦おうとするサンジの目の前で、そげキングがロビンの【八輪咲き・クラッチ】で痛めつけられた。
これには、サンジとそげキングの戦意喪失は免れない。




ロビンは「何度言わせるの!?私の事は放っておいて!!!」と険しい顔で言う。
サンジがロビンに気を取られた隙に、カクがサンジに重い蹴りを入れて、サンジは吹っ飛んだ。


フランキーは見ていられなかった。
ウソップといい、ロビンといい・・・仲間を強く思う反動で意地を張って、チャンスを無駄にしている・・・。
どんなに希望したって、もう二度と元に戻れないチームもあると言うのに、あんな後悔はするもんじゃない、と思ったフランキーは、自分を犠牲にして、ロビン、そげキング、サンジの3人を逃がした。
「おめェら!!!おれの事は心配すんな!!!麦わら達と合流したら町へ引き返せ!!!」と叫んで、自分一人でエニエス・ロビーへ行くつもりなのだ。




しかし、ロビンはそれでは困るのだ。
ここで逃げても何の意味もない、今までの苦労が水の泡になる・・・!!!
ロビンは必死で自ら『CP9』の元へ戻ろうとするのを、サンジが止めた。
「待てよロビンちゃん!!!オレ達ァ全ての事情を知って助けに来たんだぞ!!!
政府の『バスターコール』って攻撃さえ何とかすりゃいいんだろ!?」



だがその問いに答えたのは、【ドアドアの実】の能力者であるブルーノだった。
彼は【空気開扉エアドア】で、空間そのものにドアを開けて空間を移動する。
元から、逃げられはしないのだ。




ロビンは”麦わらの一味”の誰も傷つかないうちにと、慌ててその場を去ろうとした。
『CP9』の方も”麦わらの一味”は協定により、殺してはいけない事は承知していた。

立ち去ろうとするロビンに、そげキングが話しかける。
「待て!!!大丈夫だ、ロビン、お前大丈夫だぞ。お前まだなんか隠してんな・・・・それはいい。
ただし海賊は、船長の許可なく一味を抜ける事は出来ない・・。
だからお前・・・・ルフィを信じろ」





それでも、ロビンは背を向けて立ち去って行った。
こんな自分をいまだに仲間と言ってくれる彼等に・・・死んでほしくなくて。


ロビンのかわりにブルーノが説明する。
「その昔発動された海軍の『バスターコール』によって、ある島が焼き尽くされ、跡形もなく滅びる事件が起きた。
その時のたった一人の生き残りが、まだ幼い日のニコ・ロビンだ。
つまり、『バスターコール』とは、あの女にとってのぬぐいきれない”悪夢”。
幼い頃植え付けられた恐怖の記憶そのものが、仲間達に向けられていては、我々に逆らう気力も失せる」





世界政府は・・・海軍は・・・『CP9』はロビンの恐怖の記憶を知って、それを利用していたのだ。

事実を知ったサンジは「どこまで腐ってんだ、てめエらはァ!!!!」と激怒したが、ブルーノは「全ては正義の為。あの女には深く同情している」と言って、空間を移動して姿を消した。




サンジがどんなに憤ろうとも、相手がいない。
助け出す人がそれを望んでいない。
自分達の命を救いたいと願ってやまない・・・。
サンジは悔しさに、無力さに、床にうっぷした。



「海列車パッシング・トム」は、何事もなかったかのように、罪人ニコ・ロビンとフランキーを乗せて、『エニエス・ロビー』へと滑り込むように入って行く。そこだけぽっかりと空は晴れていた。
『エニエス・ロビー』は別名「昼島」といい、夜のない島であった。












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