11月に参加した、ジャパンマック福岡の3周年記念セミナーで
ギャンブル依存症の人の家族の体験談として
現在息子さんがジャパンマック福岡で回復に取り組んでいるという
お父さんがお話をされました。
「色々なことがあって、息子をジャパンマック福岡にお願いすることを決めて
息子と二人博多駅に着いたのが、ちょうど一年前のクリスマスの時期でした。
これからどうなるか全然分からず、不安でいっぱいで
駅前のイルミネーションの青白い光が、なんともいえずもの悲しく見えたのを覚えています」
このお話には本当に胸が詰まりました。
真面目に一生懸命働いて、子どもさんをを育ててこられた人たちが
どうしてこんな思いをされなければならないのでしょうか。
このお父さんとは、クラフトの勉強会でもご一緒しました。
私はセミナーの日は、朝から行かなかったので聞けなかったのですが
午前中の依存症本人の体験発表で、息子さんも発表をされたようです。
ジャパンマックにつながって、回復のためのプログラムに取り組まれている
息子さんを見守るこのお父さんの目に
今年のイルミネーションがささやかな希望の光と映ることを願わずにはいられません。
今回のIR法案を契機に、社会が上から変わる、上にいる人たちが
「これは大変なことだ。何とかしなければ」と真摯に考えてくれるなら
これほどよいことはないのですが、そこはどうなるのか、まったく予測がつきません。
先日「エアー2.0」という、全然有名ではないけど
かなり面白い小説を読んでいて、こんな部分がありました。
「現実には金がこの世の中を規定してるんだよな。世界のすみずみまで
科学が説明し、気持ちよさげなものをどんどん作って、それに大量の金がつぎ込まれている」
そして主人公は次のように語ります。
「俺たちの生が金と科学でガチガチに決定づけられるってのはどうなんだろうか。
俺はいやだな。金と科学の上になにかもっと大きなものが必要なんじゃないかって
思うわけだ」
社会派の小説かと思ったら、これまた壮大な与太話というかおとぎ話のような小説でしたが
そんな中にも、部分的に共鳴できるところはたくさんありました。
「12ステッププログラム」もこの「なにかもっと大きなもの」のひとつなんだと思います。
上から変えることの難しい社会だったら、他にどんな方法があるのか
私たち一人一人がほんの少し変わることによって
少しづつ社会が変わる可能性はあるんじゃないか
「ひとり1円の寄付が1億3千万円になる」
それを私は愚直に信じて、このブログを書き続けています。
前のブログで書いた水俣病の被害者の方の遺族の言葉
「くやしいのは「魚は絶対に食べたらいかん」と教えてもらえなかったことです」
こんなことが際限なく繰り返されないために
「ギャンブルにもネットにも、人生を、人間を破壊してしまう大きなリスクが
あるんですよ」という言葉を発信しつづけていくつもりです。
もちろん依存症のリスクは、ギャンブルとネットだけでなく
薬物にも、アルコールにも、他の多くのものにも潜んでいます。
大切なのはまずリスクがあること、それがどういうものかを知ること
そしてもし既に依存の問題があるなら
数は少ないですが、相談ができる場所はいくつかはあるということ。
相談をするのは、手の施しようがなくなってからではなく
早い時期のほうがより効果が期待できるということ。
私自身も、いろいろな場所に足を運び
ジャパンマックのスタッフさんや、回復されている人たちやその家族
医療者やケースワーカーさんなど、援助者の人たちのお話を聞いて
たくさんの気づきがあり、分かったこともたくさんあります。
「知る」ことで、出口のないトンネルから抜け出す道はあり
そこで出会う人たちから、たくさんのヒントをもらうことができます。
しょぼいですが、私がこうして発信している情報に目を止めてくださる方があり
その方が、一歩を踏み出してくださるなら
そしてご自身の経験を語り継いで、それをまた他の方につないでいただけたら
1円の貯金が100円になり1000円になり
それが3人に増えれば3000円になるわけです。
気の遠くなるような話ではありますが
上の人たちが変えてくれるのを待つだけではなく
私たちの側が、知ることによって少しでも変わっていく
それはある意味確実な方法なんじゃないかと思っています。
年末なので、私にしては相当がんばって、前向きなことを書くのにチャレンジしました。
タイトルと今いち合っていませんが、今の思いをなるべく素直に書いてみました。
ギャンブル依存症の人の家族の体験談として
現在息子さんがジャパンマック福岡で回復に取り組んでいるという
お父さんがお話をされました。
「色々なことがあって、息子をジャパンマック福岡にお願いすることを決めて
息子と二人博多駅に着いたのが、ちょうど一年前のクリスマスの時期でした。
これからどうなるか全然分からず、不安でいっぱいで
駅前のイルミネーションの青白い光が、なんともいえずもの悲しく見えたのを覚えています」
このお話には本当に胸が詰まりました。
真面目に一生懸命働いて、子どもさんをを育ててこられた人たちが
どうしてこんな思いをされなければならないのでしょうか。
このお父さんとは、クラフトの勉強会でもご一緒しました。
私はセミナーの日は、朝から行かなかったので聞けなかったのですが
午前中の依存症本人の体験発表で、息子さんも発表をされたようです。
ジャパンマックにつながって、回復のためのプログラムに取り組まれている
息子さんを見守るこのお父さんの目に
今年のイルミネーションがささやかな希望の光と映ることを願わずにはいられません。
今回のIR法案を契機に、社会が上から変わる、上にいる人たちが
「これは大変なことだ。何とかしなければ」と真摯に考えてくれるなら
これほどよいことはないのですが、そこはどうなるのか、まったく予測がつきません。
先日「エアー2.0」という、全然有名ではないけど
かなり面白い小説を読んでいて、こんな部分がありました。
「現実には金がこの世の中を規定してるんだよな。世界のすみずみまで
科学が説明し、気持ちよさげなものをどんどん作って、それに大量の金がつぎ込まれている」
そして主人公は次のように語ります。
「俺たちの生が金と科学でガチガチに決定づけられるってのはどうなんだろうか。
俺はいやだな。金と科学の上になにかもっと大きなものが必要なんじゃないかって
思うわけだ」
社会派の小説かと思ったら、これまた壮大な与太話というかおとぎ話のような小説でしたが
そんな中にも、部分的に共鳴できるところはたくさんありました。
「12ステッププログラム」もこの「なにかもっと大きなもの」のひとつなんだと思います。
上から変えることの難しい社会だったら、他にどんな方法があるのか
私たち一人一人がほんの少し変わることによって
少しづつ社会が変わる可能性はあるんじゃないか
「ひとり1円の寄付が1億3千万円になる」
それを私は愚直に信じて、このブログを書き続けています。
前のブログで書いた水俣病の被害者の方の遺族の言葉
「くやしいのは「魚は絶対に食べたらいかん」と教えてもらえなかったことです」
こんなことが際限なく繰り返されないために
「ギャンブルにもネットにも、人生を、人間を破壊してしまう大きなリスクが
あるんですよ」という言葉を発信しつづけていくつもりです。
もちろん依存症のリスクは、ギャンブルとネットだけでなく
薬物にも、アルコールにも、他の多くのものにも潜んでいます。
大切なのはまずリスクがあること、それがどういうものかを知ること
そしてもし既に依存の問題があるなら
数は少ないですが、相談ができる場所はいくつかはあるということ。
相談をするのは、手の施しようがなくなってからではなく
早い時期のほうがより効果が期待できるということ。
私自身も、いろいろな場所に足を運び
ジャパンマックのスタッフさんや、回復されている人たちやその家族
医療者やケースワーカーさんなど、援助者の人たちのお話を聞いて
たくさんの気づきがあり、分かったこともたくさんあります。
「知る」ことで、出口のないトンネルから抜け出す道はあり
そこで出会う人たちから、たくさんのヒントをもらうことができます。
しょぼいですが、私がこうして発信している情報に目を止めてくださる方があり
その方が、一歩を踏み出してくださるなら
そしてご自身の経験を語り継いで、それをまた他の方につないでいただけたら
1円の貯金が100円になり1000円になり
それが3人に増えれば3000円になるわけです。
気の遠くなるような話ではありますが
上の人たちが変えてくれるのを待つだけではなく
私たちの側が、知ることによって少しでも変わっていく
それはある意味確実な方法なんじゃないかと思っています。
年末なので、私にしては相当がんばって、前向きなことを書くのにチャレンジしました。
タイトルと今いち合っていませんが、今の思いをなるべく素直に書いてみました。
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