ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

540話 LV6 無限地獄  (インペルダウン編-18)

2016年12月30日 | 頂上戦争編






午前9:00、
大監獄『インペルダウン』から『海軍本部』へ"火拳のエース"の身柄引き渡し予定時間である。



世界一の大監獄である『インペルダウン』の職員達にとっても、世界の治安を担う『海軍』の者達にとっても、この身柄引き渡しは全精力を賭けるに値する歴史的にも重要な意味を持つ任務であった。
これで世界が大きく変わる。何がなんでも失敗するわけにはいかない。
「インペルダウン」の外では、軍艦5隻、海軍中将5名の責任の下、大勢の海軍が対「白ひげ海賊団」を視野に入れた厳重な護送体制でその時を待っていた。


エースは自分の身よりも、ルフィがここに来ることを一番に心配していた。



だが予定時刻は容赦なく迫り、エースはマゼランの手で「インペルダウン」レベル1まで連行された。
エースは今更我が身の命乞いなどするつもりもなかったが、自分を助ける為に「インペルダウン」レベル6まで到達したルフィが心残りで暴れた。
できれば嘘であったほしかった・・・!!!なぜ来た!!!ルフィ!!!



兄を助けに来た弟に、何もしてやれなかった。弟をみすみす地獄に誘いこんだようなもの・・・。弟の一人も守ってやれない自分の無力さが悔しかったが、抵抗することも出来ず、エースはルフィを置いて「インペルダウン」を離れた。






イワンコフとイナズマの援護を受けて、全速力でレベル6へと到達したルフィは、空になった牢獄を前に間に合わなかったことを悟った。



"海峡のジンベエ"は、侵入者を見て我が目を疑った。
(この鉄壁のインペルダウンに侵入し、レベル6まで本当に来た!!信じられん!!命の1つや2つ賭けところで辿り着けるレベルのものじゃない・・・5つの地獄を乗り越えたのか・・・!!!)

「お前さん"麦わらのルフィ"だな!!?今しがただ!!すぐ追え!!!急げば間に合う!!!行け!!!」


だが、「インペルダウン」側も手をこまねいているわけではない。
リフトと階段の両方を閉鎖して閉じ込め、レベル6に睡眠ガスを充満させて終わらせる気だった。いくらルフィにやる気があっても、睡眠ガス相手に戦えるわけではない。

動いたのはイナズマだった。
彼は【チョキチョキの実】の「ハサミ人間」、切り出した物を紙のように自在に扱える能力を持ち、監獄の地面や床を切っては貼り付け、睡眠ガスを封じ込めた。




ガスから身を守れても、エースを追うことが出来ない状況にルフィはイラついた。
すでにエースのビブルカードは、真上ではなく海上を指していた。
万策尽きたと思えたこの状況で、ルフィは諦めることなく「だったらおれ行くよ!!!「海軍本部」!!!!」と言い出した。




さすがにイワンコフも、怒り気味にルフィに説教した。
「ヴァカおっしゃい!!この世界の頂点の戦キャブルよ!!!『白ひげ』の実力知ってんの!?迎え撃つ海軍の大将・中将・七武海の実力知ってんの!?ヴァナタ命いくつ持ってんの!!?気持ちを切り替えて諦めるんだね!!後は「白ひげ」に賭けるしかない!!!」

だがルフィが他人の説得に屈するはずもなく、まっすぐにイワンコフを見て言い切った。
「もし諦めたら、くいが残る!!!おれは行く!!」

その意気込みに、イワンコフは思わず言葉を止めた。
(この感じは、何度も体験したことがある・・・まさにドラゴンを相手にしている気分・・・!!!)


すると先ほどとは別の檻の中から「ここを抜けたきゃおれを解放しろ!!麦わら・・・クハハハ」と声をかけたのはクロコダイルだった。「白ひげのジジィの首を取るチャンスだ、互いにメリットがある、悪い話じゃないハズだ」



アラバスタの事を思うと、クロコダイルを開放する気になどならないルフィだったが、イワンコフが口を挟んだ。
「お久しぶりだわねェ、クロコボーイ・・・。コイツがまだルーキーだった時代にコイツの弱みを1つ握っている。大丈夫よ、万が一裏切る行動に出てもヴァターシが抑え込むから。大人しく"力"だけ貸すのなら黙っててあげるけど」


もう一人解放を頼んだのは、先ほど助言をくれた魚人の大男、海峡のジンベエだった。
「後生の頼みだ!!!わしも連れて行ってくれ!!!エースさんとは、彼が白ひげ海賊団に入った頃からの付き合いじゃ!わしはこの戦争に反対した事でここにおる!!エースさんを救いたいんじゃ!!!頼む、わしに死に場所をくれ!!!」



ルフィは、その男が誰なのかは知らなかったが、その男の目を見てその男を信じた。



これでルフィは、元七武海2人を含む能力者4人の協力を得て、「インペルダウン」脱獄と、「海軍本部」への殴りこみへと舵を切った。











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