5月12日に中国南西部で発生した地震。いろいろ続きますね。
救助が速やかに行われますように...。
妻子は食料は…生き埋め多数、雨が追い討ち 四川大地震
【綿陽(中国四川省)=奥寺淳】まるで野戦病院のようだ。四川省成都から北へ約100キロ。多数の犠牲者が出ている綿陽市の綿陽中心病院には、12日夜からひっきりなしにけが人が運びこまれていた。もともと入院していた患者は中庭に張られた仮設テントに移され、新たに運びこまれた地震の被害者は、病院の1階ロビーの床の上に次々と横たえられた。
頭部にけがをした子どもを乗せた救急車が到着した。看護師は床に布団代わりの段ボールを敷き、その上に子どもを寝かせる。さび付いた酸素ボンベのタンクを横におき、点滴を始めた。そばには全身を強く打ち、意識のない患者もいる。床には血のりが付き、ロビーを見渡しただけで、がれきの下敷きになったというけが人が150人以上横たわっている。ボランティアも参加して、患者の世話をしていた。
(東京で、同じことが起こったら、どうなるだろ・・・とりあえず、職場に行かなきゃ、だな)
甚大な被害が出ている北川県から運ばれた公務員の男性(41)は「会議をしているところを地震が襲い、6階建ての建物が全壊した。がれきを手でかき分けて、外に出た。妻の行方が今も分からない」と話した。
綿陽市は全域が停電している。道ばたに布団を敷いて寝ていた女性は「家は真っ暗で水も出ない。店も閉まっていて食べ物も買えない」。まだ余震が来ると思うと怖くて、家に帰れないという。
同様に道ばたに横たわり、家族8人で夜を明かした男性は「家は崩れる可能性があり、危ないので外に居るよう市の職員に言われた」と話した。
◆「早く食料と水を」街にあふれる人
【都江堰(中国四川省)=小林哲】四川省都江堰市に13日未明、入った。成都市中心部から約60キロ。あちこちで建物の倒壊が相次ぎ、そのがれきの下に自動車が埋もれ、激しい揺れに襲われた跡が残っている。
都江堰市中医病院では、6階建ての病棟が倒壊した。医師や患者ら200~300人が生き埋めになっているとみられるため、13日早朝から本格的な救助活動が始まった。がれきの中から担架で人が運び出されてくるたびに、待ち構える家族らが集まり、身内かどうか確認している。近くの路上には青いシートをかけられた遺体が放置されたままになっていた。
商店街では、全壊した5、6階建てのビルがある。道路の両側にはたくさんの救急車やパトカーが集まっていた。近くの小学校では、校舎が倒壊し多くの児童が下敷きになっているという。
市民の多くは余震を恐れ、雨が降る中でも街頭に出て一夜を明かした。未明から雨が強まり、肌寒く感じる。空き地などに設けられたテントや傘で雨を避けた。
電器店経営の陳暢基さん(64)は「店の商品は地震でめちゃくちゃになった。これからどうやって生活していけばいいのか。電気が止まり、水道や電話も使えない。食料と水を早く支援してほしい」と訴えた。
テントで雨宿りしていた女性は「9歳の子どもが学校に行ったまま連絡が取れない。どこかに避難していてくれればいいけれど」と不安そうに話した。
午前7時過ぎから、バス停に向かって歩く人で街頭はあふれかえっている。車も渋滞している。食べ物がないため、街の外に出ようとしているという。ある女性は「みんな行くから、私も行く。バスが走っているかどうかは分からない」と話した。
新華社通信によると、四川省気象台は現地では14日まで雷雨や降雨が続くと見ている。 (2008年05月13日 朝日新聞)
できるだけ、多くの人が助かりますように。早く、回復されますように。
身体だけではなく、いろんな意味で…。
救助が速やかに行われますように...。
妻子は食料は…生き埋め多数、雨が追い討ち 四川大地震
【綿陽(中国四川省)=奥寺淳】まるで野戦病院のようだ。四川省成都から北へ約100キロ。多数の犠牲者が出ている綿陽市の綿陽中心病院には、12日夜からひっきりなしにけが人が運びこまれていた。もともと入院していた患者は中庭に張られた仮設テントに移され、新たに運びこまれた地震の被害者は、病院の1階ロビーの床の上に次々と横たえられた。
頭部にけがをした子どもを乗せた救急車が到着した。看護師は床に布団代わりの段ボールを敷き、その上に子どもを寝かせる。さび付いた酸素ボンベのタンクを横におき、点滴を始めた。そばには全身を強く打ち、意識のない患者もいる。床には血のりが付き、ロビーを見渡しただけで、がれきの下敷きになったというけが人が150人以上横たわっている。ボランティアも参加して、患者の世話をしていた。
(東京で、同じことが起こったら、どうなるだろ・・・とりあえず、職場に行かなきゃ、だな)
甚大な被害が出ている北川県から運ばれた公務員の男性(41)は「会議をしているところを地震が襲い、6階建ての建物が全壊した。がれきを手でかき分けて、外に出た。妻の行方が今も分からない」と話した。
綿陽市は全域が停電している。道ばたに布団を敷いて寝ていた女性は「家は真っ暗で水も出ない。店も閉まっていて食べ物も買えない」。まだ余震が来ると思うと怖くて、家に帰れないという。
同様に道ばたに横たわり、家族8人で夜を明かした男性は「家は崩れる可能性があり、危ないので外に居るよう市の職員に言われた」と話した。
◆「早く食料と水を」街にあふれる人
【都江堰(中国四川省)=小林哲】四川省都江堰市に13日未明、入った。成都市中心部から約60キロ。あちこちで建物の倒壊が相次ぎ、そのがれきの下に自動車が埋もれ、激しい揺れに襲われた跡が残っている。
都江堰市中医病院では、6階建ての病棟が倒壊した。医師や患者ら200~300人が生き埋めになっているとみられるため、13日早朝から本格的な救助活動が始まった。がれきの中から担架で人が運び出されてくるたびに、待ち構える家族らが集まり、身内かどうか確認している。近くの路上には青いシートをかけられた遺体が放置されたままになっていた。
商店街では、全壊した5、6階建てのビルがある。道路の両側にはたくさんの救急車やパトカーが集まっていた。近くの小学校では、校舎が倒壊し多くの児童が下敷きになっているという。
市民の多くは余震を恐れ、雨が降る中でも街頭に出て一夜を明かした。未明から雨が強まり、肌寒く感じる。空き地などに設けられたテントや傘で雨を避けた。
電器店経営の陳暢基さん(64)は「店の商品は地震でめちゃくちゃになった。これからどうやって生活していけばいいのか。電気が止まり、水道や電話も使えない。食料と水を早く支援してほしい」と訴えた。
テントで雨宿りしていた女性は「9歳の子どもが学校に行ったまま連絡が取れない。どこかに避難していてくれればいいけれど」と不安そうに話した。
午前7時過ぎから、バス停に向かって歩く人で街頭はあふれかえっている。車も渋滞している。食べ物がないため、街の外に出ようとしているという。ある女性は「みんな行くから、私も行く。バスが走っているかどうかは分からない」と話した。
新華社通信によると、四川省気象台は現地では14日まで雷雨や降雨が続くと見ている。 (2008年05月13日 朝日新聞)
できるだけ、多くの人が助かりますように。早く、回復されますように。
身体だけではなく、いろんな意味で…。