クラフト勉強会の5回目は
「あなた自身の生活を豊かにする」でした。
もともとクラフトプログラムの特徴の一つは
「たとえ依存症者が治療につながらなくても、問題行動が減ったり
家族がもっと楽に暮らせる効果がある」ことです。
具体的には自分をほめる
私って、本当によくやってる
人間だから間違うこともある。だけど今まで、できることを
精いっぱいやってきたんだ
今まで同じ場面を繰り返してきたが、別のやり方がないか
考えられるようになった
という具合に、自分のいいところや進歩していると思えるところを見つけて
ちゃんと自分で自分をほめてあげるということです。
そして自分にごほうびをあげるでは
思いつく、自分が楽しいと思えることをやってみる。
昼寝や友人とのおしゃべり、散歩や、ゆっくりお風呂につかる
読書、家庭菜園やガーデニング、縫物や編み物、映画やカラオケ
ランチ、美容院やエステ、服や化粧品を買う、旅行など
「本人の問題が解決しない限り、自分のことなんて考えられないし
考えてはいけない」というようなとらわれをやめて
「自分の好きなこと、楽しいこと、やりたいこと」に目を向け
実現できそうなことならば、一つでも二つでもやってみる。
依存症者の考え方を変えるのは、簡単なことではありませんが
まだ「頭がこわれちゃってない」家族なら、意識的に変えることができます。
依存症者は依存対象(薬物、アルコール、ギャンブル等々)で頭がいっぱい
家族は、依存症者の依存症の問題で頭がいっぱいという
依存の二重構造、負のスパイラルから
まずは家族が抜け出すことが大切で
それが家族の回復が重要で有効だと言われる理由です。
すこし前に、新聞の子育て相談に、息子さんのスマホゲーム依存について
相談を寄せられたお母さんのことがニュースになっていました。
一部引用すると
「私は怒りを10倍にして息子にぶつけ、ケンカになる。いつも、この繰り返し」
という状況で、さらに「息子を私の人生から抹消したいとさえ考え」ていて
本人にも直接「こんなクズ、産むんじゃなかった」
との言葉をぶつけているとも書かれている。
回答者の答えは相談者の息子さんへの姿勢について「尋常ではありません」と指摘し
「即刻あなたの心と態度を改めるべき」
「息子さんへの接し方について率直にあやまってください」というものでしたが
今、子どもさんのスマホの使い方について
同じようなバトルを繰り広げているご家庭は結構あると思われ
そうでなくても、長い子育ての中で、思うにまかせないことのほうが多く
「あんなに苦労して育てたのに」「子どもなんかいないほうがよかった」と
思うのは、そんなに特殊で異常なことなのでしょうか。
この相談を見る限り、お母さんは息子さんのスマホゲームのことで
毎回注意をし、小言を言い、叱責し、親子ゲンカになる。
それを際限なく繰り返すうちに次第に「息子を抹消したい」という
まさにドツボのマイナー思考に陥ったもののように思えます。
どうやらご家庭には、息子さんのこと以外でも様々な困難があり
そのストレスや怒りのほこさきが、スマホの問題をきっかけに
すべて息子さんに向いてしまって、どんどん悪化しているように感じました。
クラフトのテキストに、こういう文章があります。
相手を全否定していたらコミュニケーションは生まれません
これは依存症の人に「やさしい態度を取るのはよくないと思いこんでいる人もいます」
というお話の続きです。
「優しくすると認めることになるのではないか」という不安や
「優しくしたらつけあがる」というような過激な考え方もありますが
そうした考え方ややり方が、効果がないばかりか
状況を悪くしていると感じたらやり方を変えてみる、それがクラフトです。
まずはコミュニケーションが取れるように態度や話し方を変えてみる。
すぐにはうまくいかなくても、依存している人の問題から
自分の思考を開放して、まずは自分が少しでも楽に生きることができるようになる。
「なまぬるい」と感じられるかも知れませんが
日々の生活の中で、夫婦や親子がうまくコミュニケーションを取れるようになるのは
結構難しいものです。相当に高度なスキルが必要だと分かりました。
優しくするとなると、配偶者や子どもを怒らせないように
はれ物に触るような対応になる。結果何も言えなくなってしまう。
それはそれでマズいので、相手が何を考えているかを話してくれるようにする。
自分がどうして欲しいのか、何を考えているか冷静に伝えることができるようにする。
とまあ言うは易し、行うは難しではありますが
特に子どもさんのスマホの問題に悩んでおられるような親御さんには
こういうやり方、考え方があることを、頭の隅に止めていていただければ
そしてわが子を「抹消したく」なる前に
だめもとで試していただきたい方法ではあります。
「あなた自身の生活を豊かにする」でした。
もともとクラフトプログラムの特徴の一つは
「たとえ依存症者が治療につながらなくても、問題行動が減ったり
家族がもっと楽に暮らせる効果がある」ことです。
具体的には自分をほめる
私って、本当によくやってる
人間だから間違うこともある。だけど今まで、できることを
精いっぱいやってきたんだ
今まで同じ場面を繰り返してきたが、別のやり方がないか
考えられるようになった
という具合に、自分のいいところや進歩していると思えるところを見つけて
ちゃんと自分で自分をほめてあげるということです。
そして自分にごほうびをあげるでは
思いつく、自分が楽しいと思えることをやってみる。
昼寝や友人とのおしゃべり、散歩や、ゆっくりお風呂につかる
読書、家庭菜園やガーデニング、縫物や編み物、映画やカラオケ
ランチ、美容院やエステ、服や化粧品を買う、旅行など
「本人の問題が解決しない限り、自分のことなんて考えられないし
考えてはいけない」というようなとらわれをやめて
「自分の好きなこと、楽しいこと、やりたいこと」に目を向け
実現できそうなことならば、一つでも二つでもやってみる。
依存症者の考え方を変えるのは、簡単なことではありませんが
まだ「頭がこわれちゃってない」家族なら、意識的に変えることができます。
依存症者は依存対象(薬物、アルコール、ギャンブル等々)で頭がいっぱい
家族は、依存症者の依存症の問題で頭がいっぱいという
依存の二重構造、負のスパイラルから
まずは家族が抜け出すことが大切で
それが家族の回復が重要で有効だと言われる理由です。
すこし前に、新聞の子育て相談に、息子さんのスマホゲーム依存について
相談を寄せられたお母さんのことがニュースになっていました。
一部引用すると
「私は怒りを10倍にして息子にぶつけ、ケンカになる。いつも、この繰り返し」
という状況で、さらに「息子を私の人生から抹消したいとさえ考え」ていて
本人にも直接「こんなクズ、産むんじゃなかった」
との言葉をぶつけているとも書かれている。
回答者の答えは相談者の息子さんへの姿勢について「尋常ではありません」と指摘し
「即刻あなたの心と態度を改めるべき」
「息子さんへの接し方について率直にあやまってください」というものでしたが
今、子どもさんのスマホの使い方について
同じようなバトルを繰り広げているご家庭は結構あると思われ
そうでなくても、長い子育ての中で、思うにまかせないことのほうが多く
「あんなに苦労して育てたのに」「子どもなんかいないほうがよかった」と
思うのは、そんなに特殊で異常なことなのでしょうか。
この相談を見る限り、お母さんは息子さんのスマホゲームのことで
毎回注意をし、小言を言い、叱責し、親子ゲンカになる。
それを際限なく繰り返すうちに次第に「息子を抹消したい」という
まさにドツボのマイナー思考に陥ったもののように思えます。
どうやらご家庭には、息子さんのこと以外でも様々な困難があり
そのストレスや怒りのほこさきが、スマホの問題をきっかけに
すべて息子さんに向いてしまって、どんどん悪化しているように感じました。
クラフトのテキストに、こういう文章があります。
相手を全否定していたらコミュニケーションは生まれません
これは依存症の人に「やさしい態度を取るのはよくないと思いこんでいる人もいます」
というお話の続きです。
「優しくすると認めることになるのではないか」という不安や
「優しくしたらつけあがる」というような過激な考え方もありますが
そうした考え方ややり方が、効果がないばかりか
状況を悪くしていると感じたらやり方を変えてみる、それがクラフトです。
まずはコミュニケーションが取れるように態度や話し方を変えてみる。
すぐにはうまくいかなくても、依存している人の問題から
自分の思考を開放して、まずは自分が少しでも楽に生きることができるようになる。
「なまぬるい」と感じられるかも知れませんが
日々の生活の中で、夫婦や親子がうまくコミュニケーションを取れるようになるのは
結構難しいものです。相当に高度なスキルが必要だと分かりました。
優しくするとなると、配偶者や子どもを怒らせないように
はれ物に触るような対応になる。結果何も言えなくなってしまう。
それはそれでマズいので、相手が何を考えているかを話してくれるようにする。
自分がどうして欲しいのか、何を考えているか冷静に伝えることができるようにする。
とまあ言うは易し、行うは難しではありますが
特に子どもさんのスマホの問題に悩んでおられるような親御さんには
こういうやり方、考え方があることを、頭の隅に止めていていただければ
そしてわが子を「抹消したく」なる前に
だめもとで試していただきたい方法ではあります。
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